Tablixデータ領域を使用すると、シンプルなピボットレポートを作成することができます。ここで作成するレポートは、デフォルトの行グループ、列グループを使用してデータを表示します。
このチュートリアルでは、Tablixデータ領域を使用してシンプルなピボットレポートを作成する手順を説明します。
このチュートリアルを完了すると、次のようなレポートが作成されます。
Webデザイナにアクセスする
[ユーザーフォルダ]\WebSamples\WebDesigner_MVCに格納されたWebDesigner_MVCサンプルを実行します。
Webデザイナがブラウザで開かれ、レポートのデザインが可能になります。デフォルトでは、空白のRDLレポートが表示されます。
レポートにデータをバインドする
- データソースを追加する
- データタブを開き、[データソース]の横の[+ 追加]アイコンをクリックします。
- [データソースエディタ]ダイアログで、[名前]に「Orders」と入力します。
- [種類]のドロップダウンリストを開き、「JSON Provider」を選択します。
- [JSONデータ形式]で「外部ファイルまたはURL」を選択します。
- [ファイル/URLの入力]に「https://demodata-jp.grapecity.com/northwind/odata/v1/Orders」と入力します。
- [テスト接続]をクリックしてデータソースへの接続をテストし、[追加]をクリックします。
- データセットを追加する
- 追加したデータソースの横にある[データセットの編集]をクリックします。
- [データセットの編集]ダイアログで、データセットの名前を入力し、[クエリ]に「$.value[*]」と入力します。
- [検証]をクリックしてバウンドフィールドを取得し、[OK]をクリックしてデータセットを追加します。
レポートレイアウトを作成する
レポートコントロールの一覧から、Tablixデータ領域をデザイナ面上にドラッグ&ドロップし、Tablix1を配置します。
Tablixデータ領域にデータをバインドする
Tablixデータ領域にデータを設定していきます。
各行には船名を、各列には様々な注文年を表示し、それに対する合計価格を表示します。
Tablixを設計するために、Tablixウィザードを利用します。Tablix Wizardを使用して、データをバインドし、いくつかのクイックレイアウトオプションを適用して、データのスタイル設定、整理、およびデータ値の合計の追加を行います。本ウィザードを使用すると、データをバインドし、クイックレイアウトオプションによってスタイルの設定、データの整理、およびデータ値の合計行の追加を行うことができます。
- Tablixデータ領域の右上隅をクリックして、Tablixウィザードを開きます。
- Tablixウィザードで、[ShipName]フィールドを行グループにドラッグ&ドロップします。
- [OrderDate]フィールドを列グループにドラッグ&ドロップします。
- [Freight]フィールドを[値]にドラッグ&ドロップします。[値]はTablixの本体領域です。
- 総運賃を表示するには、集計を「Sum」に、書式を「currency」に設定します。
- [レイアウトオプション] > [合計]で、[列グループの合計]を選択して、注文年に対して合計運賃を表示します。
- [OK]をクリックして変更を保存します。
データを管理する
Tablixデータ領域では、グループ化したデータがどのような構造で描画するかを管理する必要があります。この管理は、[グループ]セクションの[式]プロパティを使用することで行われます。以下にその方法を説明します。
- {OrderDate}」式を「{Year(OrderDate)}」に変更して、列グループのテキストボックスに日付の「年」部分のみを表示します。
列グループごとに注文年を1回表示するには:
- Tablixデータ領域を選択した状態で、グループエディタに移動し、行グループと列グループを表示します。
-
「Tablix1_OrderDate_Group」列グループを選択し、[プロパティ]タブに移動します。
- グループの式プロパティで、[項目の表示]をクリックします。
- 式を「{Year(OrderDate)}」に編集します。
- 「合計」ラベルのテキストボックスを「合計運賃」に更新します。
レポートのタイトルを追加する
- レポートコントロールの一覧から、TextBoxコントロールをTablixデータ領域のよりも上の位置にドラッグ&ドロップします。必要に応じて、このテキストボックスを配置するスペースを作るためにコンテナの位置を調整してください。
- テキストボックスの内側をクリックし、「年ごとの出荷量」とテキストを入力します。
レポートの外観をカスタマイズする
レポートを表示/保存する
- [プレビュー]をクリックして、レポートの出力結果を表示します。
- プレビューモードを終了するには、デザイナの左上にある[戻る]をクリックします。
- [名前を付けて保存]をクリックして、レポートの名前を任意のものに変更し、[レポートの保存]をクリックします。