GrapeCity ActiveReports for .NET 12.0J > ActiveReportsユーザーガイド > 概念 > ページレポート/RDLレポートの概念 > ページレポート/RDLレポートのレポートコントロール > Map(Professional) |
Mapデータ領域は、ActiveReports Professionalの機能で、地図を背景にしてビジネスデータを表示する際に使用します。レポートに盛り込む情報の種類に応じて、異なるタイプのマップを作成することができます。
Mapデータ領域は、以下の基本要素で構成されています。
タイトル
マップタイトルは、マップのテーマや主題を表します。マップタイトルの目的は、そのマップが何を表しているかを閲覧者に伝えることです。 MapTitleDesignerコレクションエディターを使用して、複数のタイトルをマップに追加することができます。
詳細については、「Mapの作成」を参照してください。
ビューポート
ビューポートは、地図を背景にしてデータが表示されるマップ上の領域を指します。この領域では、マップの座標、投影法、緯線と経線、中心点、スケールを指定します。つまり、ビューポートは地理データを実際に表示するマップ要素であり、他のマップ要素の位置とドッキング位置によってはMapコントロールの領域の大部分を占めます。詳細については、「Mapの作成」を参照してください。
[Map ビューポート]ダイアログで、以下のページを使用してプロパティを設定することができます。
全般
[座標系]: ビューポートの座標系を指定します。[Planar]、[Geographic]のいずれかを選択するか、<式...>オプションを選択して[式エディタ]を開き、式を作成します。
[投影法]: マップの投影法を指定します。タイルレイヤーではメルカトル投影法を使用する必要があります。
[Xの最小値]: マップのXの最小値(°単位)を指定します。
[Xの最大値]: マップのXの最大値(°単位)を指定します。
[Yの最小値]:マップのYの最小値(°単位)を指定します。
[Yの最大値]: マップのYの最大値(°単位)を指定します。
[投影の中心のX]: 投影中心のX座標(°単位)を指定します。
[投影の中心のY]: 投影中心のY座標(°単位)を指定します。
[最小ズーム]: 最小ズーム値を指定します。
[最大ズーム]: 最大ズーム値を指定します。
[マップの解像度]: ビューポートに表示する多角形レイヤー、線レイヤーのベクトルデータを単純化します。
[マップの下部にグリッドを表示する]: マップの内容部分の上部、または下部にグリッド線を表示するかどうかを指定します。
経線
[経線を非表示にする]: 経線を非表示にするかどうかを指定します。
[間隔]: グリッド線の間隔(°単位)を指定します。
[線]
[ラベルの表示]: マップ上に経線のラベルを表示するかどうかを指定します。
[書式]: 数値ラベルを表示するための書式指定文字列を指定します。
[位置]: マップ上の経線の位置を指定します。
[フォント]
緯線
[緯線を非表示にする]: 緯線を非表示にするかどうかを指定します。
[間隔]: グリッド線の間隔(°単位)を指定します。
[線]
[ラベルの表示]: マップ上に緯線のラベルを表示するかどうかを指定します。
[書式]: 数値ラベルを表示するための書式指定文字列を指定します。
[位置]: マップ上の緯線の位置を指定します。
[フォント]
ビュー
[中心とズーム]: レポート処理中にビューポートのズームおよび中心設定をどのように行うかを指定します。
[ビューの中心のX]: 現在のビューの中心のX座標を指定します。
[ビューの中心のY]: 現在のビューの中心のY座標を指定します。
[ズームレベル]: マップビューのズームレベルを指定します。
外観
[罫線]
[背景]
[影のオフセット]: 影のサイズを指定します。影のオフセットは要素の右下に描画されます。
凡例
マップ上の凡例は、レイヤー上のマップ要素の色、サイズ、マーカー種類の違いなど、マップデータの可視化ルールを理解するために役立つ情報をユーザーに提供します。デフォルトでは、単一の凡例項目が最初から凡例コレクションに存在し、この凡例項目を使用してすべてのレイヤーの凡例項目を表示することができます。また、追加の凡例を作成し、関連するルールが設定されたレイヤーでそれらの凡例を個別に使用して凡例の項目を表示することもできます。
凡例はLegendDesignerコレクションエディターで追加します。詳細については、「Mapの作成」を参照してください。
距離スケール
