レイヤーを操作するときは、[レイヤー一覧]ウィンドウを使用します。このウィンドウでは、レポートへのレイヤーの追加や削除といったデザイン時の基本的な機能が使用できます。また、一連の組み込みプロパティを使用してデザイン時に各レイヤーの設定を変更することもできます。
[レイヤー一覧]ウィンドウには、レポートに含まれているレイヤーの一覧と各レイヤーの表示/非表示およびロックオプションが表示されます。レイヤーを追加または削除したり、指定したレイヤーを最前面または最背面に送ることもできます。
[レイヤー一覧]ウィンドウでは、
ActiveReportsをシステムにインストールすると、Visual Studioツールバーに[レイヤー一覧]ボタンが自動的に追加され、毎回新しいアプリケーションを作成するときにこのボタンが表示されます。
メモ:
レポートを作成すると、"default"という名称の既定レイヤーがレイヤー一覧に自動的に追加されます。
既定レイヤーを除くすべてのレイヤーは削除できます。
これにより、選択したレイヤーとそのレイヤーに配置されたコントロールがレポートとレイヤー一覧から削除されます。
[最背面へ移動]ボタンまたは[最前面へ移動]ボタンを使用すると、選択したレイヤーに配置されたコントロールのグループを他のレイヤー上のコントロールの前面、または背面に移動することができます。
レイヤー一覧からレイヤーを選択すると、[プロパティ]ウィンドウで以下のプロパティにアクセスできます。
プロパティ | 値 | 説明 |
---|---|---|
DesignerLock | True/False |
レイヤーに配置されたコントロールをロック、またはロック解除します。 ロックされたレイヤーのデザイナ面に配置されたコントロールは、キーボードまたはマウスによって移動またはサイズ変更できません。その他の編集機能(切り取り、コピー、貼り付け)とコントロールの追加または削除は可能です。 このプロパティは、レイヤー一覧の[ロック]チェックボックスを使用して設定することもできます。 |
DesignerTransparency | 0~1 | レイヤー上のコントロールの透明度をデザイン時に0~1の値に設定します。透明度が1に設定されたレイヤーはデザイナ上で見えなくなります。 |
DesignerVisible | True/False |
レイヤーに配置されたコントロールがデザイナに表示されるかどうかを指定します。 このプロパティは、レイヤー一覧の[表示]チェックボックスを使用して設定することもできます。 |
Name | レイヤー名(文字列) |
レイヤーの名前を設定します(既定レイヤーを除く)。 |
TargetDevice | None、Screen、Paper、Export、All |
選択したターゲットに基づいて、レイヤーに配置されたコントロールの可視性を指定または制限します。
TargetDeviceの指定によって出力がどのようになるかについては、「出力デバイスの切り替え」を参照してください。 |