条件による詳細情報の表示/非表示

セクション形式のレイアウトでは、Formatイベント内にレポートのDetailセクションにおけるデータソースからの情報をデータの条件に基づいて表示したり、非表示にしたりすることができます。

次の手順は、Visual Studioのプロジェクトにセクションレポート（コード）のテンプレートを追加し、レポートがデータソースに接続されていることを前提にしています。それぞれの詳細については、「クイックスタート」および「レポートとデータソースの連結」を参照してください。

メモ: 以下の手順は、NorthWindデータベース(NWind.mdb)のProductsテーブルを使用しています。データの使用にはNorthWindデータベース（..\ActiveReportsNET16\Samples\Data\Nwind.mdb）へのアクセス権限が必要です。

レポートエクスプローラからレポートのDetailセクション上に次のフィールドを配置し、［プロパティ］ウィンドウでフィールドのプロパティを設定します。

フィールド名	プロパティ
ProductName	Location: 0, 0.104 in Size: 2.667, 0.2 in
Discontinued	Location: 2.667, 0.104 in Size: 2.021, 0.2 in
ReorderLevel	Location: 4.688, 0.104 in Size: 1.812, 0.2 in

Detailセクションをダブルクリックし、Formatイベントのイベント処理メソッドを作成します。

販売中止になった製品の詳細を非表示にするには、以下のコードをハンドラに追加します。

Visual Basicコード（Detail_Formatイベント内に貼り付けます）	コードのコピー
If Me.txtReorderLevel1.Value = 0 And Me.txtDiscontinued1.Value = False Then Me.Detail1.Visible = True Me.txtReorderLevel1.Text = "要発注" Me.txtReorderLevel1.ForeColor = System.Drawing.Color.DarkRed Else Me.Detail1.Visible = False End If

Visual Basicコード（Detail_Formatイベント内に貼り付けます）

コードのコピー

If Me.txtReorderLevel1.Value = 0 And Me.txtDiscontinued1.Value = False Then
   Me.Detail1.Visible = True
   Me.txtReorderLevel1.Text = "要発注"
   Me.txtReorderLevel1.ForeColor = System.Drawing.Color.DarkRed
Else
   Me.Detail1.Visible = False
End If

C#コード（detail_Formatイベント内に貼り付けます）	コードのコピー
if (int.Parse(txtReorderLevel1.Value.ToString()) == 0 && txtDiscontinued1.Text == "False") { this.detail1.Visible = true; this.txtReorderLevel1.Text = "要発注"; this.txtReorderLevel1.ForeColor = System.Drawing.Color.DarkRed; } else { this.detail1.Visible = false; }

C#コード（detail_Formatイベント内に貼り付けます）

コードのコピー

if (int.Parse(txtReorderLevel1.Value.ToString()) == 0 && txtDiscontinued1.Text == "False")
{
   this.detail1.Visible = true;
   this.txtReorderLevel1.Text = "要発注";
   this.txtReorderLevel1.ForeColor = System.Drawing.Color.DarkRed;
}
else
{
   this.detail1.Visible = false;
}

Form1で、ツールボックスからViewerコントロールをドラッグ&ドロップし、レポートをビューワにロードします。詳細については、「Windowsフォーム用のビューワの使用」を参照してください。
［F5］キーを押して、レポートを実行します。販売中止になった製品がレポートに表示されていないことがわかります。