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以下のトピックでは、Chartコントロールで作成可能なグラフのうち、複数系列を持ち、X値がカテゴリであるものについて説明します。
このグループに属するグラフには、以下の特徴があります。
系列が1個であっても問題はありませんが、複数の系列を使用することが可能です。
また、1つのChartコントロールに複数の種類の系列を使用することが可能です。たとえば、「棒グラフ」と「折れ線グラフ」をひとつのChartコントロールに混在させて使用することができます。このとき、単位系を同じにすることもできますが、異なる単位系を2個まで使うことができます。
混在させる場合は、以下の点に注意してください。
グラフの「軸」(Axis)のAxisTypeプロパティは、軸の表すものが「カテゴリ」か「数値(通常目盛)」か「数値(対数目盛)」かを設定するプロパティです。このグループでは、X軸のAxisTypeは常に「Categorical」であり、カテゴリを表します。
「カテゴリ」とは何でしょうか。これは「数値ではない」ということです。実際の表示時には、X値は文字列として表示されます。X軸に設定する値(データ型)は、文字列か文字列に変換可能な値です。
これはX値に数値を設定できないという意味ではありません。数値を設定しても、単に文字列としてしか扱われないことを意味します。
複数の系列がある場合、X軸に値が表示されるX値は最初の系列のX値だけです。
このグループには、Y値が1列のものと、2列のものがあります。
Y値(Y軸に設定するデータ)はどのグラフでも常に数値(Double型)になります。データ点(DataPoint)でY値を保持するのはYValuesプロパティです。これはDouble型の配列なので、複数のY値を保持できます。しかしこのグループでは、1個だけのY値を使用します。
このグループには以下の種類のグラフがあります。
棒グラフ(ChartType=Bar2D)
3D棒グラフ(ChartType=Bar3D)
集合棒グラフ(ChartType=ClusteredBar)
一般的に使用される棒グラフです。3D棒グラフでは棒の形を選択することができます。 集合棒グラフは、複数の系列がz方向(前後軸)に並んだ棒グラフです。
横棒グラフ(ChartType=HorizontalBar)
3D横棒グラフ(ChartType=HorizontalBar3D)
横方向に伸びる棒グラフです。普通のグラフはX軸が横軸でY軸が縦軸になりますが、 このタイプのグラフを使うときは、X軸が縦軸に、Y軸が横軸になります。 (普通の棒グラフに、ChartAreaのSwapAxesDirectionプロパティを使って同様のレイアウトにすることもできます)
折れ線グラフ(ChartType=Line)
3D折れ線グラフ(ChartType=Line3D)
一般的に使用される折れ線グラフです。3Dの場合は折れ線ではなく帯状になります。 途中に無効なデータ点があった場合は、両側から直線で補完されます。
ベジェグラフ(ChartType=Bezier)
3Dベジェグラフ(ChartType=Bezier3D)
ベジェ曲線を使用したグラフです。折れ線グラフに類似していますが、 各データ点をなめらかな曲線で接続します。
散布図(ChartType=Scatter)
棒グラフの棒が無く、頂点のみを表示するようなグラフです。 散布図はこれだけで2Dと3Dを兼ねます。
エリアグラフ(ChartType=Area)
3Dエリアグラフ(ChartType=Area3D)
板状、もしくは壁状の形で表されるグラフです。
以下は、積み上げ(Stack)式の要素のグラフです。
積層棒グラフ(ChartType=StackedBar)
3D積層棒グラフ(ChartType=StackedBar3D)
各系列の値を、下から積み上げていく棒グラフです。
積層エリアグラフ(ChartType=StackedArea)
3D積層エリアグラフ(ChartType=StackedArea3D)
エリアグラフに積層の要素が加わったものです。
積層棒グラフ(%)(ChartType=StackedBar100Pct)
3D積層棒グラフ(%)(ChartType=StackedBar3D100Pct)
積層エリアグラフ(%)(ChartType=StackedArea100Pct)
3D積層エリアグラフ(%)(ChartType=StackedArea3D100Pct)
積み上げグラフであり、各系列の値を百分率表示するグラフです。常にグラフの下から上まで棒やエリアが表示されます。
このグループは、Y値を2個指定するものです。
このグループには以下の種類のグラフがあります。
バブルチャート(ChartType=Bubble)
バブルチャートは、グラフ上の図形の位置と大きさで、2つの量を表すグラフです。バブル(泡)となっていますが、丸形だけではなく、四角や三角などの形にすることもできます。バブルチャートはこれだけで2Dと3Dを兼ねます。
ガントチャート(ChartType=Gantt)
3Dガントチャート(ChartType=Gantt3D)
横方向に、始値と終値を表します。X軸が縦軸、Y軸が横軸となります。なお、本来、ガントチャートは労務管理などに使われるものですが、ActiveReports for .NETのガントチャートは本格的なものではなく、1つのX値(人員やタスク)について、2つ以上の区間を表示することはできません。