以下のトピックでは、積層スパイラルチャートを作成する方法を紹介します。このチャートは、商品カテゴリごとの各販売チャネルの売上高を示します。積層スパイラルチャートは、データ値をサブカテゴリに分割し、互いに隣り合って配置します。最終的なチャートは次のようになります。
新しいレポートを作成する
デザイナアプリにて、[ファイル]メニューをクリックし、 [RDLレポート] を選択して、新しいレポートを作成します。
レポートをデータ連結しデータセットを追加する
[データソースウィザードを開く]オプションをオンにすると、新しいレポートを作成するときに[レポートデータソース]ダイアログが表示されます。このダイアログは、レポートエクスプローラで[データソース]ノードを右クリックして、[データソースの追加]のオプションを選択する時も表示されます。
データソースを追加する
- [レポートデータソース]ダイアログで[全般]ページを選択し、名前を「NwindDataSource」に変更します。
- 種類を「Json Provider」に設定します。
- [コンテンツ]タブに移動し、JSONデータの形式の選択を「外部ファイルまたはURL」に設定します。
- [ファイル/URLの選択または入力]フィールドに、次のURLを入力します。
https://demodata-jp.grapecity.com/contoso/odata/v1/FactSales
詳細については、「JSON Provider」を参照してください。
- [接続文字列]タブに移動し、[データソースを確認]アイコンをクリックして、生成された接続文字列を確認します。
- [OK]をクリックして変更を保存し、[データセット]ダイアログを開きます。
データセットを追加する
- [データセット]ダイアログで、[全般]ページを選択し、[名前]フィールドに「FactSales」と入力します。
-
[データセット]ダイアログの[クエリ]ページで、[クエリ]フィールドに次のクエリを入力します。
データセットクエリ |
コードのコピー
|
$.value[*] |
- クエリを検証するために、クエリボックスの横にある[データセットの検証]アイコンをクリックします。
- [フィールド]ページに移動して使用可能なフィールドを表示し、[SalesAmount]フィールドの名前を[売上高]に変更します。
- 同じページに、2つの計算フィールドを追加します。
名前 |
値 |
商品カテゴリ |
=Switch([ProductKey] < 116, "オーディオプレーヤー", [ProductKey] >= 116 And [ProductKey] < 338, "テレビとビデオ", [ProductKey] >= 338 And [ProductKey] < 944, "コンピュータ", [ProductKey] >= 944 And [ProductKey] < 1316, "カメラ", [ProductKey] >= 1316, "携帯電話") |
販売チャネル |
=Switch([ChannelKey] = 1, "店舗", [ChannelKey] = 2, "オンライン", [ChannelKey] = 3, "カタログ", [ChannelKey] = 4, "再販業者") |
- [OK]をクリックして変更を保存します。
チャートを作成する
チャートウィザードを使用して、チャートのデータ値を構成し、チャートをカスタマイズします。レポートがデータセットに接続している場合、チャートウィザードは自動的に表示されます。詳細については、「チャートウィザード」を参照してください。
- Chartコントロールをレポートのデザイン面にドラッグ&ドロップします。チャートウィザードが表示され、データセットとチャートの種類を選択できます。
- データセット名を「FactSales」に設定し、[種類の設定]を「スパイラル」に設定します。
- [次へ]をクリックし、商品カテゴリごとの売上高を表示するためのデータ値を定義します。
-
[データ]では、商品カテゴリごとの売上高を表示するためのデータ値を定義します。
- [カテゴリ]では、フィールドを「=[商品カテゴリ]」に設定します。
- [次へ]をクリックして、グラフをプレビューします。
プレビュー画面では、チャートのパレットを変更したり、その他のカスタマイズを行うこともできます。または、以下で説明するように、ウィザードを終了してこれらのスマートパネルにアクセスできます。
カスタマイズを設定する
グラフがデータ値で構成されたので、スマートパネルを使用して、グラフ要素をカスタマイズします。
プロット
- プロットの詳細設定用のスマートパネルを開くには、レポートエクスプローラで[プロット-Plot1]を右クリックし、[プロパティ設定ダイアログ]を選択します。
