ここでは、ActiveReports 11.0J Serverの操作中に発生する可能性がある問題の解決策を探すことができます。以下の説明をクリックすると、現象、原因、および解決策が表示されます。
利用者ポータルページを開こうとすると、「サーバー上のエンドポイントDesignerService.svcに接続できませんでした」というサーバーエラーが表示される
現象: 利用者ポータルページが開きません。利用者ポータルページを開こうとすると、「サーバー上のエンドポイントDesignerService.svcに接続できませんでした。サーバーへの接続を確認し、サーバー構成をチェックしてください。HTTPリクエストエラー」というサーバーエラーが表示されます。
原因: IIS管理コンソールが既定で無効になっているか、ご使用のマシンでWCFが構成されていません。
解決策1: IIS管理コンソールを有効にします。
- コントロールパネルを開いて[プログラムと機能]を選択します。
- 左側のリストから、[Windowsの機能の有効化または無効化]を選択します。
- [Windowsの機能]ウィンドウが表示されたら、[インターネットインフォメーションサービス]ノードを展開してから、[Web管理ツール]ノードを展開します。
- [IIS管理コンソール]の横にあるチェックボックスがオンになっていることを確認し、[OK]をクリックします。
解決策2: ご使用のマシンでWCFを構成します。
- [スタート]メニューからコマンドプロンプト(cmd.exe)を開きます。
- コマンドウィンドウにcd %SystemRoot%\Microsoft.Net\Framework\v3.0\Windows Communication Foundation\と入力して、ServiceModel登録ツールがインストールされているディレクトリに移動します。
- .NET Framework 4、または4.5の場合は、ServiceModelReg.exe -iaと入力してすべてのWCFおよびWFコンポーネントをインストールします(.NET Framework 3または3.5の場合は、ServiceModelReg.exe -irと入力します)。
解決策3: サーバー上のWCFサービスに機能を追加します。
- [スタート]メニューから[サーバーマネージャ]を選択します。
- [管理]メニューの[役割と機能の追加]を選択します。
- [役割と機能の追加]ウィンドウで、[機能]タブを選択します。
- [機能]の下で、[.NET Framework 4.5(インストール済み)]ノードを展開してから、[WCFサービス(インストール済み)]ノードを展開します。
- [WCFサービス(インストール済み)]の下で、以下の3つの機能を追加します。
- HTTPアクティブ化
- 名前付きパイプのアクティブ化
- TCPのアクティブ化
- [インストール]ボタンをクリックします。
管理者ダッシュボードまたは利用者ポータルページを開こうとすると、HTTPエラー503(サービス利用不可)が表示される
現象: 管理者ダッシュボードおよび利用者ポータルページが開きません。その代わりに、HTTPエラー503が表示されます。
原因: サービスのアプリケーションプールが停止しています。
解決策: アプリケーションプールを再起動します。
- IISを開き、localhostノードを展開します。
- [アプリケーションプール]を選択します。
- [アプリケーションプール]ページが表示されたら、[ASP.NET v4.0 AR_AppPool]を探してそのステータスを確認します。
- ステータスが[停止]になっている場合は、[ASP.NET v4.0 AR_AppPool]を右クリックして[開始]を選択します。
再インストールしようとすると、「サービス'ActiveReports 11.0J Server'が開始できませんでした。システムサービスを開始するための十分な権限があるか確認してください。」というエラーが表示される
現象: 再インストールしようとしたときにサービスが開始されません。その代わりに、「サービス'ActiveReports 11.0J Server'が開始できませんでした」というエラーが表示されます。
原因: 前のバージョンが完全にアンインストールされていません。
解決策: 再インストールする前に、前のバージョンの残った部分をアンインストールします。
- Windowsエクスプローラで、C:\ActiveReports 11.0J Serverディレクトリを削除します。
- IISを開き、localhost、[サイト]の順にノードを展開して、ActiveReports 11.0J Serverサイトを削除します。
- インストーラーを右クリックして[管理者として実行]を選択し、インストール指示に従います。
ActiveReports 11.0J Serverで使用されているオープンソースソフトウェアについて
- 利用者ポータルBootstrap v3.1.1
Bootstrap Datetimepicker
Bootstrap Multiselect
jQuery Cookie Plugin v1.4.1
jQuery JavaScript Library v2.1.0
Sizzle.js
knockout-handlebars.js v0.0.6
Knockout JavaScript library v3.1.0
Less - Leaner CSS v2.0.0
Modernizr 2.7.1
Placeholders.js
parseUri 1.2.2
- 管理者ポータル
jQuery.data.js
jQuery UI Datepicker 1.8.10
jQuery.deferred.js
jQuery.editable-select
jQuery customfileinput
jQuery v1.4.4
Sizzle.js
jquery.meio.mask.js 1.1.3
jQuery UI Tabs 1.8.10
jQuery Tooltip plugin 1.3
jquery.ui.i18n.datepicker.js
jquery.ui.i18n.timepicker.js
jQuery UI 1.8.10
jQuery UI Slider 1.8.10
jQuery timepickerアドオン
Watermark plugin for jQuery 3.1.4
json2.js
Knockout JavaScript library v3.1.0
jQuery UI Spinner 1.20
- その他
Microsoft.Owin
Json.NET
ESENT Managed
Owin.Routing
Owin.Hosting
SQLiteおよびSQLite LINQ
ユーザー情報やレポートをバックアップするには?
