ActiveReportsでは、ActiveReports for .NET 14.0Jインポートウィザードを使用することでMicrosoft ExcelファイルをActiveReportsへ移行することができます。ActiveReports for .NET 14.0Jインポートウィザードは、複数のExcelファイルシートをActiveReportsに変換したい場合に特に有効です。このウィザードを使用することで、ActiveReports内でExcelファイルの各シートのレイアウトを手動で変更する時間と労力を省くことができます。
必要に応じてExcelファイルに定義情報を追加し、ウィザードにしたがって操作するだけで、Excelファイルのシートをページレポート/RDLレポートに簡単にインポートすることができます。Excelシートが1つの場合はレポートファイルとしてインポートされ、シートの名前はそのままレポート名になります。複数シートを持つExcelファイルは、デフォルトでは個別のレポートとしてインポートされ、名前もそれぞれ対応するExcelシートの名前がレポート名になります。ウィザード内で[単一のレポートファイルにすべてのシートをマージ]オプションを選択すると、複数のExcelシートを別々のレポートページとしてインポートすることができます。
ActiveReports for .NET 14.0JインポートウィザードでのExcelファイルのインポート
Excelファイル内のテーブル領域とは、Excelシート内に表形式で配置されたデータに対応するセルの範囲のことを指します。
インポートするExcelファイルに、Tableデータ領域としてActiveReportsにインポートしたい表がある場合は、表の領域を定義したのちにActiveReports for .NET 14.0Jインポートウィザードを起動する必要があります。そのような表が含まれていない場合は、事前の定義は必要ありません。
ActiveReportsのTableデータ領域へのインポートが必要な表セクションを取得するには、Excel内にある表の領域と行を指定する必要があります。一般的には、表の領域は「ARTable#.******」のように指定します。
例1: 単一のテーブル領域を定義するには
作業 | 命名規則 |
---|---|
テーブル領域全体を定義する | ARTable |
行ごとに定義する | ARTable.Detail ARTable.TableHeader ARTable.TableFooter ARTable.GroupHeader1 ARTable.GroupFooter1 |
例2: 複数のテーブル領域を定義するには
作業 |
命名規則 |
---|---|
テーブル領域全体を定義する |
ARTable1 ARTable2 |
行ごとに定義する | ARTable1.Detail ARTable1.TableHeader ARTable1.TableFooter ARTable2.Detail ARTable2.TableHeader ARTable2.TableFooter |
Excelのテーブル領域は、次の変換規則に基づいてActiveReportsにTableデータ領域としてインポートされます。
Excelの表 | ActiveReportsのTable |
---|---|
1行目 | テーブルヘッダ |
最後の行 | テーブルフッタ |
その他の行 | 詳細行 |
Excelの表 | ActiveReportsのTable |
---|---|
1行目 | テーブルヘッダ |
2行目 | 詳細行 |
Excelの表 | ActiveReportsのTable |
---|---|
1行目 | 詳細行 |
以下は、サポートされているExcelのプロパティと、変換後のActiveReportsのページレポート/RDLレポートのプロパティの対応表です。
Excel | ページレポート/RDLレポート | ||
---|---|---|---|
アイテム | プロパティ | アイテム | プロパティ |
ページ設定 | ページ レイアウト | Report | - |
サイズ | PaperSize | ||
印刷の向き: 縦 | PaperOrientation: Portrait | ||
印刷の向き: 横 | PaperOrientation: Landscape | ||
余白(上、下、左、右) | Margins (Top, Bottom, Left, Right) | ||
セル | 値 | TextBox | Value |
位置 | Location (Left, Top) | ||
サイズ | Size (Width, Height) | ||
配置 | - | ||
横書きテキスト | |||
横位置: 標準 | TextAlign: General | ||
横位置: 左詰め(インデント) | TextAlign: Left | ||
横位置: 中央揃え | TextAlign: Center | ||
横位置: 右詰め(インデント) | TextAlign: Right | ||
横位置: 両端揃え | TextAlign: Justify | ||
横位置: 均等割り付け(インデント) | TextJustify: DistributeAllLines | ||
横位置:(その他) | TextAlign: General | ||
縦位置: 上詰め | VerticalAlign: Top | ||
縦位置: 中央揃え | VerticalAlign: Middle | ||
縦位置: 下詰め | VerticalAlign: Bottom | ||
縦位置:(その他) | VerticalAlign: Top | ||
縦書きテキスト | |||
横位置: 標準 | VerticalAlign: Middle | ||
横位置: 左詰め | VerticalAlign: Bottom | ||
横位置: 中央揃え | VerticalAlign: Middle | ||
横位置: 右詰め | VerticalAlign: Top | ||
横位置:(その他) | VerticalAlign: Middle | ||
縦位置: 上詰め(インデント) | TextAlign: Left | ||
Padding(Top) | |||
縦位置: 中央揃え(インデント) | TextAlign: Center | ||
縦位置: 下詰め(インデント) | TextAlign: Right | ||
Padding(Bottom) | |||
縦位置:(その他) | TextAlign: General | ||
文字の制御: 折り返して全体を表示する | WrapMode: WordWrap | ||
文字の制御: 縮小して全体を表示する | ShrinkToFit: True | ||
文字の方向: 左から右 | Direction: LTR | ||
文字の方向: 右から左 | Direction: RTL | ||
フォント | - | ||
フォント名 | FontFamily | ||
スタイル: 標準 | FontStyle: Normal | ||
スタイル: 斜体 | FontStyle: Italic | ||
スタイル: 太字 | FontWeight: Bold | ||
スタイル: 太字 斜体 | FontWeight: Bold | ||
サイズ | FontSize | ||
色 | Color | ||
下線: なし | TextDecoration: None | ||
下線: 下線 | TextDecoration: Single | ||
罫線 | - | ||
線のスタイル(上、下、左、右): 罫線なし | BorderStyle: None | ||
線のスタイル(上、下、左、右): 実線(細) | BorderStyle: Solid | ||
線のスタイル(上、下、左、右): 点線 | BorderStyle: Dotted | ||
線のスタイル(上、下、左、右): 破線 | BorderStyle: Dashed | ||
線のスタイル(上、下、左、右): 二重線 | BorderStyle: Double | ||
線の色 | BorderColor | ||
線の太さ: 細 | BorderWidth: 1pt | ||
線の太さ: 中 | BorderWidth: 2pt | ||
線の太さ: 太い | BorderWidth: 3pt | ||
塗りつぶし | - | ||
背景色 | BackgroundColor | ||
テーブル領域 |
テーブル領域の各セルはTextBoxコントロールに変換されます。
メモ: 表のデータがフィルタリングされている場合でも、テーブル領域全体がActiveReportsにインポートされます。
|
Table | Location (Left, Top) Size (Width, Height) FixedSize (Width, Height) |
図 | 図オブジェクトはImageレポートコントロールに変換されます。 | Image | Value Source: Embedded Sizing: FitProportional Location (Left, Top) Size (Width, Height) |