ActiveReports for .NET 18.0J
Excelのインポート
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ActiveReportsでは、ActiveReports for .NET 18.0Jインポートウィザードを使用することでMicrosoft ExcelファイルをActiveReportsへ移行することができます。ActiveReports for .NET 18.0Jインポートウィザードは、複数のExcelファイルシートをActiveReportsに変換したい場合に特に有効です。このウィザードを使用することで、ActiveReports内でExcelファイルの各シートのレイアウトを手動で変更する時間と労力を省くことができます。

必要に応じてExcelファイルに定義情報を追加し、ウィザードにしたがって操作するだけで、Excelファイルのシートをページレポート/RDLレポートに簡単にインポートすることができます。Excelシートが1つの場合はレポートファイルとしてインポートされ、シートの名前はそのままレポート名になります。複数シートを持つExcelファイルは、デフォルトでは個別のレポートとしてインポートされ、名前もそれぞれ対応するExcelシートの名前がレポート名になります。ウィザード内で[単一のレポートファイルにすべてのシートをマージ]オプションを選択すると、複数のExcelシートを別々のレポートページとしてインポートすることができます。

注意:

ActiveReports for .NET 18.0JインポートウィザードでのExcelファイルのインポート

  1. ActiveReports for .NET 18.0Jインポートウィザードを起動します。ウィザードは、[スタート]メニュー、あるいは..\ActiveReportsNET18\ToolsからActiveReports.Imports.Win.exeを実行します。
  2. [ActiveReports for .NET 18.0Jインポートウィザード]が表示されたら、[次へ]をクリックします。

  3. インポートするファイルの種類として「Excel workbook (xlsx)」を選択して[次へ]をクリックします。

  4. 省略記号<...>をクリックして、インポートするファイルが配置されている場所を参照します。[開く]ダイアログにインポート可能なファイルが一覧表示されます。
  5. インポートするシートを選択し、[開く]をクリックしてダイアログを閉じます。[次へ]をクリックします。

  6. 省略記号<...>を使用して、変換したレポートの出力先のフォルダを指定します。また、以下のオプションを設定することができます。
    • [出力するファイル形式]: Excelファイルをページレポート/RDLレポートのどちらでインポートするかを選択します。ページレポートは複数データソースをサポートしていません。レポートに複数のデータソースを追加したい場合は、RDLレポートを選択する必要があります。
    • [単一のレポートファイルにすべてのシートをマージ]: Excelシートを別々のレポートページとしてインポートする場合は、このオプションにチェックを入れます。1つ目のシートの名前がレポートの名前になります。
    • [テキストとしてExcelの数式をインポートする]: Excelの数式をテキストとしてインポートする場合は、このオプションにチェックを入れます。チェックせずにインポートすると、数式は計算の結果としてインポートされます。
      メモ: 数式はチェックを入れない場合、計算結果の値としてインポートされActiveRepotsに存在する関数には変換されません。例:ROW関数は、RowNumber関数に変換されません。

  7. [次へ]をクリックして変換を開始します。

  8. 変換が完了したら[完了]ボタンをクリックしてダイアログを閉じ、出力先のフォルダへと移動して、変換されたレポートを表示します。[ログファイルを開く]にチェックを入れて、結果ログを確認することもできます。

Excelファイル内のテーブル領域を定義する

Excelファイル内のテーブル領域とは、Excelシート内に表形式で配置されたデータに対応するセルの範囲のことを指します。
インポートするExcelファイルに、Tableデータ領域としてActiveReportsにインポートしたい表がある場合は、表の領域を定義したのちにActiveReports for .NET 18.0Jインポートウィザードを起動する必要があります。そのような表が含まれていない場合は、事前の定義は必要ありません。

  1. インポートするExcelファイルを開いて、テーブル領域を選択します。
  2. 右クリックして、コンテキストメニューを表示します。
  3. [名前の定義]オプションを選択します。
  4. [新しい名前]ダイアログで、命名規則に基づいてテーブル領域と行を指定します。定義するには、下記の命名規則を守ってください。
  5. [OK]ボタンをクリックします。

Excel内のテーブル領域を定義するための命名規則

ActiveReportsのTableデータ領域へのインポートが必要な表セクションを取得するには、Excel内にある表の領域と行を指定する必要があります。一般的には、表の領域は「ARTable#.******」のように指定します。