製品付属のリソース移行ツール(Powershellモジュール)を使用して、ActiveReports Server上に保存されているレポートやユーザー情報などの設定をバックアップすることができます。バックアップ可能なリソースは以下の通りです。
- レポート
- データソース
- データセット
- 画像
- プリンタ
- スケジュールテンプレート
- スタイルシート
- ユーザー
- ロール
- カテゴリ
- UI設定
また、以下の設定はすべてのリソースをバックアップする場合のみ、バックアップ可能です。
- レポートに設定したカテゴリ
- ロールのルートカテゴリ
使用方法の詳細については、「リソース移行ツール(Powershellモジュール)」も参照してください。
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注意: リソース移行ツールはServicePack1(SP1)より製品に付属します。初版には含まれません。 |
例として、すべてのリソースをバックアップするには、以下のような手順を実行します。
- ActiveReports Serverのインストールフォルダより、リソース移行ツール(...ActiveReports 11.0J Server\SDK\Samples\Migration PowerShell Module)を取得し、任意の場所にコピーします。
- 管理者権限でWindows PowerShellを起動し、以下のコマンドを実行してリソース移行ツールのあるフォルダに移動します。
> cd "リソース移行ツールのフォルダのパス"
- 続けて以下のコマンドを実行し、モジュールをインポートします。
> Set-ExecutionPolicy Unrestricted -Scope CurrentUser
> Import-Module .\ArsMigration.psd1 -disablenamechecking
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メモ: 上記コマンド実行時に、実行ポリシーの変更に関する警告が出力されます。上記コマンドを実行すると、現在のユーザーにすべてのスクリプトの実行を許可した状態になるので、処理完了後、必要に応じて実行ポリシーを変更してください。実行ポリシーの変更については、「Set-ExecutionPolicy コマンドレットの使用」を参照してください。 |
- モジュールがインポートされたら、以下のコマンドを実行し、リソースをバックアップします。
> Export-ArsData -Path data_all.zip -Session @{uri="http://example:8080"; token="testtoken"}
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メモ:
- この例の場合、リソース移行ツールのあるフォルダに”data_all.zip”という名前のバックアップファイルが作成されます。
- -Session オプションは、バックアップしたい環境と同一の環境にツールを配置して実行する場合は省略可能です。
- "http://example:8080"の箇所にはリソースをバックアップしたい環境のURLを、"testtoken"の箇所には、バックアップしたい環境から取得したセキュリティトークンを設定してください。セキュリティトークンの取得方法については、「セキュリティトークンの取得」を参照してください。
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以上でバックアップは完了です。作成したバックアップファイルから、復旧を行うには、以下の手順を行います。
- バックアップの手順の1〜3を行います(すでに行っている場合はこの手順はスキップできます)。
- 以下のコマンドを実行し、リソースを復元します。
> Import-ArsData -Path data_all.zip -Session @{uri="http://example:8080"; token="testtoken"}
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メモ:
- -Session オプションは、バックアップしたい環境と同一の環境にツールを配置して実行する場合は省略可能です。
- "http://example:8080"の箇所にはリソースを復旧する環境のURLを、"testtoken"の箇所には、復旧したい環境から取得したセキュリティトークンを設定してください。対象のURLにバックアップ元以外の環境を指定することで、リソースの移行も容易に行うことができます。
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テスト環境のレポートや各種設定を本番環境に移行するには?
製品付属のリソース移行ツール(Powershellモジュール)を使用して、ActiveReports Server上に保存されているレポートやユーザー情報などの設定を別のActiveReports Serverの環境(例:テスト環境→本番環境)に移行することができます。移行可能なリソースは以下の通りです。
- レポート
- データソース
- データセット
- 画像
- プリンタ
- スケジュールテンプレート
- スタイルシート
- ユーザー
- ロール
- カテゴリ
- UI設定
また、以下の設定はすべてのリソースをバックアップする場合のみ、バックアップ可能です。
- レポートに設定したカテゴリ
- ロールのルートカテゴリ
使用方法の詳細については、「リソース移行ツール(Powershellモジュール)」も参照してください。
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注意: リソース移行ツールはServicePack1(SP1)より製品に付属します。初版には含まれません。 |
例として、すべてのリソースを別のActiveReports Serverの環境へ移行するには、以下のような手順を実行します。
- ActiveReports Serverのインストールフォルダより、リソース移行ツール(...ActiveReports 11.0J Server\SDK\Samples\Migration PowerShell Module)を取得し、任意の場所にコピーします。
- 管理者権限でWindows PowerShellを起動し、以下のコマンドを実行してリソース移行ツールのあるフォルダに移動します。
> cd "リソース移行ツールのフォルダのパス"
- 続けて以下のコマンドを実行し、モジュールをインポートします。
> Set-ExecutionPolicy Unrestricted -Scope CurrentUser
> Import-Module .\ArsMigration.psd1 -disablenamechecking
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メモ: 上記コマンド実行時に、実行ポリシーの変更に関する警告が出力されます。上記コマンドを実行すると、現在のユーザーにすべてのスクリプトの実行を許可した状態になるので、処理完了後、必要に応じて実行ポリシーを変更してください。実行ポリシーの変更については、「Set-ExecutionPolicy コマンドレットの使用」を参照してください。 |
- モジュールがインポートされたら、以下のコマンドを実行し、リソースを移行します。
> Migrate-ArsResources -From (New-ArsSession -User username -Password userpass -uri http://example:8080) -To (New-ArsSession -User username2 -Password userpass2 -uri http://another-instance:8080)
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メモ:
- "http://example:8080"の箇所には移行元の環境のURLを、"username"と"userpass"の箇所には、移行元の環境の管理者ユーザー名とパスワードを指定してください。
- "http://another-instance:8080"の箇所には移行先の環境のURLを、"username2"と"userpass2"の箇所には、移行先の環境の管理者ユーザー名とパスワードを指定してください。
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