ActiveReports for .NET 18.0J
SpreadBuilderの使用
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ActiveReportsのExcelエクスポートフィルタにはSpreadBuilder APIが含まれています。このSpreadBuilderは、Excelのワークシートやワークブックを作成できます(ロードはできません)。Excelファイルを一から作成するのではなく、ActiveReportsで作成した帳票をExcelで出力するような場合は、SpreadBuilderではなく、Exportメソッドを使用します。

このチュートリアルは、SpreadBuilderを使用して、Excelファイルを作成する方法について紹介します。

このトピックでは、以下のタスクを行います。

作業を完了すると、次のようなExcelファイルが、プロジェクトフォルダの下のBin/Debugフォルダに作成されます。

 

MESCIUS.ActiveReports.Export.Excel.ja パッケージへの参照を追加する

  1. Visual Studioで新規プロジェクトを開きます。
  2. Visual Studioの[プロジェクト]メニューから[NuGet パッケージの管理]を選択します。
  3. [参照]タブをクリックし、検索文字列として「MESCIUS.ActiveReports.Export.Excel.ja」と入力します。
  4. パッケージを選択して、[インストール]を選択します。
    注意: ActiveReports for .NET 18.0Jでは、アセンブリは 「packages」 フォルダにインストールされます。

コードでワークブックを作成する

Windowsフォームのタイトルバーをダブルクリックして、Form_Loadイベントのイベント処理メソッドを作成します。以下の動作を行うには、イベントハンドラーにコードを追加します。

Visual Basic

Visual Basicコード(Form_Loadイベント内に貼り付けます)
コードのコピー
'ワークブックのシートコレクションにシートを追加します。 
Dim sb As New GrapeCity.SpreadBuilder.Workbook() 
sb.Sheets.AddNew() 
                
'行、列およびセルに対し、プロパティまたは値を設定します。
With sb.Sheets(0)
   .Name = "顧客リスト" 'シート名を設定します。
   .Columns(0).Width = 2 * 1440 '最初列の幅を設定します。
   .Columns(1).Width = 1440 
   .Columns(2).Width = 1440 
   .Rows(0).Height = 1440 / 4 
                 
'ヘッダ行
    .Cell(0, 0).SetValue("会社名") 
    .Cell(0, 0).FontBold = True 
    .Cell(0, 1).SetValue("担当者") 
    .Cell(0, 1).FontBold = True 
    .Cell(0, 2).SetValue("電話番号") 
    .Cell(0, 2).FontBold = True 
                 
'最初の行のデータ
    .Cell(1, 0).SetValue("GrapeCity") 
    .Cell(1, 1).SetValue("中川一郎") 
    .Cell(1, 2).SetValue("022-567-8223") 
End With 
                
'ワークブックをExcelファイルへ保存します。 
sb.Save(Application.StartupPath & "\x.xls") 
MessageBox.Show("スプレッドシートが" & Application.StartupPath & "\x.xlsに保存されました。")

C#

C#コード(Form_Loadイベント内に貼り付けます)
コードのコピー
//ワークブックのシートコレクションにシートを追加します。
GrapeCity.SpreadBuilder.Workbook sb = new GrapeCity.SpreadBuilder.Workbook();
sb.Sheets.AddNew();
  
//行、列およびセルに対し、プロパティまたは値を設定します。
sb.Sheets[0].Name = "顧客リスト";
sb.Sheets[0].Columns(0).Width = 2 * 1440;
sb.Sheets[0].Columns(1).Width = 1440;
sb.Sheets[0].Columns(2).Width = 1440;
sb.Sheets[0].Rows(0).Height = 1440/4;
  
//ヘッダ行
sb.Sheets[0].Cell(0,0).SetValue("会社名");
sb.Sheets[0].Cell(0,0).FontBold = true;
sb.Sheets[0].Cell(0,1).SetValue("担当者");
sb.Sheets[0].Cell(0,1).FontBold = true;
sb.Sheets[0].Cell(0,2).SetValue("電話番号");
sb.Sheets[0].Cell(0,2).FontBold = true;
  
//最初の行のデータ
sb.Sheets[0].Cell(1,0).SetValue("GrapeCity");
sb.Sheets[0].Cell(1,1).SetValue("中川一郎");
sb.Sheets[0].Cell(1,2).SetValue("022-567-8223");
  
//ワークブックをExcelファイルへ保存します。
sb.Save (Application.StartupPath + @"\x.xls");
MessageBox.Show("スプレッドシートが" + Application.StartupPath + @"\x.xlsに保存されました。");

Excelファイルを表示する

  1. [F5]を押してプロジェクトを実行します。エクスポートされた「x.xls」ファイルの位置がメッセージボックスに表示されます。
  2. プロジェクトフォルダ内のBin/Debugフォルダに移動して、XLSファイルを開きます。