ActiveReportsのレポートは、Microsoft Excel形式でエクスポートすることが可能です。レポートをこの形式でエクスポートするには、ExcelRenderingExtensionを使用します。ExcelファイルはXlsとXlsxの2種類の形式でエクスポートすることができます。
レポートをExcelにエクスポートするには、以下のパーケッジへの参照をプロジェクトに追加します。
レポートをMicrosoft Excel形式でエクスポートする方法の一例を以下に示します。
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' 描画するページレポートを指定します。 Dim report As New GrapeCity.ActiveReports.PageReport() Dim reportDocument As New GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument(report) ' 出力先のディレクトリを作成します。 Dim outputDirectory As New System.IO.DirectoryInfo("C:\MyExcel") outputDirectory.Create() ' エクスポートの各種設定を行います。 Dim excelSetting As New GrapeCity.ActiveReports.Export.Excel.Page.ExcelRenderingExtensionSettings() excelSetting.FileFormat = GrapeCity.ActiveReports.Export.Excel.Page.FileFormat.Xls ' RenderingExtensionを使用して、レポートを描画します。 Dim excelRenderingExtension As New GrapeCity.ActiveReports.Export.Excel.Page.ExcelRenderingExtension() Dim outputProvider As New GrapeCity.ActiveReports.Rendering.IO.FileStreamProvider(outputDirectory, "Sample") ' 出力ファイルがすでに存在する場合は上書きします。 outputProvider.OverwriteOutputFile = True reportDocument.Render(excelRenderingExtension, outputProvider, excelSetting.GetSettings()) |
C#コード(Form Loadイベント内に貼り付けます。) |
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// 描画するページレポートを指定します。 GrapeCity.ActiveReports.PageReport report = new GrapeCity.ActiveReports.PageReport(); GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument reportDocument = new GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument(report); // 出力先のディレクトリを作成します。 System.IO.DirectoryInfo outputDirectory = new System.IO.DirectoryInfo(@"C:\MyExcel"); outputDirectory.Create(); // エクスポートの各種設定を行います。 GrapeCity.ActiveReports.Export.Excel.Page.ExcelRenderingExtensionSettings excelSetting = new GrapeCity.ActiveReports.Export.Excel.Page.ExcelRenderingExtensionSettings(); excelSetting.FileFormat = GrapeCity.ActiveReports.Export.Excel.Page.FileFormat.Xls; // RenderingExtensionを使用し、レポートをエクスポートします。 GrapeCity.ActiveReports.Export.Excel.Page.ExcelRenderingExtension excelRenderingExtension = new GrapeCity.ActiveReports.Export.Excel.Page.ExcelRenderingExtension(); GrapeCity.ActiveReports.Rendering.IO.FileStreamProvider outputProvider = new GrapeCity.ActiveReports.Rendering.IO.FileStreamProvider(outputDirectory, "Sample"); // 出力ファイルがすでに存在する場合は上書きします。 outputProvider.OverwriteOutputFile = true; reportDocument.Render(excelRenderingExtension, outputProvider, excelSetting.GetSettings()); |
ActiveReportsには、レポートをMicrosoft Excelにどのようにレンダリングするかを制御するオプションが用意されています。
プロパティ | 説明 |
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Author | エクスポートされたExcelファイルの「作成者」プロパティを設定します。 |
Categories | エクスポートされたExcelファイルの「分類」プロパティを設定します。 |
PageSettings | Excelファイルの印刷設定を初期化するためのExcelRenderingExtensionPageSettingsオブジェクトを返します。 |
Pagination | レポートのレイアウトモードをページングとゲラモードのどちらにするかを指定します。 |
RightToLeft |
シートを右から左方向に表示します。 |
Security | ドキュメントのセキュリティを初期化するためのExcelRenderingExtensionSecurityオブジェクトを返します。 |
Title | エクスポートされたExcelファイルの「タイトル」プロパティを設定します。 |
UseDefaultPalette | ドキュメントをExcelのデフォルトパレットを使用してエクスポートするかどうかを示します。 |
FileFormat | Excelドキュメントの出力形式(Xls、またはXlsx)を指定します。 |
OpenXmlStandard | Xlsxファイル形式でエクスポートするときの、Open XMLドキュメントの準拠レベルを指定します。「Strict」、「Transitional」のいずれかを選択できます。 |
MultiSheet | 単一シートと複数シートのどちらでExcelドキュメントを生成するかを示します。 |
EnableToggles | RDLレポートのTableコントロールにて、行グループと詳細グループのグループ化設定をエクスポートできます。このプロパティは、Paginationプロパティを「False」に設定する場合のみ、エクスポートメニューに表示されます。 |
Excelでエクスポートされたレポートは、ブックマークやハイパーリンクなどのさまざまな対話的な機能をサポートします。ただし、エクスポート時に非表示になっていたデータ(ドリルダウンレポートのデータなど)は出力されません。全てのデータをエクスポートするには、エクスポート前に折りたたまれた項目をすべて展開する必要があります。