ページレポート、RDLレポートでは、データソースから取得済みのデータに対してフィルタを設定することで、データセット、またはデータ領域において、ユーザーに表示する情報を制限することができます。
パフォーマンスの面から見ると、データを元からフィルタするクエリパラメータの使用は効率的ですが、フィルタの設定が有効な場合もあります。データソースがパラメータをサポートしていない場合がその一例です。また、ユーザーが単一のレポートで複数のデータビューを使用する場合も有効です。
以下のように、[フィルタ]ページ(またはタブ)で、フィルタを設定することができます。

フィルタは、次の3つの要素から構成されています。
たとえば、Reels.mdbデータベースのMoviesテーブルのデータセットに =Fields!YearReleased.Value = 1997 というフィルタを適用した場合、=Fields!YearReleased.Valueは式で、=は演算子、1997は式の結果と比較する値となります。
In演算子、Between演算子を使用する場合は、複数の値を使用することができます。Between演算子を設定すると、中央に「And」が表示され、もう1つの値を入力するための式のフィールドが有効になります。以下のテーブルでは、フィルタリングに使用可能な演算子の一覧を示します。
| フィルタ | 解説 |
|---|---|
| Equal | 左側の値が右側の値と等しいデータが選択されます。 |
| Like | 左側の値が右側の値と同様のデータが選択されます。Like演算子の詳細情報については、MSDNサイトを参照してください。 |
| NotEqual | 左側の値が右側の値と等しくないデータが選択されます。 |
| GreaterThan | 左側の値が、右側の値より大きいデータが選択されます。 |
| GreaterThanOrEqual | 左側の値が、右側の値以上であるデータが選択されます。 |
| LessThan | 左側の値が、右側の値より小さいデータが選択されます。 |
| LessThanOrEqual | 左側の値が、右側の値以下であるデータが選択されます。 |
| TopN | 右の値で指定された最上位数であるアイテムのみが左側の値から選択されます。 |
| BottomN | 右の値で指定された最下位数であるアイテムのみが左側の値から選択されます。 |
| TopPercent | 右の値で指定された最上位パーセントであるアイテムのみが左側の値から選択されます。 |
| BottomPercent | 右の値で指定された最下位パーセントであるアイテムのみが左側の値から選択されます。 |
| In | 右の値で指定された値の配列にあるアイテムのみが左側の値から選択されます。この演算子は、[フィルタ]ページの下部にある[値]リストを有効にします。 |
| Between | 右側に指定する値のペアの間に入るアイテムのみが左側の値から選択されます。この演算子を選択すると、2つの[値]ボックスが有効になります。 |