距離スケールはマップの縮尺を表します。マップ上の距離は実世界の実際の距離と同じではありません。そのため、マップ上のある一定の距離と等しい実世界の距離を示す距離スケールが必要となります。距離スケールでは、距離がマイルとキロメートルの両方で表示されます。スケールの範囲と値は、ビューポートの境界、投影法、およびズームレベルを使用して自動的に計算されます。詳細については、「Mapの作成」を参照してください。
[距離スケール]ダイアログの以下のページから各プロパティを設定することができます。
メモ: プロパティの多くに用意されている<式...>オプションをクリックすると、[式エディタ]ダイアログが表示されます。このダイアログでは、値を決定する式を作成することができます。 |
全般
[位置]
[スケール]
外観
[罫線]
[背景]
[影のオフセット]: 距離スケールパネルの影のサイズを指定します。影のオフセットは要素の右下に描画されます。
フォント
[フォント名]: フォントファミリー名を選択します。
[サイズ]: フォントのサイズ(ポイント単位)を選択します。
[スタイル]: 「Normal」または「Italic」を選択するか、<式...>オプションを選択して[式エディタ]を開き、式を作成します。
[太さ]: 「Lighter」、「Thin」、「ExtraLight」、「Light」、「Normal」、「Medium」、「SemiBold」、「Bold」、「ExtraBold」、「Heavy」、「Bolder」の値から選択します。
[色]: フォントのWebカラー、またはカスタム色を選択します。
[文字飾り]: 「None」、「Underline」、「Overline」、「LineThrough」の値から選択するか、<式...>オプションを選択して[式エディタ]を開き、式を作成します。
表示
[レポートの初期実行時]
ナビゲーション
[アクション]
ユーザーが距離スケール要素をクリックしたときに実行するアクションを以下の中から選択します。
カラースケール
カラースケールは、レイヤーでデータの可視化に使用されている色の範囲を表します。マップが持つカラースケールは1つだけであり、複数のレイヤーがそのデータを提供することができます。詳細については、「Mapの作成」を参照してください。
[カラースケール]ダイアログで、以下のページから各プロパティを設定することができます。
メモ: プロパティの多くに用意されている<式...>オプションをクリックすると、[式エディタ]ダイアログが表示されます。このダイアログでは、値を決定する式を作成することができます。 |
全般
[位置]
[カラーバー]
ラベル
[表示]: カラースケールパネルにカラースケールのラベルを表示するかどうかを指定します。「Auto」、「ShowMiddleValue」、「ShowBorderValue」の値から選択するか、<式...>オプションを選択して[式エディタ]を開き、式を作成します。
[ラベルを非表示にする]: カラースケールパネルに最初と最後のラベルを表示するかどうかを指定します。
[書式]: 数値ラベルを表示するための書式指定文字列を指定します。
[配置]: カラースケールパネル上のカラースケールラベルの位置を指定します。「Alternate」、「Top」、「Bottom」の値から選択するか、<式...>オプションを選択して[式エディタ]を開き、式を作成します。
[間隔]: カラースケールパネル上のラベルの頻度を指定します。値「0」は、ラベルが表示されないことを意味します。
[目盛りの長さ]: カラースケールパネル上の目盛の長さを指定します。
タイトル
[テキスト]: カラースケールパネルのテキストを指定します。
[フォント]
外観
[罫線]
[背景]
[影のオフセット]: カラースケールパネルの影のサイズを指定します。影のオフセットは要素の右下に描画されます。
フォント
[フォント名]: フォントファミリー名を選択します。
[サイズ]: フォントのサイズ(ポイント単位)を選択します。
[スタイル]: 「Normal」または「Italic」を選択するか、<式...>オプションを選択して[式エディタ]を開き、式を作成します。
[太さ]: 「Lighter」、「Thin」、「ExtraLight」、「Light」、「Normal」、「Medium」、「SemiBold」、「Bold」、「ExtraBold」、「Heavy」、「Bolder」の値から選択します。
[色]: フォントのWebカラー、またはカスタム色を選択します。
[文字飾り]: 「None」、「Underline」、「Overline」、「LineThrough」の値から選択するか、<式...>オプションを選択して[式エディタ]を開き、式を作成します。
表示
[レポートの初期実行時]
ナビゲーション
ユーザーがカラースケール要素をクリックしたときに実行するアクションを以下の中から選択します。
