GrapeCity ActiveReports for .NET 12.0J
スタイル

スタイルとは

スタイルとは、ページレポート/RDLレポート内の特定のコントロールの外観を容易に変更するために作成・適用するプロパティのセットのことです。1つのスタイルでフォント、背景色、行間、罫線の色、パディング等のプロパティを定義することができます。スタイルにはCommonTextTable Of ContentsTOC Levelの4つの種別があります。スタイル各種の特徴、詳細については「スタイルの操作」を参照してください。

スタイルシートとは

ActiveReports for .NET12.0Jでは、複数のスタイルを作成してスタイルシートに保存することができます。このことから、スタイルシートはスタイルのコレクションであるといえます。ページレポート/RDLレポートへのスタイルシートの追加はStylesheet.SourceプロパティとStylesheet.Valueプロパティを設定することで可能になります。また、スタイルはStyleNameプロパティを設定することで各コントロールに適用することができます。スタイルシートはレポートに埋め込むか、レポート外部に*.rdlx-stylesファイルとして保存します。詳細については「スタイルの操作」を参照してください。

スタイルシートには2種類の使用方法があります。

スタイルを使用する理由

スタイルを使用することによって、レポートの書式設定においてより細かな制御が可能になります。ここからは、スタイルがレポートのデザインにおいて発揮する効果について、簡単な使用例をもとに説明します。

スタイルの再利用

ある会社組織が、地区別売上報告書、製品別売上報告書のサブレポートから成る年次売上報告書を提出する必要があるとします。年次売上報告書はすべてのサブレポートを基に構成されているため、書式は一貫している必要があります。通常、レポート作成者はメインレポート上の各コントロールのプロパティを手動で書式設定し、サブレポートに同じプロパティを複製する必要がありますが、この作業は手間がかかる上、レポート全体の書式が一貫しなくなる可能性があります。ActiveReports for .NET12.0Jのスタイル機能を使えば、下のスクリーンショットに見られるように、レポート全体の書式に一貫性をもたらすことができます。ここからは、その機能についてさらに詳しく見ていきましょう。

レポート作成者はメインレポートとなる年次売上報告書をデザインするためにスタイルシートを新規作成し、[スタイルシートの編集]ダイアログを使用してスタイルを追加することができます。作成したスタイルは、StyleNameプロパティを使用することで、年次売上報告書に配置する各コントロールへの適用が可能になります。詳細については、「スタイルの操作」を参照してください。

年次売上報告書のスタイルシートを作成すると、スタイルシートを継承するか否かをInheritStyleSheetプロパティから設定することができます。既定値は「True」(継承する)です。

InheritStyleSheetプロパティを「True」に設定すると、年次売上報告書用のスタイルシートの書式は自動的にサブレポートに継承されます。これによって、年次売上報告書に適用したすべてのスタイルが双方のサブレポートで利用可能になります。サブレポートにスタイルを適用するには、特定のコントロールを選択し、StyleNameプロパティで使用するスタイルの名前を指定します。

この例から、スタイルを使用することによって複数のサブレポートと書式を柔軟に共有することが可能になり、時間の節約と、書式の一貫性の維持を実現できることが分かります。

スタイルシートは*.rdlx-stylesファイルとしてレポート外部に保存して、同一のスタイルシートを複数のレポートで使用することができます。外部スタイルシートの使用方法については、「スタイルの操作」を参照してください。

埋め込みスタイルシートの有効性

ActiveReports for .NET12.0Jではレポートに外部スタイルシートを埋め込むことができます。この機能は、複数のスタイルシートを使ってスタイルされたレポートを一括して送信する際に威力を発揮します。次に、先のものとは別の売上報告書を例に、埋め込みスタイルシートが有効なユースケースについて説明します。

ユースケース

ある会社組織が、4つの異なるスタイルシートから成る売上報告書を送信する必要があるとします。スタイルを施したレポートを送信する際は、5つのファイル、ここでは1つのレポートと4つの外部スタイルシートをまとめて送る必要があります。ファイルを受信する側には、5つのファイルを維持、保管する必要が生じます。さらに、スタイルシートのロケーションがレポートで設定したパスの位置から変更された場合は、パスを再設定しないかぎり、そのスタイルシートはレポートに適用されなくなるという問題も出てきます。

このような場合、外部スタイルシートを売上報告書に埋め込んでしまえば、送る必要のあるファイルは1つだけとなり、レポートのポータビリティが向上します。外部スタイルシートを埋め込む方法については、「外部スタイルシートをレポートに埋め込む」を参照してください。

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