GrapeCity ActiveReports for .NET 16.0J
系列
ActiveReportsユーザーガイド > 概念 > セクションレポートの概念 > グラフ > 系列

系列(Series)は、Chartコントロールでグラフを表示するときの要となるクラスです。Chartコントロールは最低1つの系列を持つ必要があります。下の画像では、棒グラフに2つの系列がセットされています。

各系列は、データ点のコレクションを含んでいます。グラフに表示されるすべてのデータ点は系列に属しています。各データ点は、1個のX値と、1個以上のY値を含んでいます。多くのタイプのグラフでは、Y値は1個のみを使いますが、バブルチャート、バブルXYチャートなどいくつかのグラフは、複数のY値を持ちます。

データを系列にバインドするときには、X値についてはValueMemberXプロパティ、Y値についてはValueMembersYプロパティを使用します。これらのプロパティは、他のコントロールのDataFieldプロパティに似た意味を持っています。

系列は、データ点以外にも、いくつかのプロパティを保持しています。系列の有しているプロパティには、グラフの種類(Type)、グラフのカスタムプロパティ、注釈、マーカーなどがあります。

カスタムプロパティ

カスタムプロパティは、グラフの種類ごとに異なる設定を行います。たとえば、棒グラフでは棒の幅、折れ線グラフでは線種、ドーナツグラフでは中心の穴の割合など、それぞれ設定すべき値がありますが、これらの値は、グラフの各種類に特有のものであるため、Seriesクラスのプロパティとして用意するのは不適当です。これらは、キーとしての文字列(カスタムプロパティ名)と、値としてのオブジェクトをペアとして保持します。Series.Propertiesプロパティは、これらの値のコレクションとなります。

系列のカスタムプロパティの値は、グラフの種類を変更した場合でもその値が保持されます。種類によっては反映されないものもありますが、変更前のグラフの種類に戻したい場合などに便利です。

カスタムプロパティの設定方法については、「グラフのカスタムプロパティ」を参照してください。