PowerTools ActiveReports for .NET 9.0J
HTMLへの描画
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HTML(ハイパーテキストマークアップ言語)はWebブラウザで開くファイル形式です。レポートはHTMLまたはMHT形式にエクスポートできます。Webブラウザはほとんどの環境にインストールされているので、この形式はコンテンツを配信するのに適しています。レポートをこの形式でエクスポートするには、HTMLRenderingExtensionを使用します。

レポートをHTMLでエクスポートするには、プロジェクトに以下のアセンブリへの参照を追加してください。

メモ: HTML形式でエクスポートするには、.NET Frameworkのフルプロファイル版が必要です。フルプロファイル版を使用するには、Visual Studioで[プロジェクト]メニュー > [プロパティ] > [コンパイル]タブ > [詳細コンパイルオプション](Visual Basicプロジェクトの場合)、または[プロジェクト]メニュー > [プロパティ] > [アプリケーション]タブ(C#プロジェクトの場合)をクリックし、[対象のフレームワーク]でフルプロファイル版を選択します。

レポートをHTML形式でエクスポートする方法の一例を以下に示します。

  1. Visual Studioで新しいWindowsフォームアプリケーションを作成するか、既存のアプリケーションを開きます。
  2. Form.csまたはForm.vbが開いたら、タイトルバーをダブルクリックしてForm_Loadイベントを作成します。
  3. 以下のコードをForm_Loadイベント内に追加します。
Visual Basicコード(Form Loadイベント内に貼り付けます。)
コードのコピー
' エクスポートするレポートを読み込み、ドキュメントオブジェクトを生成します。
Dim report As New GrapeCity.ActiveReports.PageReport(New System.IO.FileInfo("C:\Sample_PageReport.rdlx"))
Dim reportDocument As New GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument(report)

' 出力先のディレクトリを作成します。
Dim outputDirectory As New System.IO.DirectoryInfo("C:\MyHTML")
outputDirectory.Create()

' エクスポートの各種設定を行います。
Dim htmlSetting As New GrapeCity.ActiveReports.Export.Html.Page.Settings()
Dim setting As GrapeCity.ActiveReports.Extensibility.Rendering.ISettings = htmlSetting

' RenderingExtensionを使用し、レポートをエクスポートします。
Dim htmlRenderingExtension As New GrapeCity.ActiveReports.Export.Html.Page.HtmlRenderingExtension()
Dim outputProvider As New GrapeCity.ActiveReports.Rendering.IO.FileStreamProvider(outputDirectory, System.IO.Path.GetFileNameWithoutExtension(outputDirectory.Name))
reportDocument.Render(htmlRenderingExtension, outputProvider, htmlSetting)
C#コード(Form Loadイベント内に貼り付けます。)
コードのコピー
// エクスポートするレポートを読み込み、ドキュメントオブジェクトを生成します。
GrapeCity.ActiveReports.PageReport report = new GrapeCity.ActiveReports.PageReport(new System.IO.FileInfo(@"C:\Sample_PageReport.rdlx"));
GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument reportDocument = new GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument(report);

// 出力先のディレクトリを作成します。
System.IO.DirectoryInfo outputDirectory = new System.IO.DirectoryInfo(@"C:\MyHTML");
outputDirectory.Create();

// エクスポートの各種設定を行います。
GrapeCity.ActiveReports.Export.Html.Page.Settings htmlSetting = new GrapeCity.ActiveReports.Export.Html.Page.Settings();
GrapeCity.ActiveReports.Extensibility.Rendering.ISettings setting = htmlSetting;

// RenderingExtensionを使用し、レポートをエクスポートします。
GrapeCity.ActiveReports.Export.Html.Page.HtmlRenderingExtension htmlRenderingExtension = new GrapeCity.ActiveReports.Export.Html.Page.HtmlRenderingExtension();
GrapeCity.ActiveReports.Rendering.IO.FileStreamProvider outputProvider = new GrapeCity.ActiveReports.Rendering.IO.FileStreamProvider(outputDirectory, System.IO.Path.GetFileNameWithoutExtension(outputDirectory.Name));
reportDocument.Render(htmlRenderingExtension, outputProvider, htmlSetting);

HTMLエクスポート(描画拡張機能)のプロパティ

ActiveReportsには、レポートをHTMLにどのようにエクスポートするかを制御するオプションが用意されています。

プロパティ 説明
Fragment

bodyタグの内側にあるコンテンツのみを返す(Webページ内に埋め込むため)場合は、Trueに設定します。Falseに設定すると、HTMLテキスト全体が返されます。既定値はfalseです。

MhtOutput 出力をMHT形式にするかどうかを取得または設定します。TrueにするとMHT形式でエクスポートされ、Falseの場合はHTML形式でエクスポートされます。既定値はFalseです。
StyleStream HTMLファイルにスタイル情報を埋め込む場合は、Falseに設定します。Trueに設定した場合は、個別の*.cssファイルにカスケーディングスタイルシート情報が書き込まれます。
JavaScript JavaScriptをHTMLに含めるかどうかを取得または設定します。Trueの場合はJavaScriptが使用され、Falseの場合はJavaScriptが使用されず、双方向機能はサポートされません。既定値はTrueです。
LinkTarget

ドリルダウンレポートや、その他のリンクを新しいウィンドウで開くか現在のウィンドウに開くかを制御するリンクターゲットを指定します。既定では値は設定されておらず、リンクは同じウィンドウに開きます。_blankを指定すると、新しいウィンドウでリンクが開きます。また、window_nameを使用してウィンドウを指定することもできます。

Mode 各ページをHTMLドキュメント内の1つのセクションとしてページヘッダおよびフッタとともにエクスポートするには、Paginatedを選択します。Galleyを選択した場合は、単一のページヘッダおよびフッタを表示した1枚の長いページとしてエクスポートされます。
OutputTOC 目次が存在する場合、それを出力に追加するかどうかを示します。

制限事項

対話的な機能

HTMLでエクスポートされたレポートは、対話的な機能をサポートします。ハイパーリンク、ブックマーク、ドリルスルーリンクはHTMLでエクスポートできますが、見出しマップは使用できません。また、ドリルダウンレポートでは、表示するデータを描画前に展開してください。展開しない場合は、非表示の状態でエクスポートされます。

関連トピック

概念

 

 


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