GrapeCity ActiveReports for .NET 12.0J
和暦表示

日付を和暦(例:平成31年4月30日)で表示する

日付を和暦で表示するには、日本のカレンダーを参照するように設定したうえで、年フォーマットに"ggYY"、または、"ggyy"を指定します。具体的には、以下の手順で設定します。

メモ:年フォーマットに"ggYY"を指定した場合、年号の初年は「元年」と表示されます。一方、"ggyy"を指定した場合は、「01年」と表示されます。

  1. レポートにTextBoxコントロールをドラッグし、配置します。
  2. [プロパティ]ウィンドウから、TextBoxのプロパティを以下のように設定します。
    プロパティ名
    Calendar Japanese
    Format(ページレポート、RDLレポート) ggYY年M月d日、ggyy年M月d日
    OutputFormat(セクションレポート) ggYY年M月d日、ggyy年M月d日

和暦の年号をカスタマイズする

和暦表示に使用する年号は、既定では、実行環境のレジストリの情報を使用しますが、アプリケーション構成ファイル(App.config、Web.config)を使用して、年号の表示をカスタマイズできます(例:新規元年5月1日)。これにより、元号が変わるタイミング等で、アプリケーションごとのフレキシブルな対応が可能となります。

  1. アプリケーション構成ファイルを作成する
    1. Visual Studioで対象となるプロジェクトを開きます。
    2. [プロジェクト]メニューから[新しい項目の追加]を選択します。
    3. [新しい項目の追加]ダイアログが表示されるので、テンプレートの中から[アプリケーション構成ファイル](Webアプリケーションの場合は、[Web構成ファイル])を選択し、[追加]ボタンをクリックします。

    メモ:プロジェクトをビルドすると、アプリケーション構成ファイルのコピーが、アプリケーション名に拡張子.configを付けた名前でプロジェクトのbinフォルダーに配置されます。例えば、myApp.exeという名前のアプリケーションがある場合、構成ファイルはmyApp.exe.configという名前でbinフォルダーにコピーされます。 このファイルをアプリケーションと一緒に配布してください。

  2. カスタマイズする

    プロジェクトのアプリケーション構成ファイル(App.config、または、Web.config)を開き、<configuration></configuration>タグの間に、<configSections>要素および<GrapeCityEra>要素を追加します。

    App.config
    コードのコピー
    <?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
    <configuration>
      <configSections>
        <section name="GrapeCityEra" type="System.Configuration.NameValueSectionHandler"/>
      </configSections>
      <GrapeCityEra>
        <add key="1868 09 08" value="明治_明_M_1,M"/>
        <add key="1912 07 30" value="大正_大_T_2,T"/>
        <add key="1926 12 25" value="昭和_昭_S_3,S"/>
        <add key="1989 01 08" value="平成_平_H_4,H"/>
        <add key="2019 05 01" value="令和_令_R_5,R"/>
      </GrapeCityEra>
      <startup>
        <supportedRuntime version="v4.0" sku=".NETFramework,Version=v4.7.2" />
      </startup>
    </configuration>
    
    Web.config
    コードのコピー
    <?xml version="1.0"?>
    <configuration>
      <configSections>
        <section name="ActiveReports12" type="GrapeCity.ActiveReports.Web.ActiveReportsSettingsSection" />
        <section name="GrapeCityEra" type="System.Configuration.NameValueSectionHandler"/>
      </configSections>
      <system.web>
        ...
      </system.web>
      <ActiveReports12>
        <WebService reportsFolder="~/" assemblyFolder="~/" />
      </ActiveReports12>
      <GrapeCityEra>
        <add key="1868 09 08" value="明治_明_M_1,M"/>
        <add key="1912 07 30" value="大正_大_T_2,T"/>
        <add key="1926 12 25" value="昭和_昭_S_3,S"/>
        <add key="1989 01 08" value="平成_平_H_4,H"/>
        <add key="2019 05 01" value="令和_令_R_5,R"/>
      </GrapeCityEra>
      ...
    </configuration>
    

    メモ:<configSections>要素は、<configuration>要素の最初に記載する必要があります。

    注:ActiveReportsでは、年号の正式名称(例:「令和」)のみ表示できます。頭文字を表す漢字(例:「令」)、および、頭文字を表すローマ字(例:「R」)は表示できません。

    各要素の詳細については、以下の表をご参照ください。

    要素 説明
    <configuration> 構成ファイルのルート要素です。
    <configSections> 構成セクションと名前空間の宣言を指定します。
    <section> 構成セクションの宣言を指定します。
    <GrapeCityEra> 1つ以上の<add>要素が含まれます。
    <add> 年号の開始日、名称およびショートカットを指定します。指定する属性は次のとおりです。
    属性 説明
    key 年号の開始日を表す値を設定します。(例)"1868 09 08"
    value 年号の正式名称、頭文字を表す漢字、頭文字を表すローマ字、年号をキーワードで入力するためのショートカット(数字、アルファベットの2つをカンマ "," で区切った値)をアンダースコア("_")で区切って設定します。(例)"明治_明_M_1,M"

 

 


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