GrapeCity ActiveReports for .NET 16.0J
エンドユーザーデザイナ サンプル
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本サンプルでは、Designer、ReportExplorer、LayerList、Toolbox、ReportsLibrary、GroupEditorコントロールを使用して再配布可能なデザイナアプリケーションを作成する方法を紹介します。

このデザイナアプリケーションでは、レポートのデザイン、スクリプトの編集、プレビュー、印刷、および各種形式へのエクスポートが可能です。

メモ: エンドユーザーデザイナはProfessionalの機能です。Standardでは使用できません。

フォルダ

Visual Basic.NET

<User Folder>\ActiveReportsNET16\Samples\DesignerPro\EndUserDesigner\VB.NET

C#

<User Folder>\ActiveReportsNET16\Samples\DesignerPro\EndUserDesigner\C#

実行時の機能

サンプルを実行すると、エンドユーザーデザイナが表示されます。このレポートデザイナでは、ページレポート/RDLレポート、およびセクションレポートの3つのレポートレイアウトをサポートします。

エンドユーザーデザイナを使用して、レポートレイアウトを作成および編集できます。デザイナ上には、レポートの各要素のプロパティを表示する[プロパティ]ウィンドウ、レポートコントロールを表示するツールボックス、使用されているレポートコントロールをツリービュー表示するレポートエクスプローラ、現在のレポートで再利用しているレポートパーツとその元となるレポートを一覧表示するレポートライブラリが含まれます。また、 ページレポート/RDLレポートではレイヤー一覧、グループエディタが使用可能です。レイヤー一覧はレポートエクスプローラに隣接するタブにおいて、レポートで使用しているレイヤーを一覧表示し、グループエディタは Tablixコントロールの行グループ/列グループの構成を表示します。

エンドユーザーデザイナサンプルでは、以下のメニューが提供されています。

[ファイル]メニュー

  • [新規作成]: デザイナに新規レポートを追加します。現在表示されているレポートは破棄されます。
  • [開く]: レポートを開きます。
  • [エクスポート]: レポートを各種形式でエクスポートします。レポートのプレビュー時にのみ有効になります。
  • [上書き保存]: レポートを保存します。
  • [名前を付けて保存]: レポートを指定したパスに保存します。
  • [終了]: アプリケーションを終了します。

[編集]メニュー

  • [元に戻す]: 前操作を元に戻し、[やり直し]ボタンを有効にします。
  • [やり直し]: 元に戻した操作をやり直します。
  • [切り取り]: 選択された項目を切り取り、クリップボードにコピーします。
  • [コピー]: 選択された項目をクリップボードにコピーします。
  • [貼り付け]: クリップボードの項目をデザイナに貼り付けます。
  • [削除]: レポートから選択したコントロールを削除します。
  • [すべて選択]: セクションレポートのすべてのアイテム、あるいはページレポート/RDLレポートのアクティブレイヤーのすべてのアイテムを選択します。レイヤーの詳細については、「レイヤーの操作」を参照してください。

[レポート]メニュー

  • [マスターレポートに変換](RDLレポート用): RDLレポートをマスターレポートに変換します。このメニュー項目はRDLレポートを開いているときに有効になります。[マスターレポートの設定]を使用してレポートにマスターレポートを適用すると、このメニューは無効になります。
  • [レポートのパラメータ]: [レポート - パラメータ]ダイアログを開きます。レポートで使用するパラメータを編集できます。
  • [画像の埋め込み]: [レポート - 画像]ダイアログを開きます。レポートに埋め込む画像を編集できます。画像をコレクションに追加すると、レポートエクスプローラの[埋め込み画像]ノードに表示されます。
  • [レポートのプロパティ]: [レポート]ダイアログを開きます。作成者や用紙サイズなどのレポートのプロパティを設定できます。
  • [マスターレポートの設定](RDLレポート用): このメニュー項目は、RDLレポートを開いているときに有効になります。このオプションは、ページレポート、セクションレポートを開いている場合や、[マスターレポートに変換]メニュー項目を使用してマスターレポートが作成されている場合は無効になります。
    • 開く
      [開く]ダイアログで、現在のプロジェクトに適用するマスターレポート(RDLX-マスターファイル書式)を選択できます。
  • [ビュー]: [デザイナ][スクリプト]、および[プレビュー]タブを開きます。詳細については、「デザイナのタブ」を参照してください。
  • [ページヘッダ]:(RDLレポート用)レポートのページヘッダの表示・非表示を切り替えます。
  • [ページフッタ]:(RDLレポート用)レポートのページフッタの表示・非表示を切り替えます。
メモ:セクションレポートの場合は、[ビュー]オプション以外は無効になります。

