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SubReport
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SubReportコントロールは、別のレポートのデータを表示するためのプレイスホルダーです。ActiveReportsでは、パフォーマンスを向上させるため、可能な限りSubReportコントロールではなくデータ領域を使用することをお勧めします。その理由は、レポートサーバーは各サブレポートのすべてのインスタンスを処理しなければならないため、サブレポートが多数含まれる大きなレポートではサブレポートがレポートごとに何度も処理されて負荷が非常に高くなる可能性があるためです。データ領域を使用して別々のデータグループを表示すれば、そのようなレポートの効率がはるかに向上します。詳細については、「レポートコントロールの操作」を参照してください。

メモ

有効なメインとサブのレポート形式の関係は以下の通りです。

メインレポートの形式 サブレポートに指定できる形式
セクションレポート セクションレポート
ページレポート RDLレポート
RDLレポート ページレポート、RDLレポート

サブレポートは、1つのデータ領域の中に異なるデータソースからのデータのグループを入れ子にする場合や、ある特定のサブレポートを複数のレポートで再利用する場合に役立ちます。サブレポートをデザインする際は、以下の点に注意が必要です。

パラメータ

親レポートに含まれるパラメータを使用して、サブレポートに表示するデータをフィルタリングすることができます。また、データ領域に入れ子になった反復するサブレポートにパラメータを渡して各インスタンスをフィルタリングすることもできます。

プロパティ設定ダイアログ

SubReportレポートコントロールのプロパティは、プロパティ設定ダイアログで設定することができます。このダイアログを開くには、レポート上のSubReportコントロールを選択し、[プロパティ]ウィンドウの[プロパティ設定ダイアログ]リンクをクリックします。表示される[SubReport]ダイアログが、SubReportコントロールのプロパティ設定ダイアログにあたります。

[SubReport]ダイアログでは、以下の各ページを使用してSubReportコントロールのプロパティを設定することができます。

メモ: プロパティの多くに用意されている<式...>オプションをクリックすると、[式エディタ]ダイアログが表示されます。このダイアログでは、値を決定する式を作成することができます。

全般

[名前]: まだレポートに使用されていない一意のサブレポートの名前を入力します。この名前はコードから呼び出すことができます。

[ツールヒント]: HTMLレポートでTITLE属性やALT属性を表示するために使用されるレポートアイテムのテキストラベル。

[サブレポート]:
[ファイルから開く]オプションを選択して[サブレポートを開く]ダイアログを開き、SubReportコントロール内に表示するレポートを選択します。

[このレポートのテーマをサブレポートに適用する]: このチェックボックスをオンにすると、サブレポートに親レポートと同じテーマが自動的に適用されます。

表示

[レポートの初期実行時]

[次のレポートアイテムでの表示の切り替えを可能にする]: このチェックボックスは、別のレポートコントロールの横にトグル画像を表示する場合にオンにします。ドロップダウンボックスが有効になり、クリックしたときにサブレポートの表示/非表示を切り替えるTextBoxコントロールを指定できます。

ナビゲーション

[見出しマップラベル]: 目次(見出しマップ)でこの項目を表すラベルとして使用する式を入力します。

[ブックマークID]: このサブレポートの位置を示すIDを入力します。[ブックマークに移動]アクションと組み合わせて使用することにより、別のレポートコントロールからこの項目にリンクできます。

パラメータ

[パラメータ]ページでは、新しいパラメータの入力のほか、[削除](X)ボタンを使用してパラメータの削除、矢印ボタンを使用してパラメータの順序の変更を行うことができます。リストにはパラメータごとに[パラメータ名][パラメータ値]があります。

[パラメータ名]は、ターゲットレポートに存在するパラメータの名前と正確に一致する必要があります。

[パラメータ値]には、サマリーまたはメインレポートからサブレポートターゲットへの情報の送信に使用する式を入力します。

データ出力

[要素名]: このサブレポートのXML出力で使用する名前を入力します。

[出力]: [自動][はい][いいえ]の値から選択して、このサブレポートをXML出力に含めるかどうかを指定します。[自動]を選択すると、サブレポートの内容がエクスポートされます。


Webデザイナ

Webデザイナに表示されるプロパティは、以下の通りです。

SubReport

カテゴリ プロパティ 説明
全般 名前​ 名前を設定します。
サブレポート サブレポートとして表示するレポートファイルを設定します。
レポートパラメータ サブレポートに渡すパラメータを設定します。
データ 要素名 データ出力で使用する要素の名前を設定します。
要素出力 データ出力でデータを出力するかどうかを設定します。
トランザクションのマージ サブレポートのトランザクションを親レポートにマージするかどうかを設定します。
オーバーフローデータの連結先 オーバーフローしたデータを表示する連結先を設定します。
罫線 太さ 罫線の太さを設定します。
スタイル 罫線の種類を設定します。
罫線の色を設定します。
位置とサイズ 左位置を設定します。
上位置を設定します。
幅を設定します。
高さ 高さを設定します。
レイアウト パディング 罫線との間のパディング(余白)を設定します。
レイヤー名 含まれるレイヤーの名前を設定します。
1ページ内に収める 1ページ内に収めて表示するかどうかを設定します。
Zインデックス レポートアイテム同士の重なりの優先順位を設定します。
データなし データがない場合のメッセージ データがない場合に表示するメッセージを設定します。
テキストの色を設定します。
フォント名 フォントの種類を設定します。
サイズ フォントのサイズを設定します。
スタイル フォントのスタイルを設定します。
太さ フォントの太さを設定します。
文字飾り テキストの下、上、または中央に線を追加します。
水平方向の整列 テキストの水平方向の配置を設定します。
垂直方向の整列 テキストの垂直方向の配置を設定します。
表示形式 日付、数値の表示書式を設定します。
表示 非表示 非表示にするかどうかを設定します。
トグルスイッチにする項目 表示/非表示の切り替えに使うテキストボックスの名前を設定します。
インターナショナル カレンダー 日付の書式設定に使用するカレンダーを設定します。
方向 テキストの表示方向を設定します(左書き、右書き)。
言語 テキストの主要言語を設定します。
桁形式 桁形式を設定します。
桁形式の言語変種 桁形式の変化形を設定します。
Unicodeの文字表記の方向 左書き、右書きが混在する場合の文字表記の方向を設定します。
縦中横 縦書きの中で特定の文字を横向き表示するかどうかを設定します。
文字表記の方向 テキストの表示方向を設定します(横書き、縦書き)。
その他 ページ名 Excelファイルに出力する際のシート名を設定します。
ツールチップ カーソルを合わせたときに表示するテキストを設定します。
ラベル 目次に表示するラベルを設定します。
ブックマークID ブックマークのIDを設定します。
スタイルシートの継承 親レポートのスタイルを継承するかどうかを設定します。
テーマの継承 親レポートのテーマを継承するかどうかを設定します。

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