レイヤー上のすべてのマップ要素の色、サイズ、またはマーカーの種類を制御するルールを設定することにより、マップ上に表示するデータを可視化できます。使用するレイヤーのタイプに応じて3種類のルールを設定できます。
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色のルール
色のルールは、多角形レイヤー、ポイントレイヤー、または線レイヤーを使用しているときに多角形、マーカー(ポイントまたは多角形の中心点)、線などのマップ要素の色を塗りつぶす場合に設定します。
色のルールには以下の4つのオプションがあります。
- [外観の設定を適用する]: マップレイヤーダイアログの[外観]ページで設定された既定の外観設定を使用します。
- [色パレットを使用してデータを表示する]: ユーザーが指定した組み込みパレットを使用します。関連する分析データに基づいて、各マップ要素にパレットの異なる色が割り当てられます。
- [色の範囲を使用してデータを表示する]: このページで指定した最初の色、中間の色、最後の色と、[ディストリビューション]ページで指定したオプションを組み合わせて、関連する分析データを範囲に分割します。そして、マップ要素に関連付けられたデータとそのデータが属する範囲に基づいて、各マップ要素に該当する色を割り当てます。たとえば、0〜100のスケールで温度を色で表現するマップでは、低い値は青(低温を表す)になり、高い値は赤(高温を表す)になります。
- [作成した色を使用してデータを表示する]: ユーザーが指定したカスタム色のリストを使用します。関連する分析データに基づいて、各マップ要素にリストの色が割り当てられます。
多角形、線、およびマーカーの色のルールを設定するには
色パレットを使用して多角形、線、またはマーカーを可視化するには
- レイヤーペインが表示されるまでMapをクリックします。
- レイヤーペインで、追加されたマップレイヤーを右クリックして[編集]を選択し、選択したマップレイヤーのダイアログを開きます。
- 選択したマップレイヤーのダイアログが表示されたら、[色のルール]ページに移動します。
- [色のルール]ページで、[色パレットを使用してデータを表示する]オプションを選択します。
- [データフィールド]で、色で可視化する分析データを含むフィールドの名前または式を設定します。
- [パレット]で、使用するパレットの名前を設定します。
- [OK]をクリックしてダイアログを閉じます。
色の範囲を使用して多角形、線、またはマーカーを可視化するには
- レイヤーペインが表示されるまでMapをクリックします。
- レイヤーペインで、追加されたマップレイヤーを右クリックして[編集]を選択し、選択したマップレイヤーのダイアログを開きます。
- 選択したマップレイヤーのダイアログが表示されたら、[色のルール]ページに移動します。
- [色のルール]ページで、[色の範囲を使用してデータを表示する]オプションを選択します。
- [データフィールド]で、色で可視化する分析データを含むフィールドの名前または式を設定します。
- [最初の色]で、色範囲に使用する色を設定します。
- [中間の色]で、色範囲に使用する色を設定します。
- [最後の色]で、色範囲に使用する色を設定します。
- [OK]をクリックしてダイアログを閉じます。
作成した色を使用して多角形、線、またはマーカーを可視化するには
- レイヤーペインが表示されるまでMapをクリックします。
- レイヤーペインで、追加されたマップレイヤーを右クリックして[編集]を選択し、選択したマップレイヤーのダイアログを開きます。
- 選択したマップレイヤーのダイアログが表示されたら、[色のルール]ページに移動します。
- [色のルール]ページで、[作成した色を使用してデータを表示する]オプションを選択します。
- [データフィールド]で、色で可視化する分析データを含むフィールドの名前を設定します。
- [追加]をクリックして、それぞれのカスタム色を指定します。
- [OK]をクリックしてダイアログを閉じます。
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マーカーのルール
マーカーのルールは、ポイントレイヤーを使用しているときにマップ上のポイントまたは多角形の中心点を表すマーカーに対して設定します。
マーカーのルールには以下の2つのオプションがあります。
- [既定のマーカーの種類を使用する]: 使用可能なマーカー種類の1つを指定します。
- [マーカーを使用してデータを表示する]: ユーザーが指定した順序でマーカーのセットを使用します。マーカーの種類は、Rectangle, Circle, Diamond, Triangle, Trapezoid, Star, Wedge, Pentagon, PushPin, Imageです。
ポイントのマーカーのルールを設定するには
既定のマーカーの種類を使用してポイントを可視化するには
- レイヤーペインが表示されるまでMapをクリックします。
- レイヤーペインで、追加されたマップレイヤーを右クリックして[編集]を選択し、選択したマップレイヤーのダイアログを開きます。
- 選択したマップレイヤーのダイアログが表示されたら、[マーカーのルール]ページに移動します。
- [マーカーのルール]ページで、[既定のマーカーの種類を使用する]オプションを選択します。
- [既定値]で、マップ上の各ポイントの代わりに表示する既定のマーカーの種類を設定します。
- [OK]をクリックしてダイアログを閉じます。
特定のマーカーの種類を使用してポイントを可視化するには
- レイヤーペインが表示されるまでMapをクリックします。
