ファイナンスグラフは、高値/安値や始値/終値を使用し、株価情報を表示する場合に便利です。このチュートリアルは、ローソク足チャートの作成方法を紹介します。
このトピックでは、以下のタスクを行います。
- Visual StudioプロジェクトにActiveReportを追加する
- レポートにChartコントロールを追加する
- Chartに系列とデータ点を追加する
- Chartのプロパティを設定する
- レポートを表示する
チュートリアルを完了すると、次のレポートが作成されます。
VisualStudioプロジェクトにActiveReportを追加する
- Visual Studioで新規プロジェクトを開きます。
- [プロジェクト]メニューから [新しい項目の追加]を選択します。
- [新しい項目を追加]ダイアログから[ActiveReports 11.0 セクションレポート(コード)]を選択し、ファイル名を「FinancialChart」に変更します。
- [追加]ボタンをクリックします。
詳細は、「プロジェクトにレポートを追加する」を参照してください。
レポートにChartコントロールを追加する
- ツールボックスから、レポートのデザイナ面に [Chart]コントロールをドラッグします。
- グラフウィザードが表示されたら、[キャンセル]をクリックします。
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ヒント: グラフを追加する際にグラフウィザードを表示したくない場合は、[ウィザードの自動起動]チェックボックスをオフにします。ウィザードは[プロパティ]ウインドウの下部にあるコマンドのセクションからアクセスできます。 |
- 「[プロパティ]ウィンドウ」から、以下のプロパティを設定します。
プロパティ名 |
プロパティの値 |
Location |
0, 0in |
Size |
6.5, 3.5in |
- 「レポートエクスプローラ」で、 [Detail1]を選択し、[プロパティ]ウィンドウからHeightプロパティを「3.5」に設定します。
- 「デザイナ面」で、グレーの領域をクリックし、[プロパティ]ウィンドウからPrintWidthプロパティを「6.5」に設定します。
Chartに系列とデータ点を追加する
- [Chart]コントロールを選択し、[プロパティ]ウィンドウからSeries (Collection)プロパティをクリックし、表示される(...)をクリックします。
-
[Series コレクションエディター]で、[Series1]がデフォルトで選択されています。 Series1プロパティを以下のように変更します。
プロパティ名 |
プロパティの値 |
Type |
Candle |
Properties>BodyDownswingBackdrop |
(Default) |
Properties>BodyDownswingBackdrop>Color |
Fuchsia |
Properties>BodyUpswingBackdrop |
(Default) |
Properties>BodyUpswingBackdrop>Color |
DarkViolet |
Properties>BodyWidth |
5 |
Properties>WickLine |
(Default) |
Legend |
(none) |
- Points (Collection)プロパティをクリックし、表示される(...)ボタンをクリックします。
-
[DataPoint コレクションエディター]で、[追加]のボタンをクリックしてデータ点を追加し、[YValues]プロパティを [99; 37; 53; 88]に設定します。
|
メモ: 1番目のYValueは芯の高値または最高値です。2番目は芯の安値または最安値です。3番目は始値です。4番目は終値です。4番目の値が3番目の値より高い場合、ローソク足の色はのBodyUpswingBackdropに設定したDarkVioletとなります。 |
- [追加]をクリックしてデータ点を追加し、[YValues]プロパティを [15; 22; 101; 35]に設定します。
- [追加]をクリックしてデータ点を追加し、[YValues]プロパティを [87; 1; 7; 80]に設定します。
- [追加]をクリックしてデータ点を追加し、[YValues]プロパティを [63; 14; 57; 25]に設定します。
- [追加]をクリックしてデータ点を追加し、[YValues]プロパティを [130; 25; 25; 120]に設定します。
- [OK]をクリックします。
- [Series コレクションエディター]で、[メンバー]の下にある[Series2]と[Series3] を選択し、[削除]ボタンをクリックします。
- [OK]をクリックします。
Chartのプロパティを設定する
- [Chart]コントロールを選択しながら、[プロパティ]ウィンドウに、ChartAreas(Collection)をクリックし、表示される(...)をクリックします。
- [ChartArea コレクションエディター]で、defaultAreaプロパティの下のAxes(Collection)プロパティをクリックし、表示される(...)をクリックします。
-
[AxisBase コレクションエディター]で、以下のプロパティを設定します。
AxisBase
- AxisXプロパティの下の[Title]プロパティのデフォルトテキストを削除します。
- Labels(コレクション)プロパティを選択し、表示される(...)をクリックします。これはChartの下部のX軸に表示する、ラベルを追加する箇所です。
-
[ラベルエディタ]で、以下のように各項目を別々の行にしてエディタに入力します。
- [OK]ボタンをクリックします。
-
[メンバー]の下にある[AxisY]メンバーを選択し、AxisYに以下のプロパティを設定します。
プロパティ名 |
プロパティの値 |
MajorTick>Step |
10 |
LabelsVisible |
True |
Min |
0 |
Title |
(千円) |
- [OK]をクリックします。
- [OK]をクリックし、グラフに設定した変更を確認します。
- [Chart]コントロールを選択しながら、[プロパティ]ウィンドウでは Titles(Collection)プロパティをクリックし、表示される(...)をクリックします。
-
[Title コレクションエディター]で、以下のプロパティを設定します。
Titles
- Headerプロパティの下のTextプロパティを「ローソク足チャート」にします。
- Fontプロパティを展開し、Font Sizeを「14」にします。
- メンバーの下のFooterを選択し、[削除]ボタンをクリックします。
- [OK]をクリックします。
- [Chart]コントロールを選択しながら、[プロパティ]ウィンドウでは Legends(Collection)プロパティをクリックし、表示される(...)をクリックします。
-
[Legend コレクションエディター]で、以下のプロパティを設定します。
Legends
- [プロパティ]ウィンドウではVisibleプロパティを「False」に設定します。
- [OK]をクリックし、グラフを表示します。
レポートを表示する
- デザイン時にレポートを表示するには、プレビュータブをクリックします。
または
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