MultiRowコントロールのメインのプロパティは、LayoutDefinitionです。これは、グリッド行とセルのレイアウトを記述するオブジェクトを受け取ります。LayoutDefinitionプロパティは、グリッド内のセルのレイアウトを指定します。このプロパティには、セルグループオブジェクトの配列が含まれます。各セルグループは、グループが占める列の数と、各グループを構成するセルを指定します。

LayoutDefinitionプロパティには、次のプロパティを持つセルグループオブジェクトの配列が入っています。

• header - グループ名
• colspan - グループが占める列の数。
• cells - グループ内のセルを表すオブジェクトの配列。それぞれのセルは、追加のcolspanプロパティを持つ列です。

このグループの幅はグリッド列3つ分です。そこに、さまざまな幅を持つ6つのセルが含まれています。レイアウトの生成時、グリッドは各行にできるだけ多くのセルを入れ、グループ幅に達すると次の行の先頭にセルを配置します。各行の最後のセルは、グループのcolspan全体に自動的に拡大されます。この処理は、テキストを折り返して段落を作成する方法に似ています。同じ処理がlayoutDefinitionオブジェクト内のすべてのグループに適用されます。