- レイヤーペインで、追加されたマップレイヤーを右クリックして[編集]を選択し、選択したマップレイヤーのダイアログを開きます。
- 選択したマップレイヤーのダイアログが表示されたら、[マーカーのルール]ページに移動します。
- [マーカーのルール]ページで、[マーカーを使用してデータを表示する]オプションを選択します。
- [データフィールド]で、異なるマーカーの種類を使用して可視化する分析データを含むフィールドの名前を設定します。
- [追加]をクリックし、それぞれの[マーカーの種類]を使用する順に指定します。
- [OK]をクリックしてダイアログを閉じます。
マーカーの種類として画像を使用してポイントを可視化するには
ActiveReportsには、使用可能なマーカー種類の1つとして[Image]が用意されています。このマーカー種類を設定することで、任意の画像をマップレイヤー上のマーカーとして使用できます。他のマーカー種類と同様に、画像を既定のマーカーとして使用することも、マーカーコレクションのメンバの1つとして使用することもできます。
既定のマーカーの種類として画像を使用する
- レイヤーペインが表示されるまでマップをクリックします。
- レイヤーペインで、追加されたマップレイヤーを右クリックして[編集]を選択し、選択したマップレイヤーのダイアログを開きます。
- 選択したマップレイヤーのダイアログが表示されたら、[全般]ページで、[マーカーの種類]を[Image]に設定します。新しいプロパティのセットがページに表示されます。
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[画像のソース]で、以下のオプションから画像のソースを選択します。
- [External]: このオプションを選択した場合、画像ファイルのパスまたはURLを[画像の値]に設定します。
- [Embedded]: レポートに追加されている埋め込み画像のリストから選択します。このオプションを設定すると、[画像の値]に埋め込み画像のリストが表示されます。
- [Database]: このオプションを選択した場合、画像を含むデータフィールドを[画像の値]プロパティに設定します。
- [MIMEの種類]で、選択した画像のMIMEタイプを設定します。画像ソースに[Embedded]を使用する場合、MIMEタイプは、[画像の値]プロパティで画像を選択すると自動的に設定されます。
- [透明色]と[自動調整]のプロパティを設定します。
- [OK]をクリックしてダイアログを閉じます。
マーカーコレクションで画像を使用する
- マップペインが表示されるまでマップをクリックします。
- レイヤーペインで、追加されたマップレイヤーを右クリックして[編集]を選択し、選択したマップレイヤーのダイアログを開きます。
- 選択したマップレイヤーのダイアログが表示されたら、[マーカーのルール]ページに移動します。
- [マーカーのルール]ページで、[マーカーを使用してデータを表示する]オプションを選択します。
- [データフィールド]で、異なるマーカーの種類を使用して可視化する分析データを含むフィールドの名前を設定します。
- [追加]をクリックし、[マーカーの種類]を[画像]に設定します。画像マーカー種類用の新しいプロパティのセットがページに表示されます。
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[画像のソース]で、以下のオプションから画像のソースを選択します。
- [External]: このオプションを選択した場合、画像ファイルのパスまたはURLを[画像の値]に設定します。
- [Embedded]: レポートに追加されている埋め込み画像のリストから選択します。このオプションを設定すると、[画像の値]に埋め込み画像のリストが表示されます。
- [Database]: このオプションを選択した場合、画像を含むデータフィールドを[画像の値]プロパティに設定します。
- [MIMEの種類]で、選択した画像のMIMEタイプを設定します。画像ソースに[Embedded]を使用する場合、MIMEタイプは、[画像のデータ]プロパティで画像を選択すると自動的に設定されます。
- [透明色]と[自動調整]を設定します。
- [OK]をクリックしてダイアログを閉じます。
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サイズのルール
サイズのルールは、多角形レイヤー、ポイントレイヤー、または線レイヤーを使用しているときにマーカー、多角形の中心点、または線の幅に対して設定します。
サイズのルールには以下の2つのオプションがあります。
- [既定のマーカーサイズを使用する]または[既定の線の幅を使用する]: マーカーサイズまたは線の幅をポイント数で指定します。
- [サイズを使用してデータを表示する]または[線の幅を使用してデータを表示する]: このオプションでは、マーカーまたは線の最小(開始)および最大(終了)サイズまたは幅を設定し、マーカーサイズまたは線の幅の増減を決定するデータフィールドを指定してから、そのデータに適用するディストリビューションオプションを指定します。
マーカーおよび線幅のサイズのルールを設定するには
既定のマーカーサイズまたは線の幅を使用してマーカーまたは線を可視化するには
- マップペインが表示されるまでマップをクリックします。
- レイヤーペインで、追加されたマップレイヤーを右クリックして[編集]を選択し、選択したマップレイヤーのダイアログを開きます。
- 選択したマップレイヤーのダイアログが表示されたら、[サイズのルール]ページに移動します。
