HTML(ハイパーテキストマークアップ言語)はWebブラウザで開くファイル形式です。レポートはHTML、またはMHT形式にエクスポートできます。Webブラウザはほとんどの環境にインストールされているので、この形式はコンテンツを配信するのに適しています。HTMLRenderingExtensionを使用すると、より鮮明に描画されるようになったテーブル罫線と、SVGによる上質なチャートの出力結果とともに、レポートをHTML形式で描画します。SVGを使用せずに出力する場合は、RenderingEngineプロパティをHtmlに設定します。
レポートをHTML形式でエクスポートするには、プロジェクトに以下のパーケッジを追加します。
レポートをHTML形式でエクスポートする方法の一例を以下に示します。
Visual Basicコード(Form Loadイベント内に貼り付けます。) |
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' 描画するページレポートを指定します。 Dim report As New GrapeCity.ActiveReports.PageReport() Dim reportDocument As New GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument(report) ' 出力先のディレクトリを作成します。 Dim outputDirectory As New System.IO.DirectoryInfo("C:\MyHTML") outputDirectory.Create() ' エクスポートの各種設定を行います。 Dim htmlSetting As New GrapeCity.ActiveReports.Export.Html.Page.Settings() ' RenderingExtensionを設定して、レポートを描画します。 Dim htmlRenderingExtension As New GrapeCity.ActiveReports.Export.Html.Page.HtmlRenderingExtension() Dim outputProvider As New GrapeCity.ActiveReports.Rendering.IO.FileStreamProvider(outputDirectory, "Sample") ' 出力ファイルがすでに存在する場合は上書きします。 outputProvider.OverwriteOutputFile = True reportDocument.Render(htmlRenderingExtension, outputProvider, htmlSetting) |
C#コード(Form Loadイベント内に貼り付けます。) |
コードのコピー
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// 描画するページレポートを指定します。 GrapeCity.ActiveReports.PageReport report = new GrapeCity.ActiveReports.PageReport(); GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument reportDocument = new GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument(report); // 出力先のディレクトリを作成します。 System.IO.DirectoryInfo outputDirectory = new System.IO.DirectoryInfo(@"C:\MyHTML"); outputDirectory.Create(); // エクスポートの各種設定を行います。 GrapeCity.ActiveReports.Export.Html.Page.Settings htmlSetting = new GrapeCity.ActiveReports.Export.Html.Page.Settings(); // RenderingExtensionを設定して、レポートを描画します。 GrapeCity.ActiveReports.Export.Html.Page.HtmlRenderingExtension htmlRenderingExtension = new GrapeCity.ActiveReports.Export.Html.Page.HtmlRenderingExtension(); GrapeCity.ActiveReports.Rendering.IO.FileStreamProvider outputProvider = new GrapeCity.ActiveReports.Rendering.IO.FileStreamProvider(outputDirectory, "Sample"); // 出力ファイルがすでに存在する場合は上書きします。 outputProvider.OverwriteOutputFile = True; reportDocument.Render(htmlRenderingExtension, outputProvider, htmlSetting); |
ActiveReportsには、レポートをHTMLにどのようにエクスポートするかを制御するオプションが用意されています。
プロパティ | 説明 |
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Fragment | bodyタグの内側にあるコンテンツのみを返す(Webページ内に埋め込むため)場合は、「True」に設定します。「False」に設定すると、HTMLテキスト全体が返されます。デフォルトは「False」です。 |
MhtOutput | 出力をMHT形式にするかどうかを取得、または設定します。「True」にするとMHT形式でエクスポートされ、「False」の場合はHTML形式でエクスポートされます。デフォルトは「False」です。 |
RenderingEngine | 「Mixed」(デフォルト)か「Html」が選べます。「Mixed」を選択した場合は、SVGテクノロジーを使用して描画するため、チャートでは上質な出力結果が得られます。 |
StyleStream | HTMLファイルにスタイル情報を埋め込む場合は、「False」に設定します。「True」に設定した場合は、個別の*.cssファイルにカスケーディングスタイルシート情報が書き込まれます。 |
LinkTarget | ドリルダウンレポートや、その他のリンクを新しいウィンドウで開くか現在のウィンドウに開くかを制御するリンクターゲットを指定します。デフォルトでは値は設定されておらず、リンクは同じウィンドウに開きます。「_blank」を指定すると、新しいウィンドウでリンクが開きます。また、「window_name」を使用してウィンドウを指定することもできます。 |
Mode | 各ページをHTMLドキュメント内の1つのセクションとしてページヘッダ、およびフッタとともにエクスポートするには、「Paginated」を選択します。「Galley」を選択した場合は、単一のページヘッダ、およびフッタを表示した1枚の長いページとしてエクスポートされます。 |
OutputTOC | 目次が存在する場合、それを出力に追加するかどうかを示します。 |
HTMLでエクスポートされたレポートは、対話的な機能をサポートします。ハイパーリンク、ブックマーク、ドリルスルーリンクはHTMLでエクスポートできますが、見出しマップは使用できません。また、ドリルダウンレポートでは、表示するデータを描画前に展開してください。展開しない場合は、非表示の状態でエクスポートされます。