Viewerコントロールのカスタマイズ

ActiveReportsでは、Windowsフォーム用のViewerコントロールを使用してレポートの出力結果をカスタムプレビューフォームで表示することができます。ビューワでは、ツールバーのマウスモード・タッチモードの変更や、プレビューフォームへのカスタムメニューコマンドの追加ができます。以下のサンプルコードでは、タッチモードツールバーのみをカスタマイズする方法、マウスモードツールバーのみをカスタマイズする方法、タッチモードとマウスモード両方のツールバーをカスタマイズする方法を示します。

Visual Studioのプロジェクトに新規のWindowsフォームを追加します。
Visual Studioツールボックスにある［ActiveReports 18］タブからViewerコントロールをフォームにドラッグ＆ドロップします。ツールボックスにViewerコントロールが表示されていない場合は、「クイックスタート」を参照してください。
Viewerコントロールを選択し、［プロパティ］ウィンドウからDockプロパティを「Fill」に設定します。
［プロジェクト］メニューから［新しい項目の追加］を選択します。
［ActiveReport 18.0J セクションレポート（コード）］を選択し、［追加］ボタンをクリックします。
フォームのタイトルバーをダブルクリックしてForm_Loadイベントを作成します。

ハンドラに次のコードを追加し、Viewerでレポートを表示します。

Visual Basicコード（Form_Loadイベント内に貼り付けます）	コードのコピー
Dim rpt as new SectionReport1 Viewer1.LoadDocument(rpt)

C#コード（Form_Loadイベント内に貼り付けます）	コードのコピー
SectionReport1 rpt = new SectionReport1(); viewer1.LoadDocument(rpt);

［F5］キーを押して、プロジェクトを実行します。

上記の手順で作成したプロジェクトに、Windowsフォームを1つ追加し、名前を「frmPrintDlg」に変更します。
「frmPrintDlg」にLabelコントロールを追加し、Textプロパティを「これはカスタム印刷ダイアログです。」に変更します。
「frmPrintDlg」にButtonコントロールを追加し、Textプロパティを「OK」に変更します。
Viewerコントロールを追加したフォームのタイトルバーをダブルクリックしてForm_Loadイベントへ移動します。

Form_Loadイベントに以下のコードを追加し、デフォルトの印刷ボタンを削除し、カスタムのボタンを追加します。

Visual Basicコード（Form_Loadイベント内に貼り付けます）	コードのコピー
'デフォルトの印刷のボタンを削除します。 Viewer1.Toolbar.ToolStrip.Items.RemoveAt(2) '余分なセパレーターを削除します。 Viewer1.Toolbar.ToolStrip.Items.RemoveAt(1) 'カスタムボタンを作成します。 Dim tsbPrint As New ToolStripButton("印刷") Viewer1.Toolbar.ToolStrip.Items.Add(tsbPrint) 'カスタムボタン用のClickイベントハンドラを作成します。 AddHandler tsbPrint.Click, AddressOf tsbPrint_Click

Visual Basicコード（Form_Loadイベント内に貼り付けます）

コードのコピー

'デフォルトの印刷のボタンを削除します。
Viewer1.Toolbar.ToolStrip.Items.RemoveAt(2)
'余分なセパレーターを削除します。
Viewer1.Toolbar.ToolStrip.Items.RemoveAt(1)
'カスタムボタンを作成します。
Dim tsbPrint As New ToolStripButton("印刷")
Viewer1.Toolbar.ToolStrip.Items.Add(tsbPrint)
'カスタムボタン用のClickイベントハンドラを作成します。
AddHandler tsbPrint.Click, AddressOf tsbPrint_Click

C#コード（Form_Loadイベント内に貼り付けます）	コードのコピー
//デフォルトの印刷のボタンを削除します。 viewer1.Toolbar.ToolStrip.Items.RemoveAt(2); //余分なセパレーターを削除します。 viewer1.Toolbar.ToolStrip.Items.RemoveAt(1); //カスタムボタンを作成します。 ToolStripButton tsbPrint = new ToolStripButton("印刷"); viewer1.Toolbar.ToolStrip.Items.Add(tsbPrint); //カスタムボタン用のClickイベントハンドラを作成します。 tsbPrint.Click += new EventHandler(tsbPrint_Click);