- [サイズのルール]ページで、使用しているレイヤータイプに応じて[既定のマーカーサイズを使用する]または[既定の線の幅を使用する]を選択します。
- [規定値]で、マップに表示する各マーカーまたは線の既定のサイズまたは幅を設定します。
- [OK]をクリックしてダイアログを閉じます。
特定のマーカーサイズまたは線の幅を使用してマーカーまたは線を可視化するには
- マップペインが表示されるまでマップをクリックします。
- レイヤーペインで、追加されたマップレイヤーを右クリックして[編集]を選択し、選択したマップレイヤーのダイアログを開きます。
- 選択したマップレイヤーのダイアログが表示されたら、[サイズのルール]ページに移動します。
- [サイズのルール]ページで、使用しているレイヤータイプに応じて[サイズを使用してデータを表示する]または[線の幅を使用してデータを表示する]を選択します。
- [データフィールド]で、異なるマーカーサイズまたは線の幅を使用して可視化する分析データを含むフィールドの名前を設定します。
- ポイントレイヤーの場合は[開始サイズ]と[終了サイズ]、線レイヤーの場合は[線の最小幅]と[線の最大幅]を設定します。
- [OK]をクリックしてダイアログを閉じます。
ディストリビューションオプション
ディストリビューションの値は、マップ要素の表示に変化をつけるためにルールによって使用されます。
値のディストリビューションを作成するには、ディストリビューション方法、部分範囲の数、および範囲の最小値と最大値を指定して、データを複数の範囲に分割します。
ルールのディストリビューション値を設定するには
- マップペインが表示されるまでマップをクリックします。
- レイヤーペインで、追加されたマップレイヤーを右クリックして[編集]を選択し、選択したマップレイヤーのダイアログを開きます。
- 選択したマップレイヤーのダイアログが表示されたら、ディストリビューション値を指定するルールのページ([色のルール]、[マーカーのルール]、または[サイズのルール])に移動します。
- ダイアログのルールページで、選択したルールタイプを使用してデータを可視化するオプションを選択してから、[ディストリビューション]タブに移動します。
- [ディストリビューション]タブで、以下のいずれかのディストリビューションタイプを選択します。
- [EqualInterval]: データを等間隔に分割します。たとえば、0〜2999、3000〜5999、6000〜8999の3つの範囲が作成され、1、10、200、500は部分範囲1に、4777は部分範囲2に、8999は部分範囲3にそれぞれ属します。
- [EqualDistribution]: 各範囲の項目数が同じになるようにデータを分割します。たとえば、0〜10、11〜500、501〜8999の3つの範囲が作成され、1、10は部分範囲1に、200、500は部分範囲2に、4777、8999は部分範囲3にそれぞれ属します。
- [Optimal]: ディストリビューションを自動的に調整してバランスの取れた部分範囲を作成します。部分範囲の数はアルゴリズムによって決定されます。
- [Custom]: ユーザーが値のディストリビューションを制御するため、範囲の数を手動で指定します。たとえば、0〜5000と5001〜10000のカスタム範囲を指定できます。
- [部分範囲の数]に、使用する部分範囲の数を入力します。
- [範囲の開始]に、範囲の最小値を入力します。この数値より小さい値はすべて、範囲の最小値と同じになります。
- [範囲の終了]に、範囲の最大値を入力します。この数値より大きい値はすべて、範囲の最大値と同じになります。
- [OK]をクリックしてダイアログを閉じます。
凡例へのルール結果の表示
凡例にルール結果を表示するには
- マップペインが表示されるまでマップをクリックします。
- レイヤーペインで、追加されたマップレイヤーを右クリックして[編集]を選択し、選択したマップレイヤーのダイアログを開きます。
- 選択したマップレイヤーのダイアログが表示されたら、凡例へのルール結果の表示を指定するルールのページ([色のルール]、[マーカーのルール]、または[サイズのルール])に移動します。
- ダイアログのルールページで、選択したルールタイプを使用してデータを可視化するオプションを選択してから、[凡例]タブに移動します。
- [凡例の表示]チェックボックスをオンにして、[凡例の名前]を設定します。
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[凡例のテキスト]に、凡例にどのデータを表示するかを指定するテキストを入力します。マップキーワードとカスタム書式を使用して、凡例テキストの書式を制御します。たとえば、#VALUE {C2}は、小数点以下の桁数が2桁の通貨書式を指定します。サポートされている書式を以下に示します。
書式 |
説明 |
例 |
#Value |
"(EndRangeValue - StartRangeValue)/2"の数式を使用して計算された数値を表示します。 |
|
#FROMVALUE {C0} |
合計値の通貨を小数点以下の桁数なしで表示します。 |
$100 |
#FROMVALUE {C2} |
合計値の通貨を小数点以下の桁数2桁で表示します。 |
$40.25 |
#TOVALUE |
データフィールドの実際の数値を表示します。 |
100 |
#FROMVALUE{N0} - #TOVALUE{N0} |
範囲の開始と終了の実際の数値を表示します。 |
10 - 500 |
- [OK]をクリックしてダイアログを閉じます。