GrapeCity ActiveReports for .NET 12.0J > ActiveReportsユーザーガイド > 基本操作 > ページレポート/RDLレポートの基本操作 > 行/列の固定表示(RDLレポート) |
RDLレポート使用時、大量のデータを含んだTable(またはTablix)データ領域を表示する場合、すべてのデータに目を通すためには画面をスクロールする必要が出てきます。このとき、スクロール中に行ヘッダや列ヘッダが表示範囲外に出てしまうと、データの内容がつかみづらくなるという問題が生じます。
メモ: 行と列の固定機能は、RDLレポートのみで使用可能です。 |
こうした問題を緩和するためにTableデータ領域とTablixデータ領域に追加したのが、FrozenRowsプロパティとFrozenColumnsプロパティです。この2つのプロパティは、RDLレポートをHTML5ビューワにゲラモードで表示する際に有効になり、行ヘッダ/列ヘッダを固定するので、データ領域全体をスクロールしている間も両ヘッダは元の位置に留まった状態で表示されます。各ヘッダ部分にあるセルの数と同じ数の行、あるいは列を固定することができます。
次の画像は、ゲラモード使用時のRDLレポートをHTML5ビューワで表示したようすを表しています。使用しているデータ領域は、Tablixです。
新しい行や列を表示するためにスクロールしていくと、次の画像のように行ヘッダと列ヘッダが表示範囲から出てしまいます。
次の画像は、FrozenColumnsプロパティを「3」、FrozenRowsプロパティを「2」と設定したときのようすを表しています。行ヘッダ3つと列ヘッダ2つを固定した状態でデータをスクロールしていることがわかります。
固定表示したいヘッダに含まれるセルの個数よりも少ない値をFrozenRowsプロパティ、またはFrozenColumnsプロパティに設定することはお勧めできません。たとえば、上記のTablixデータ領域では、FrozenRowsプロパティを「2」以下の値に設定すること、FrozenColumnsプロパティを「3」以下の値に設定することはお勧めできません。いずれの場合も、その値を設定すると、各ヘッダセルが部分的に固定表示されるためです。