ActiveReportsは、レポートのロードや表示に使用できるWPFビューワを備えています。このビューワにはツールバーとサイドバーがあり、サイドバーには[サムネイル]、[検索]、[ドキュメントマップ]、[パラメータ]の各パネルが含まれます。
注意: WPFブラウザアプリケーションを部分的に信頼するアプリケーションとして実行すると、TargetInvocationExceptionが発生します。部分的な信頼でWPFブラウザアプリケーション実行するには、後述の「部分的な信頼でWPFビューワの実行」の手順を行ってください。完全な信頼を設定するには、次の手順を行います。
WPFビューワのツールバー
WPFビューワのツールバーから使用できる機能について説明します。
ツールバーのボタン | 名前 | 説明 |
---|---|---|
サイドバー | [サムネイル]、[パラメータ]、[ドキュメントマップ]、[検索]の各パネルを含むサイドバーを表示します。 | |
印刷 | 各種印刷オプションを指定することができる[印刷]ダイアログを表示します。 | |
ゲラモード | RDLレポートで自動改ページを解除してデータを単一ページで表示します。このモードでは、レポート内に作成した改ページが保持されます。 | |
検索 | レポートのテキストを検索する検索ダイアログを表示します。 | |
縮小 | レポートの表示倍率を縮小します。 | |
拡大 | レポートの表示倍率を拡大します。 | |
ズーム | 現在のズーム率を表示します。ズーム率の編集も可能です。 | |
ページ幅 | ページの幅をビューワのサイズに合わせます。 | |
ページ全体 | ページ全体が現在のビューワのサイズに収まるようにします。 | |
先頭ページ | レポートの最初のページに移動します。このボタンは、1ページ目以外のページが開いているときに有効になります。 | |
前ページ | 現在のページの前のページに移動します。このボタンは、1ページ目以外のページが開いているときに有効になります。 | |
現在のページ | レポートの特定のページを開きます。特定のページを表示するには、ページ番号を入力して[Enter]キーを押します。 | |
次ページ | 現在のページの次のページに移動します。このボタンは、レポートの最後のページに達すると無効になります。 | |
最終ページ | レポートの最後のページに移動します。このボタンは、レポートの最後のページに達すると無効になります。 | |
戻る | 最後に表示していたページに移動します。このボタンは、初期表示されたレポートページから他のページに移動したときに有効になります。このボタンをはじめてクリックしたとき、[進む]ボタンも有効になります。 | |
進む | [戻る]ボタンをクリックする直前に表示していたページに移動します。このボタンは、[戻る]ボタンをクリックすると有効になります。 | |
親レポートに戻る | ドリルスルーレポートから親レポートに戻ります。 | |
更新 | レポートを更新します。 | |
キャンセル | レポートのレンダリングをキャンセルします。 |
WPFビューワのサイドバー
[サムネイル]パネル
[サムネイル]パネルは、ツールバーの[サイドバー]ボタンをクリックしたときにデフォルトでサイドバーに表示されます。
このパネルはレポートに含まれるすべてのページのサムネイル表示で構成されています。いずれかのサムネイルをクリックすると、その選択したレポートページに直接移動します。プラス(+)ボタン、マイナス(-)ボタンのいずれかをクリックして、サムネイルのサイズを拡大、または縮小することもできます。
[検索]パネル
[検索]パネルは、[サイドバー]ボタンをクリックしたときに[サムネイル]とともにサイドバーに表示されるもう1つのデフォルトパネルです。このパネルでは、レポート内で検索する語句を入力できます。
レポートで検索するには:
新しい検索を開始するか、現在の検索結果をクリアするには、[検索結果]リストの下にある[クリア]ボタンをクリックします。
[ドキュメントマップ]パネル
[ドキュメントマップ]パネルは、レポートにLabelプロパティまたはDocument mapラベルが設定されている場合に有効になります。このパネルには開発者がラベルを付けたテキストボックス、グループ、またはサブレポートのそれぞれの値が表示され、値をクリックするとレポートの対応する領域がビューワに表示されます。
レポートにLabelプロパティ、またはドキュメントマップラベルが設定されていない場合、[ドキュメントマップ]パネルはサイドバーに表示されません。
[パラメータ]パネル
ビューワを効果的に使用するために役立つその他の機能について説明します。
ショートカットキー
WPFビューワでは以下のショートカットキーが使用可能です。
キーシーケンス | 動作 |
---|---|
Ctrl + F | [検索]パネルを表示します。 |
Ctrl + P | 印刷ダイアログを表示します。 |
Esc | 印刷ダイアログを閉じます。 |
PageDown | 次のページに移動します。 |
PageUp | 前のページに移動します。 |
Ctrl + T | 目次を表示/非表示にします。 |
Ctrl + Home | 最初のページに移動します。 |
Ctrl + End | 最後のページに移動します。 |
Ctrl + → | ツールバーの[進む]と同じ動作をします。 |
Ctrl + ← | ツールバーの[戻る]と同じ動作をします。 |
Ctrl + - | 縮小します。 |
Ctrl + + | 拡大します。 |
←、→、↑、↓ | ページの表示領域を対応する方向に移動します。 |
Ctrl + 0(ゼロ) | ズームレベルを100%に設定します。 |
Ctrl + マウスホイールを回す | ズームレベルを上下に変更します。 |
Ctrl + G | [現在のページ]ツールバーオプションにフォーカスを移動します。 |
F5 | レポートを更新します。 |
印刷の詳細設定
