ActiveReports 11.0J Server管理者ガイド
ReportList Webコントロールの使用
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重要: ReportListコントロールは、ActiveReports 9.0J Serverとの互換性のために残されています。本コントロールは将来的に今後のバージョンアップで使用できなくなる可能性があります。新規でActiveReports 11.0J Serverとの連携するアプリケーション等を開発する場合は、REST APIを使用してください。

ActiveReports 11.0J ServerのSDKに含まれているReportListコントロールを利用して、ActiveReports 11.0J Serverをインストールしたサイトからレポートの一覧を取得し、各レポートをPDF、Word、Excel形式にエクスポートする機能を、ユーザーが開発した独自のアプリケーションの中に組み込むことができます。このチュートリアルでは、ログイン画面から資格情報を入力し、その情報をもとにサイトからレポートリストを取得する方法を紹介します。また、資格情報をWeb.configファイル内に埋め込んでリストを取得する方法も紹介します。

ログインページを作成する

メモ: 資格情報をWeb.configファイルに埋め込んで実行する場合は、このセクションの手順は省略してください。
  1. Visual Studioで、新しいASP.NET Webサイトを作成します。
  2. 既定のWebフォーム(Default.aspx)のデザインビューを開き、ツールボックスの[標準]セクションから以下のコントロールをドラッグしてWebフォームのボディセクションにドロップしてから、各コントロールのプロパティを下の表のように設定します。

    ログインページのコントロール

  3. Visual Studioの[Webサイト]メニューから[新しい項目の追加]を選択します。
  4. [新しい項目の追加]ダイアログが表示されたら、[クラス]を選択して、名前を「SessionStorage.vb/SessionStorage.cs」として[追加]をクリックします。
  5. 「SessionStorage.vb/SessionStorage.cs」内のコードを以下に置き換えます。

    Visual Basic

    C#

  6. 「Default.aspx.vb/Default.aspx.cs」の先頭にあるImports/usingディレクティブのリストに、Servicing名前空間とApp_Code名前空間を使用する以下のコードを貼り付けます。

    Visual Basic

    C#

  7. Default.aspx上で、手順2で追加したボタンをダブルクリックしてボタンクリックイベントを作成します。ボタンクリックイベント内にカーソルが配置されます。
  8. ログイン画面で入力されたユーザーの資格情報からセキュリティトークンを取得するためのコードをボタンクリックイベントに貼り付けます。以下がそのサンプルコードです。

    Visual Basic

    C#

    注意: 後述の「ReportListコントロールをWebフォームに追加するには」の手順を必ず実行し、「ActiveReports.Server.ReportControls.dll」への参照を追加してください。この参照を追加しないと、以下の行でエラーが発生します。

    Dim reportService = New ReportServiceProxy()
    または
    var reportService = new ReportServiceProxy();

  9. Web.configファイルで、以下のようなコードを使用して互換モードを有効にします。

    ASP.NETの互換モードを有効にする

WCFサービス用の.svcファイルを作成する

メモ: このセクションの手順は、ASP.NET Webサイトを使用する場合に必要です。ASP.NET Webアプリケーションを使用する場合は、ReportListコントロールをWebフォーム上にドロップしたときに、自動でサービスファイルが追加されるので、このセクションの手順は省略してください。

  1. Visual Studioの[Webサイト]メニューから[新しい項目の追加]を選択します。
  2. [新しい項目の追加]ダイアログが表示されたら、[WCFサービス]を選択して、名前を「ReportService.svc」として[追加]をクリックします。
  3. 「ReportService.svc」内のコードを以下に置き換えます。

    WCFサービス用の.svcファイルを作成する

  4. 以下のファイルがApp_Codeフォルダに追加されていますが、不要なので削除します。
    • IReprotService.vb/IReprotService.cs
    • ReprotService.vb/ReprotService.cs

ReportListコントロールをWebフォームに追加する

  1. 2つ目のWebフォーム(Default2.aspx)をプロジェクトに追加します。(ログインページを作成しない場合は、既定のWebフォームに追加。)
  2. Webフォームのデザインビューを開き、ツールボックスからReportListコントロールをドラッグしてWebフォームのボディセクションにドロップします。

    ReportListコントロールをツールボックスに追加する手順

  3. メッセージボックスが表示されたら、[はい]をクリックします。.svcファイルがWebサイトに自動的に追加され、レポートリストからプロキシサービスにアクセスできるようになります。

    メモ: ASP.NET Webサイトを使用する場合、.svcファイルは自動で追加されません。前述の「WCFサービス用の.svcファイルを作成するには」の手順を行い、「ReportService.svc」を手動で追加してください。

  4. [プロパティ]ウィンドウで、ServerEndpointRootPathプロパティを、サイト内のすべてのURLのベースとして使用するURLに設定します。これで、サイト内のURLを相対URLとして設定できます("localhost:8080"の部分は、ActiveReports 11.0J Serverをインストールしたサイトのアドレスとポートに置き換えます)。

    メモ: ASP.NET Webサイトを使用する場合、ReportServicePathプロパティは自動で設定されないので、手動で「ReportService.svc」のファイルのパスを設定してください。

  5. コントロールのサイズを変更する場合は、[プロパティ]ウィンドウでWidthプロパティを変更します。

メモ: 設計時に、ReportListコントロールを日本語化して使用するには、グローバルアセンブリキャッシュ(GAC)に以下のアセンブリファイルをインストールする必要があります。これらのファイルは、デフォルトでは...\ActiveReports 11.0J Server\SDKフォルダ、および...\ActiveReports 11.0J Server\SDK\jaフォルダに配置されています。

 ・ActiveReports.Server.ReportControls.dll

 ・ActiveReports.Server.ReportControls.resources.dll

グローバルアセンブリキャッシュへのインストール方法は、以下のMSDNライブラリ等を参照してください。

 MSDNライブラリ

 [方法 : グローバル アセンブリ キャッシュにアセンブリをインストールする]

 https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/default.aspx


サーバーから取得したレポートの一覧をReportListコントロールで表示する

方法1: グローバルアプリケーションクラスのコードを使用してセキュリティトークンとActiveReports 11.0J Serverホストを指定する

方法2: Webアプリケーションのweb.configファイルでユーザー名、パスワード、およびActiveReports 11.0J Serverホストを指定する

実行時に、ReportListコントロールはActiveReports 11.0J Serverからすべてのレポートを取得し、各レポートをPDF、Word、およびExcelにエクスポートするボタンが作成されます。

 

 


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