デザイナの機能に関する詳細な情報については、「ActiveReports for .NETデザイナの使用」を参照してください。

プロジェクトの構造

ExportFormフォーム

ページレポートおよびセクションレポートに関する[エクスポート]ダイアログを表示します。

[エクスポート]ダイアログは、[プレビュー]タブを選択した状態で、[ファイル]メニュー > [エクスポート]を選択して開きます。このダイアログでは、レポートの種類に応じた各種エクスポート形式の選択、およびプロパティを変更できます。

ExportFormのコントロール

Control Name Description
ComboBox cmbExportFormat エクスポートするレポートの種類を選択するための[フォーマット]コンボボックスです。
Button btnOK ExportFormの下のセクションにある[OK]ボタンです。
Button btnCancel ExportFormの下のセクションにある[キャンセル]ボタンです。
PropertyGrid exportPropertyGrid 各エクスポートの種類のエクスポートオプションを提供します。
SaveFileDialog exportSaveFileDialog エクスポートされたレポートを保存するためにファイル名を指定する[SaveFileDialog]
Label lblExport ExportFormのヘッダにある[エクスポート]ラベル。
Label lblExportFormat cmbExportFormatコンボボックスの[フォーマット]ラベルです。
Label lblExportOptions exportPropertyGridコントロールの[オプション]ラベルです。
Label lblSelectExportTxt ExportFormの目的を示す「エクスポートフォーマットとオプションを選択してください。」テキストです。
Panel pBanner lblExportおよびlblSelectExportラベルを含むサイズの調整可能なパネルを表します。

ExportFormを右クリックして[コードの表示]を選択すると、エクスポートフォームのコードがどのように記述されているかがわかります。

EndUserDesignerフォーム

エンドユーザーデザイナのメインフォームです。以下のコントロールを使用して作成しています。

エンドユーザーデザイナのコントロール

コントロール 名前 説明
Designer reportdesigner レポートを作成および編集するDesignerコントロールです。
ReportExplorer reportExplorer レポート要素のツリービューを表示します。ツリービューに配置されている各ノードは、対応するレポート要素を示します。
TabControl reportExplorerTabControl reportExplorer、layerListを配置します。
PropertyGrid reportPropertyGrid レポートの各要素に対するインターフェースを提供します。
Toolbox reportToolbox 使用中のレポートの種類で使用可能なすべてのコントロールを表示します。
LayerList layerList レポートのレイヤーの一覧を表示します。
SplitContainer bodyContainer reporttoolbox、designerexplorerpropertygridContainerを配置します。
SplitContainer designerExplorerPropertyGridContainer reportDesigner、explorerpropertygridContainerを配置します。
SplitContainer explorerpropertygridContainer reportExplorer、reportpropertyGridを配置します。
SplitContainer MainContainer toolStripContainer1、bodyContainerを配置します。
ToolStripContainer toolStripContainer1 デザイナ上部に配置するToolstripの要素を配置します。
ReportsLibrary reportsLibrary すべてのレポートと含まれているレポートパーツを表示します。
GroupEditor groupEditor Tablixコントロールの行グループと列グループの構成を示します。

コードの処理内容を確認するには、[ソリューションエクスプローラー]でEndUserDesignerフォームを右クリックし、[コードの表示]を選択してください。

メモ: 作成したデザイナアプリケーションを配布する際に、別途ライセンスやロイヤリティが必要になることはありません。

 

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