[Map]ダイアログでは、以下の各ページを使用してMapデータ領域のプロパティを設定することができます。
メモ: プロパティの多くに用意されている<式...>オプションをクリックすると、[式エディタ]ダイアログが表示されます。このダイアログでは、値を決定する式を作成することができます。 |
全般
[名前]: まだレポートに使用されていない一意のマップの名前を入力します。この名前はコードで呼び出されます。
[ツールヒント]: 実行時にユーザーがビューワ内のマップ上でポインタをホバーさせた際に表示する値、または式を入力します。
[アンチエイリアス]: すべてのマップコントロール要素に適用するスムージングモードを選択します。「All」、「None」、「Text」、「Graphic」の値から選択するか、<式...>オプションを選択して[式エディタ]を開き、式を作成します。
[アンチエイリアスの品質]: アンチエイリアスの品質を選択します。「High」、「Normal」、「SystemDefault」の値から選択するか、<式...>オプションを選択して[式エディタ]を開き、式を作成します。
表示
[レポートの初期実行時]
[次のレポートアイテムでの表示の切り替えを可能にする]: このチェックボックスは、別のレポートコントロールの横にトグル画像を表示する場合にオンにします。そうすると、下のドロップダウンボックスで、マップの表示/非表示を切り替えるレポートコントロールを指定することができます。ユーザーはこのトグルアイテムをクリックして、このマップの表示/非表示を切り替えることができます。
外観
[罫線]
[背景]
データ出力
[要素名]: このマップのXML出力で使用する名前を入力します。
[出力]: [自動]、[はい]、[いいえ]の値から選択して、このマップをXML出力に含めるかどうかを指定します。[自動]を選択すると、マップの内容がエクスポートされます。
Mapは、Mapコントロール上にデータを表示するレイヤーのコレクションです。
マップには1つ以上のレイヤーを設定することができます。これらのレイヤーを重ね合わせることで、より詳細なマップの作成が可能になります。たとえば、国境を表す多角形レイヤー、輸送路を表す線レイヤー、場所を表すポイントレイヤーを作成し、さらにタイルレイヤーを使用してマップの背景に衛星写真や地図を追加することができます。詳細については、「レイヤーの使用」を参照してください。
マップレイヤー要素の外観:
[レイヤーデータ]プロパティ設定ダイアログは、マップコントロールの空間データ、分析データの設定に使用します。空間データ、分析データの詳細については、「データの設定」を参照してください。
すでにレイヤーがマップコントロールに追加されている場合は、以下の手順に従います。
全般
[空間データのソース]: 空間データソースの接続タイプを以下の中から選択します。
[レポートに埋め込まれたデータ]: マップレイヤーデータは、マップレイヤーに埋め込んだ.shpデータソースから読み込まれます。このデータソースタイプを選択する場合は、[空間データをファイルからインポートする]フィールドに.shpファイルを指定します。このフィールドは、このオプションを選択すると下に表示されます。
[空間フィールド]: [追加](+)ボタンを使用してフィールドを追加し、[削除](X)ボタンを使用してフィールドを削除します。新しく追加した空間フィールドごとに、名前と型を下の対応するフィールドに指定する必要があります。
[フィールド名]: 空間フィールドの名前を入力します。
[フィールドの型]: 空間フィールドの型をリストから選択します。
分析データ領域の空間フィールド
[データセット]: マップレイヤーに表示する分析データのデータセットを選択します。
[一致させるフィールド]: [追加](+)ボタンを使用して、空間データフィールドと分析データフィールドの関係を追加します。
[空間フィールド]: マップ上の要素を指定する、空間データを含むフィールド(例 国境)。
[分析フィールド]: 関連するマップ要素に情報を表示する、分析データを含むフィールド(例 国の人口)。
フィルタ
コレクションに新しいフィルタを追加するには、次の3つの値を設定する必要があります。
[式]: データをマップに含めるかどうかの評価に使用する式を入力します。
[演算子]: 左辺の式と右辺の値との比較方法を決定する演算子を以下の中から選択します。
[値]: 選択した演算子に基づいて左辺の式と比較する値を入力します。Between演算子を選択した場合は、下方の2つの値ボックスが入力可能になります。In演算子を選択した場合は、このリストに必要に応じていくつでも値を入力することができます。InおよびBetween演算子で使用する複数の値を入力するときは、カンマで値を区切ります。