C#コード（Form_Loadイベント内に貼り付けます）

コードのコピー

//デフォルトの印刷のボタンを削除します。 
viewer1.Toolbar.ToolStrip.Items.RemoveAt(2);
//余分なセパレーターを削除します。
viewer1.Toolbar.ToolStrip.Items.RemoveAt(1);
//カスタムボタンを作成します。
ToolStripButton tsbPrint = new ToolStripButton("印刷");
viewer1.Toolbar.ToolStrip.Items.Add(tsbPrint);
//カスタムボタン用のClickイベントハンドラを作成します。
tsbPrint.Click += new EventHandler(tsbPrint_Click);

Loadイベントの下のFormクラスに以下のコードを追加し、ユーザーがカスタムの［印刷］ボタンをクリックした際に、frmPrintDlgが表示されるようにします。

Visual Basicコード（Form_Loadイベントの下に貼り付けます）	コードのコピー
'カスタムボタンのClickイベントを作成し、カスタム印刷ダイアログを呼び出します。 Private Sub tsbPrint_Click(sender As Object, e As EventArgs) Me.CustomPrint() End Sub 'カスタム印刷ダイアログを呼び出します。 Private Sub CustomPrint() Dim _printForm As New frmPrintDlg() _printForm.ShowDialog(Me) End Sub

Visual Basicコード（Form_Loadイベントの下に貼り付けます）

コードのコピー

'カスタムボタンのClickイベントを作成し、カスタム印刷ダイアログを呼び出します。
Private Sub tsbPrint_Click(sender As Object, e As EventArgs)
    Me.CustomPrint()
End Sub

'カスタム印刷ダイアログを呼び出します。
Private Sub CustomPrint()
    Dim _printForm As New frmPrintDlg()
    _printForm.ShowDialog(Me)
End Sub

C#コード（Form_Loadイベントの下に貼り付けます）	コードのコピー
//カスタムボタンのClickイベントを作成し、カスタム印刷ダイアログを呼び出します。 void tsbPrint_Click(object sender, EventArgs e) { this.CustomPrint(); } //カスタム印刷ダイアログを呼び出します。 private void CustomPrint() { frmPrintDlg _printForm = new frmPrintDlg(); _printForm.ShowDialog(this); }

C#コード（Form_Loadイベントの下に貼り付けます）

コードのコピー

//カスタムボタンのClickイベントを作成し、カスタム印刷ダイアログを呼び出します。
void tsbPrint_Click(object sender, EventArgs e)
{
    this.CustomPrint();
}

//カスタム印刷ダイアログを呼び出します。
private void CustomPrint()
{
    frmPrintDlg _printForm = new frmPrintDlg();
    _printForm.ShowDialog(this);
}

プロジェクトを実行するには、［F5］キーを押下し、Viewer上にカスタム印刷ボタンを表示します。

Viewerコントロールを追加したフォームのタイトルバーをダブルクリックしてForm_Loadイベントを作成します。

以下のコードを追加して、カスタムの縮小ボタンを追加します。

Visual Basic（Form_Loadイベント内に貼り付けます）	コードのコピー
Dim zoomOutButton = viewer1.TouchModeToolbar.ToolStrip.Items(8) zoomOutButton.Visible = true

C#（Form_Loadイベント内に貼り付けます）	コードのコピー
var zoomOutButton = viewer1.TouchModeToolbar.ToolStrip.Items[8]; zoomOutButton.Visible = true;

注意: マウスモードでのカスタマイズはタッチモードには適用されません。その逆も同じです。

ToolStripのツールバーから任意のボタンを削除できます。この例ではテキストを含んだボタンのみを追加しましたが、アイコン、またはアイコンとともにテキストも追加することができます。詳細については、「Windowsフォーム用のビューワの使用」を参照してください。