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カスケード型パラメータの追加
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ページレポート/RDLレポートでは、1つのパラメータから値を取得し、その値を別のパラメータに対して使用できます。パラメータ値のカスケード処理は、「依存」パラメータ、または「階層」パラメータと呼ばれます。

次の手順では、独自のカスケード型パラメータを作成する方法について説明します。なお、この手順は、Visual Studioのプロジェクトにページレポート/RDLレポートテンプレートを追加し、レポートがデータソースに接続されていることを前提としています。それぞれの詳細については、「クイックスタート」、「データソースとの接続」と「データセットの追加」を参照してください。

メモ: 以下の手順は、Reelsデータベース(Reels.mdb)を使用しています。データの使用にはReelsデータベース(..\ActiveReportsNET18\Samples\Data\Reels.mdb)へのアクセス権限が必要です。
  1. レポートエクスプローラ[データソース]ノード(デフォルトは、DataSource1)を右クリックし、[データセットの追加]を選択して、「Regions」という名前のデータセットを作成します。
  2. [データセット]ダイアログの[クエリ]ページに、次のSQLクエリを入力し、Regionsテーブルからデータを取得します。
    SELECT RegionID, Region FROM Regions
  3. [OK]をクリックしてダイアログを閉じます。
  4. 手順1と同様の手順で、[Districts]という名前のデータセットを作成し、[データセット]ダイアログの[パラメータ]ページで、[追加](+)アイコンをクリックして、[Region]というパラメータを追加し、以下の値を設定します。
    =Parameters!Region.Value
    このパラメータは、後でレポートのパラメータコレクションに追加されます。
  5. 「Districts」データセットの[データセット]ダイアログの[クエリ]ページに、以下のSQLクエリを追加し、Districtsテーブルからデータを取得します。このクエリは「Region」パラメータに依存します。
    SELECT DistrictID, District FROM Districts WHERE Region = ?
  6. [OK]をクリックしてダイアログを閉じます。
  7. 手順1と同様の手順で、[StoreNames]という名前のデータセットを作成し、[データセット]ダイアログの[パラメータ]ページで、[追加](+)アイコンをクリックして、[DistrictIDというパラメータを追加し、以下の値を設定します。
    =Parameters!DistrictID.Value
    このパラメータは、後でレポートのパラメータコレクションに追加されます。
  8. 「StoreNames」データセットの[データセット]ダイアログの[クエリ]ページで、以下のSQLクエリを追加し、選択した「District」と「Region」からデータを取得します。このクエリは、[DistrictID]パラメータに依存します。
    SELECT StoreID, StoreName, OpenDate FROM Store WHERE NOT StoreID = 0 AND DistrictID = ?
  9. [OK]をクリックして、「StoreNames」データセットの[データセット]ダイアログを閉じます。
  10. [レポートエクスプローラ]で、 [パラメータ] ノードを右クリックし、[パラメータの追加]を選択します。
  11. [レポート - パラメータ]ダイアログで、「Region」というパラメータを追加し、データ型を「Integer」に設定します。[使用できる値]タブで、[クエリから値を取得]を選択し、[データセット]フィールドに「Regions」[値]フィールドに「RegionID」[ラベル]フィールドに「Region」をそれぞれ設定します。
  12. 手順10と11を繰り返して、「DistrictID」というパラメータを追加し、データ型を「Integer」に設定します。[使用できる値]タブで、[クエリから値を取得]を選択し、[データセット]フィールドに「Districts」[値]フィールドに「DistrictID」、[ラベル]フィールドに「District」をそれぞれ設定します。
  13. [OK] をクリックして[レポート - パラメータ]ダイアログを閉じます。
  14. Visual Studioのツールボックスから、デザイナ面上にTableデータ領域(または、他のデータ領域)をドラッグ&ドロップし、[StoreNames]データセットからテーブルの詳細行に[StoreID][StoreName][OpenDate]フィールドをそれぞれドラッグします。
  15.  [プレビュー]タブをクリックして結果を表示します。

[パラメータ]サイドバーでは、地域(region)と地区(district)の2つのドロップダウンリストが表示され、2番目のドロップダウンリストは、地域を選択すると有効になります。[レポートの表示]ボタンをクリックして、選択した地域や地区に対するStoreID、StoreNameおよびOpenDateの値を参照します。

メモ: ページレポートでは、レポート内に複数のデータセットが使用されている場合、どのデータセットを使用してレポートを表示するかを指定するために[ページ]ダイアログの[全般]タブにある[DataSet]プロパティを設定する必要があります。
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