例1: 単一のテーブル領域を定義するには

作業 命名規則
テーブル領域全体を定義する ARTable
行ごとに定義する ARTable.Detail
ARTable.TableHeader
ARTable.TableFooter
ARTable.GroupHeader1
ARTable.GroupFooter1

例2: 複数のテーブル領域を定義するには

作業

命名規則

テーブル領域全体を定義する

ARTable1

ARTable2

行ごとに定義する ARTable1.Detail
ARTable1.TableHeader
ARTable1.TableFooter
ARTable2.Detail
ARTable2.TableHeader
ARTable2.TableFooter

Excelテーブル領域の変換の規則

Excelのテーブル領域は、次の変換規則に基づいてActiveReportsにTableデータ領域としてインポートされます。

メモ: Tableデータ領域の詳細行のValue、Location、Size等のプロパティは、Excel表の1行目のセルの値からインポートされます。

サポートされているオブジェクトとプロパティ

以下は、サポートされているExcelのプロパティと、変換後のActiveReportsのページレポート/RDLレポートのプロパティの対応表です。

Excel ページレポート/RDLレポート
アイテム プロパティ アイテム プロパティ
ページ設定 ページ レイアウト Report -
   サイズ PaperSize
   印刷の向き: 縦 PaperOrientation: Portrait
   印刷の向き: 横 PaperOrientation: Landscape
余白(上、下、左、右) Margins (Top, Bottom, Left, Right)
セル TextBox Value
位置 Location (Left, Top)
サイズ Size (Width, Height)
配置 -
  横書きテキスト
    横位置: 標準 TextAlign: General
    横位置: 左詰め(インデント) TextAlign: Left
    横位置: 中央揃え TextAlign: Center
    横位置: 右詰め(インデント) TextAlign: Right
    横位置: 両端揃え TextAlign: Justify
    横位置: 均等割り付け(インデント) TextJustify: DistributeAllLines
    横位置:(その他) TextAlign: General
    縦位置: 上詰め VerticalAlign: Top
    縦位置: 中央揃え VerticalAlign: Middle
    縦位置: 下詰め VerticalAlign: Bottom
    縦位置:(その他) VerticalAlign: Top
  縦書きテキスト
    横位置: 標準 VerticalAlign: Middle
    横位置: 左詰め VerticalAlign: Bottom
    横位置: 中央揃え VerticalAlign: Middle
    横位置: 右詰め VerticalAlign: Top
    横位置:(その他) VerticalAlign: Middle
    縦位置: 上詰め(インデント) TextAlign: Left 
Padding(Top)
    縦位置: 中央揃え(インデント) TextAlign: Center
    縦位置: 下詰め(インデント) TextAlign: Right
Padding(Bottom)
    縦位置:(その他) TextAlign: General
   文字の制御: 折り返して全体を表示する WrapMode: WordWrap
   文字の制御: 縮小して全体を表示する ShrinkToFit: True
   文字の方向: 左から右 Direction: LTR
   文字の方向: 右から左 Direction: RTL
フォント -
   フォント名 FontFamily
   スタイル: 標準 FontStyle: Normal
   スタイル: 斜体 FontStyle: Italic
   スタイル: 太字 FontWeight: Bold
   スタイル: 太字 斜体 FontWeight: Bold
   サイズ FontSize
   色 Color
   下線: なし TextDecoration: None
   下線: 下線 TextDecoration: Single
罫線 -
   線のスタイル(上、下、左、右): 罫線なし BorderStyle: None
   線のスタイル(上、下、左、右): 実線(細) BorderStyle: Solid
   線のスタイル(上、下、左、右): 点線 BorderStyle: Dotted
   線のスタイル(上、下、左、右): 破線 BorderStyle: Dashed
   線のスタイル(上、下、左、右): 二重線 BorderStyle: Double
   線の色 BorderColor
   線の太さ: 細 BorderWidth: 1pt
   線の太さ: 中 BorderWidth: 2pt
   線の太さ: 太い BorderWidth: 3pt
塗りつぶし -
   背景色 BackgroundColor
テーブル領域 テーブル領域の各セルはTextBoxコントロールに変換されます。
メモ: 表のデータがフィルタリングされている場合でも、テーブル領域全体がActiveReportsにインポートされます。
Table Location (Left, Top)
Size (Width, Height)
FixedSize (Width, Height)
図オブジェクトはImageレポートコントロールに変換されます。 Image Value
Source: Embedded
Sizing: FitProportional
Location (Left, Top)
Size (Width, Height)

制限事項