レポートにパラメータを設定して、特定の基準に基づいてデータをフィルタリングすることができます。最終結果を制御できるように、ユーザーにパラメータを入力するダイアログを表示するか、バックグラウンドでパラメータを指定することができます。このチュートリアルでは、最終結果を表示する前、レポートにパラメータを追加してプロンプトとして使用する手順を説明します。
このチュートリアルでは、Webデザイナでパラメータ付きレポートを作成する手順を紹介します。
このチュートリアルを完了すると、次のようなレポートが作成されます。
プレビューで選択されたパラメータは次のとおりです。レポートパラメータ1 = 高原亭、レポートパラメータ2 = 50
Webデザイナにアクセスする
[ユーザーフォルダ]\WebSamples\WebDesigner_MVCに格納されたWebDesigner_MVCサンプルを実行します。
Webデザイナがブラウザで開かれ、レポートのデザインが可能になります。
デフォルトでは、空白のRDLレポートが表示されます。
レポートにデータをバインドする
- データソースを追加する
- データタブを開き、[データソース]の横の[+ 追加]アイコンをクリックします。
- [データソースエディタ]ダイアログで、[名前]に「Orders」と入力します。
- [種類]のドロップダウンリストを開き、「JSON Provider」を選択します。
- [JSONデータ形式]で「外部ファイルまたはURL」を選択します。
- [ファイル/URLの入力]に「https://demodata-jp.grapecity.com/northwind/odata/v1/Orders」と入力します。
- [テスト接続]をクリックしてデータソースへの接続をテストし、[追加]をクリックします。
- データセットを追加する
- 追加したデータソースの横にある[データセットの編集]をクリックします。
- [データセットの編集]ダイアログで、データセットの名前を入力し、[クエリ]に「$.value[*]」と入力します。
- [検証]をクリックしてバウンドフィールドを取得し、[OK]をクリックしてデータセットを追加します。
Tableデータ領域にデータをバインドする
- データセットの横の[フィールドを選択]アイコンをクリックします。
- 必要なフィールドを選択し、レポートのデザイン面にドラッグ&ドロップします。
列がフィールドにバインドされたテーブルが作成されます。詳細行のラベルは自動的にヘッダ行に追加されます。
または、最初にTableデータ領域をデザイナ面上にドラッグ&ドロップし、選択したフィールドを詳細行にドラッグ&ドロップすることもできます。
レポートにパラメータを追加する
レポートにパラメータを2つ追加します。 このパラメータは、データをフィルタするために使用されます。1つは[ShipName]フィールドのフィルタとして使用し、もう1つは[CustomerId]フィールドのフィルタとして使用します。
[ShipName]フィールドのデータをフィルタリングするパラメータを追加するために、次の手順を行います。
- レポートデザイナの右上隅から、[データ]アイコンをクリックします。
- [パラメータ]の隣にある[+ 追加]をクリックします。[レポートパラメータ1]というパラメータが追加されます。
- [レポートパラメータ1]をクリックして、[パラメータの編集]を表示します。
- データタイププロパティをStringに設定します。
-
[使用できる値]セクションの[クエリから値を取得]タブをクリックし、プロパティを次のように設定します。
プロパティ名 |
プロパティの値 |
データセットの名前 |
Orders |
値フィールド |
ShipName |
ラベルフィールド |
ShipName |
以上の設定の結果、画像のようになります。
[CustomerId]フィールドのデータをフィルタリングするパラメータを追加するために、次の手順を行います。
- レポートデザイナの右上隅から、[データ]アイコンをクリックします。
- [パラメータ]の隣にある[+ 追加]をクリックします。[レポートパラメータ2]というパラメータが追加されます。
- [レポートパラメータ2]をクリックして、[パラメータの編集]を表示します。
- データタイププロパティをStringに設定します。
-
[使用できる値]セクションの[クエリから値を取得]タブをクリックし、プロパティを次のように設定します。
プロパティ名 |
プロパティの値 |
データセットの名前 |
Orders |
値フィールド |
CustomerId |
ラベルフィールド |
CustomerId |
以上の設定の結果、画像のようになります。
これで、[パラメータ]セクションは次のように表示されます。
レポートのデータを管理する
レポートに描画するデータ量を制御するには、Tableデータ領域にフィルタを追加します。
-
ShipNameパラメータ(レポートパラメータ1)に入力した値にしたがってデータを描画するフィルタを追加するために、次の手順を行います。
- テーブルを選択し、[プロパティ]タブをクリックします。
- [データ]セクションの[フィルタ]プロパティの横の[+ 追加]アイコンをクリックします。
- [+ 追加]ボタンをクリックし、リストから[ShipName]を選択します。
- 「=」記号の右側にあるテキスト領域をクリックして、[レポートパラメータ1]を選択します。
同様に、CustomeIdパラメータ(レポートパラメータ2)に入力した値にしたがってデータを制限するフィルタを追加するには、CustomerIdフィールドのフィルタ値として「レポートパラメータ2」を設定します。
ページヘッダを追加する
- [レポート]タブに移動し、[ヘッダの追加]オプションを選択します。
- レポートコントロールの一覧から、TextBoxコントロールをヘッダにドラッグ&ドロップします。
- テキストボックスをクリックし、「顧客注文レポート」とテキストを入力します。
レポートの外観をカスタマイズする
メモ: 必要に応じてデータを格納する各コントロールの位置やサイズを調整し、外観を整えてください。
- [テキスト]セクションの[水平方向の整列]プロパティを「Center」に、[水平方向の整列]プロパティを「Middle」に設定して、ヘッダ行のテキストの整列を設定します。
- [背景]セクションの[背景色]プロパティを「#f1f1f1」に設定して、ページヘッダとヘッダ行の背景色を設定します。
- [フォント名]プロパティを使用して、フォントを「Song」に設定します。
- [テキスト]セクションの[色]プロパティを「#3da7a8」に設定して、ページヘッダのテキストの色を設定します。
- [テキスト]セクションの[サイズ]を「16pt」に設定して、ページヘッダのテキストのフォントサイズを設定します。
- テーブル内のテキストボックスの罫線を設定するには、[罫線]セクションの[幅]を「0.25pt」、[スタイル]を「Solid」、および[色]を「#f1f1f1」に設定します。
レポートを表示/保存する
-
[プレビュー]をクリックして、レポートの出力結果を表示します。レポートパラメータ1(ShipName)とレポートパラメータ2(CustomerId)を選択するように求められますので、それぞれドロップダウンから値を選択し、[レポートのプレビュー]をクリックします。
メモ: [パラメータ]プロパティにリストされている値は、デフォルトでは並べ替えが設定されていません。設定するには、並べ替えを設定したデータセットが必要になります。
- プレビューモードを終了するには、デザイナの左上にある[戻る]をクリックします。
- [名前を付けて保存]をクリックして、レポートの名前を任意のものに変更し、[レポートの保存]をクリックします。