-
[カテゴリ]ページに移動し、商品カテゴリを売上高の昇順で並べ替えます。次の設定を入力します。
フィールド |
設定 |
対象フィールド |
=[売上高] |
方向 |
Ascending |
集計 |
Sum |
-
[エンコード]ページに移動し、[詳細]タブで、新しい値を追加し、そのプロパティを次のように設定します。
- 式を=[販売チャネル]に設定して、店舗、再販業者、オンライン、およびカタログごとの売上高を表示します。
- [グループ化]内の[グループ]を「Stack」に設定します。
- [カラー]タブに移動し、新しい値を追加し、[式]を「=[販売チャネル]」に設定します。
- [OK]をクリックして、プロットの設定を完了します。
- [プロット-Plot1]を選択した状態で、[プロパティ]ウィンドウに移動し、StartAngleプロパティを「90」に設定して、プロットの開始角度を設定します。
Y軸
- Y軸の詳細設定用のスマートパネルを開くには、レポートエクスプローラで[Y軸 - [Plot1]]を右クリックし、[プロパティ設定ダイアログ]を選択します。
- [タイトル]ページに移動し、[タイトル]フィールドからテキストを削除して、グラフのY軸のタイトルを非表示にします。
- [ラベル]ページに移動し、[全般]タブを選択し、[書式]を「Currency(最小桁数0)」に設定します。
-
[外観]タブを選択し、次のプロパティを設定します。
- フォント > サイズ:12pt
- フォント > 色:DimGray
-
[軸線]ページに移動し、次のプロパティを設定します。
- 軸を表示する:チェックボックスをオンにします。
- 色:#cccccc
- 幅:2pt
- スタイル:Solid
-
[主グリッド線]ページに移動し、次のプロパティを設定します。
- 間隔:100000
- グリッド線 > グリッド線を表示する:オンにします。
- グリッド線 > 幅:0.25pt
- グリッド線 > 色:#cccccc
- グリッド線 > スタイル:Dashed
- [OK]をクリックして、Y軸の設定を完了します。
X軸
- X軸の詳細設定用のスマートパネルを開くには、レポートエクスプローラで[X軸 - [Plot1]]を右クリックし、[プロパティ設定ダイアログ]を選択します。
- [タイトル]ページに移動し、[タイトル]フィールドからテキストを削除して、グラフのX軸のタイトルを非表示にします。
- [ラベル]ページに移動し、[全般]タブを選択し、[角度]を「-90」に設定します。
-
[外観]タブを選択して、次のプロパティを設定します。
- フォント > サイズ:12pt
- フォント > 色:DimGray
- [軸線]ページに移動し、[軸を表示する]オプションのチェックボックスをオフにします。
-
[主グリッド線]ページに移動し、次のプロパティを設定します。
- 間隔:1
- グリッド線 > グリッド線を表示する:オンにします。
- グリッド線 > 幅:0.25pt
- グリッド線 > 色:#cccccc
- グリッド線 > スタイル:Solid
- [OK]をクリックして、X軸の設定を完了します。
チャートパレット
- グラフの詳細設定用のスマートパネルを開くには、レポートエクスプローラで[Chart1]を右クリックし、[プロパティ設定ダイアログ]を選択します。
-
[パレット]ページで、ドロップダウンから「Custom」を選択し、次の色を追加します。
- #f26324
- #1fd537
- #e40010
- #8fcd37
- [OK]をクリックして、カスタムパレットの設定を完了します。
凡例-Color
- 凡例のスマートパネルを開くには、レポートエクスプローラーで[凡例-Color]を右クリックし、[プロパティ設定ダイアログ]を選択します。
-
[外観]ページに移動して、次のプロパティを設定します。
- フォント > サイズ:12pt
- フォント > 色:DimGray
-
[レイアウト]ページに移動して、次のプロパティを設定します。
- [OK]をクリックして、グラフの凡例の設定を完了します。
ヘッダ
- グラフヘッダのスマートパネルを開くには、レポートエクスプローラで[ヘッダ]を右クリックし、[プロパティ設定ダイアログ]を選択します。
- [全般]ページに移動し、[タイトル]を「商品カテゴリおよび販売チャネル別売上高」に設定します。
-
[フォント]ページに移動し、次のプロパティを設定します。
- [OK]をクリックして、グラフヘッダの設定を完了します。
必要に応じて、グラフのサイズを変更することができます。
- チャートの構成とカスタマイズが完了したら、レポートをプレビューします。