ChartコントロールのBackdropクラスには、Alphaプロパティが用意されています。AlphaプロパティはGDI+を採用しており、各オブジェクトの背景の透明度を設定するために使用します。GDI+は、全体で32ビット、アルファ、赤、緑、青の各チャネルに8ビットずつ使用してオブジェクトの透明度と色を表します。カラーチャネルのレベルと同様、アルファチャネルは256段階で透明度を表します。
Alphaプロパティのデフォルト値は「255」です。これはまったく透明度がない状態を表します。完全に透明な色を表すには値を「0」に設定します。各オブジェクトの背景色をグラフの背景色と融合させるには、「0」~「255」の設定を使用します。
Chartコントロールでは、.NET Frameworkクラスライブラリ標準のColor構造体に用意されているFromArgbメソッドを使用し、特定のグラフ要素のアルファレベルと色レベルを設定することができます。
次のサンプルコードは、このメソッドを使用してグラフの背景のアルファ値と色値を設定する方法を示します。
Visual Basic
Visual Basicコード |
コードのコピー
|
---|---|
Me.ChartControl1.Backdrop = New GrapeCity.ActiveReports.Chart.BackdropItem(Color.FromArgb(100, 0, 11, 220)) |
C#
C#コード |
コードのコピー
|
---|---|
this.chartControl1.Backdrop = |
グラフ要素のアルファレベルを変更すると、グラフの下に他の項目が表示されるようになります。色をサポートしているあらゆるグラフ要素のアルファレベルが設定可能になるので、どんなグラフにもカスタム効果を作成することができるようになります。たとえば、アルファブレンディングを使用し、背景画像と半透明なグラフ背景を組み合わせて、透かしのような外観を作成することができます。