WPFビューワのPrintingSettingsプロパティを設定することで、印刷時にダイアログを表示せずに直接印刷を行ったり、ビューワのツールバーの[印刷]ボタンをクリックしたときに表示される[印刷]ダイアログを、ActiveReports固有のものから.NET Framework標準の印刷ダイアログ(System.Windows.Forms.PrintDialog)に切り替えたりすることが可能です。このプロパティは、デザイナ上でViewerコントロールの[プロパティ]ウインドウから設定することが可能です。
PrintingSettingsプロパティでは、以下のオプションが使用可能です。
PrintingSettingsのオプション | 説明 |
---|---|
ShowPrintDialog |
ドキュメントの内容をプリンタに送信する前に、[印刷]ダイアログを表示します。このダイアログでは、ユーザーがプリンタオプションを設定することができます。 |
ShowPrintProgressDialog | ユーザーが印刷ジョブを停止できる進行状況ダイアログを表示します。 |
UsePrintingThread | 印刷が個別のスレッドにおいて行われるかどうかを指定します。 |
UseStandardDialog | ドキュメント(セクションまたはページ)の印刷時に、.NET Framework標準の印刷設定ダイアログ(System.Windows.Forms.PrintDialog)を使用するかどうかを指定します。 |
app.mainfestファイルに設定されているアクセス許可をカスタマイズすることによって、部分的な信頼でWPFアプリケーションを実行することができます。アクセス許可をカスタマイズする際にMediaPermission、UIPermissionなどのようなアクセス許可を明示的に設定する必要があります。以下の手順は、部分的な信頼でWPFビューワを実行する方法を説明します。
XMLコード
XMLコード |
コードのコピー
|
---|---|
<defaultAssemblyRequest permissionSetReference="Custom" /> <PermissionSet class="System.Security.PermissionSet" version="1" ID="Custom" SameSite="site"> <IPermission class="System.Data.SqlClient.SqlClientPermission, System.Data, Version=4.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=b77a5c561934e089" version="1" Unrestricted="true" /> <IPermission class="System.Data.OleDb.OleDbPermission, System.Data, Version=2.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=b77a5c561934e089" version="1" Unrestricted="true" /> <IPermission class="System.Security.Permissions.SecurityPermission, mscorlib, Version=2.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=b77a5c561934e089" version="1" Unrestricted="true" /> <IPermission class="System.Security.Permissions.MediaPermission, WindowsBase, Version=3.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=31bf3856ad364e35" version="1" Audio="SafeAudio" Video="SafeVideo" Image="SafeImage" /> <IPermission class="System.Security.Permissions.UIPermission, mscorlib, Version=2.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=b77a5c561934e089" version="1" Unrestricted="true" /> <IPermission class="System.Security.Permissions.EnvironmentPermission, mscorlib, Version=2.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=b77a5c561934e089" version="1" Unrestricted="true" /> <IPermission class="System.Security.Permissions.FileIOPermission, mscorlib, Version=2.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=b77a5c561934e089" version="1" Unrestricted="true" /> <IPermission class="System.Security.Permissions.ReflectionPermission, mscorlib, Version=2.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=b77a5c561934e089" version="1" Unrestricted="true" />> <IPermission class="System.Security.Permissions.StrongNameIdentityPermission, , mscorlib, Version=2.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=b77a5c561934e089" version="1" Unrestricted="true" /> </PermissionSet> |