TableOfContentsレポートコントロールは、ActiveReports Professionalの機能で、レポートの見出しレベル、およびラベルとそのページ番号の階層を示す見出しマップをレポートのボディに表示するために使用します。TableOfContentsコントロールを使用すると、使用しているビューワの種類にかかわらずレポートのデータ構成がすぐにわかり、目的のデータにすばやく移動することができます。見出しマップはビューワでのみ使用可能で、レンダリングも印刷もできませんが、TableOfContentsコントロールはこれとは異なり、印刷、およびレンダリング可能な目次構造としてレポートのボディに埋め込むことができます。TableOfContentsレポートコントロールをレポートに追加するには、ツールボックスからドラッグしてレポートのデザイナ面上にドロップします。
[プロパティ]ウィンドウにあるいくつかのプロパティを使用して、TableofContentsレポートコントロールの外観と動作を制御することができます。たとえば、ページレポートでは、OverflowNameプロパティを使用して、TableofContentsコントロールとリンクするOverflowPlaceHolderコントロールの名前を指定することができます。FixedHeightプロパティでは、各ページでのTableofContentsコントロールの最大の高さを設定できます(これは他のレポートコントロールにあるFixedSizeプロパティと似ています)。StyleNameプロパティでは、スタイルシートから選択したスタイルを適用することができます。これらのスタイルは、StyleNameプロパティでTableOfContentsレポートコントロール、または[LevelDesignerコレクションエディター]ダイアログを使用して目次レベルに設定することができます。スタイルを適用する方法の詳細については、「目次の設定」を参照してください。
Levelsプロパティには目次レベルのコレクションが含まれており、ここから[LevelDesignerコレクションエディター]ダイアログにアクセスしてレポートの目次レベルとそのプロパティを設定することができます。MaxLevelプロパティは、見出しマップの最大レベル数を制限します。
[レポート」ダイアログ、またはDocumentMapプロパティを使用して見出しマップに加えたカスタマイズ(ナンバリング形式の設定など)は、TableofContentsコントロールに直接適用されます。詳細については、「見出しマップに項目の追加」を参照してください。
TableOfContentsのプロパティはプロパティ設定ダイアログで設定することができます。このダイアログを表示するには、レポート上のTableOfContentsコントロールを選択した状態で、[プロパティ]ウィンドウの[プロパティ設定ダイアログ]リンクをクリックします。表示される[TableOfContents]ダイアログが、TableOfContentsコントロールのプロパティ設定ダイアログにあたります。
[TableOfContents]ダイアログでは、以下の各ページを使用してTableOfContentsレポートコントロールのプロパティを設定することができます。
全般
[名前]: まだレポートに使用されていない一意のTableOfContentsの名前を入力します。この名前はコードで呼び出すことができます。
[ツールヒント]: HTMLレポートでTITLE属性やALT属性を表示するために使用されるレポートアイテムのテキストラベル。
表示
デフォルトでは、TableOfContentsはレポートの実行時に表示されますが、非表示にすることも可能です。単に非表示にするだけでなく、特定の条件が満たされた場合にのみ非表示にしたり、別のレポートコントロールによって表示/非表示を切り替えることもできます。
[レポートの初期実行時]
[表示]: レポートを実行したときにTableOfContentsが表示されます。
[非表示]: レポートを実行したときにTableOfContentsは表示されません。
[式]: TableOfContentsを表示するかどうかを、ブール型の式で設定することができます。「True」の場合は非表示になり、「False」の場合は表示されます。
[次のレポートアイテムでの表示の切り替えを可能にする]: このチェックボックスをオンにすると、ユーザーがクリックしてTableOfContentsの表示を切り替えるTextBoxコントロールを、下のドロップダウンから指定することができます。
外観
[スタイル]: 罫線のスタイルを選択します。
[幅]: 罫線の幅(ポイント単位)を入力します。
[色]: 罫線に使用する色を選択するか、<式...>オプションを選択して[式エディタ]を開き、.NETカラーに評価される式を作成します。
[色]: 背景に使用する色を選択します。
データ出力
[要素名]: TableOfContentsレポートコントロールのXML出力で使用する名前を入力します。
[出力]: 「自動」、「はい」、「いいえ」のいずれかを選択して、このTableOfContentsをXML出力に含めるかどうかを指定します。「自動」を選択すると、TableofContentsレポートコントロールの内容がエクスポートされます。
[LevelDesignerコレクションエディター]では、レポートの目次のレベルとそのプロパティを設定します。[LevelDesignerコレクションエディター]ダイアログにアクセスするには、[プロパティ]ウィンドウに移動し、Levelsプロパティで[(コレクション)]をクリックします。
目次レベルのプロパティは、以下の場所から設定することができます。
LevelDesignerコレクションエディターでは、目次レベルのプロパティを以下のように設定することができます。
外観
BackgoundColor: 目次レベルの背景に使用する色を選択します。
Color: テキストの色を選択します。
Font: 目次レベルのテキストをレンダリングするフォントを選択します。
FontStyle: 「Normal」、「Italic」のいずれかを選択するか、<式...>オプションを選択して[式エディタ]を開き、式を作成します。
FontFamily: フォントファミリー名を選択します。
FontSize: フォントのサイズ(ポイント単位)を選択します。
FontWeight: 「Lighter」、「Thin」、「ExtraLight」、「Light」、「Normal」、「Medium」、「SemiBold」、「Bold」、「ExtraBold」、「Heavy」、「Bolder」の値から選択するか、<式...>オプションを選択して[式エディタ]を開き、式を作成します。
Padding: 目次レベルに適用するパディングの左、右、上、下の値を指定します。
TextAlign: テキストの水平方向の配置を指定します。
TextDecoration: 「None」、「Underline」、「Overline」、「LineThrough」の値から選択するか、<式...>オプションを選択して[式エディタ]を開き、式を作成します。
データ
DataElementName: この目次レベルのXML出力で使用する名前を入力します。
全般
DisplayFillCharacters: 充填文字を表示するかどうかを指定します。既定値は「True」です。
DisplayPageNumber: ページ番号を表示するかどうかを指定します。既定値は「True」です。
FillCharacter: 式を使用して充填文字を指定します。
レイアウト
TextIndent: テキストインデントを指定します。
その他
Name: 目次レベルの名前を指定します。