上述の DataXと DataYプロパティに加え、Chart オブジェクトは、次の一般に使用される他のプロパティをいくつか提供します。
- ChartType: このプロパティでは、表示するグラフのタイプを選択できます。Bar(横棒)、Column(縦棒)、Scatter(X-Y 値)、Line、Area、および Pieの6つのオプションがあります。
- DataColor: このプロパティは、横棒、縦棒、面、散布図の記号、および円スライスの描画に使用する色を選択します。グラフが複数の系列を含む場合、[グラフ]フィールドは系列ごとに選択した色のさまざまな陰影を自動的に生成します。系列ごとに特定の色を選択する場合、Paletteプロパティを代わりに使用し、その値を、使用する色を含むセミコロン区切りのリスト(「Red;Green;Blue」など)に設定します。
- FormatY, FormatX: これらのプロパティは、各軸の値を表示する際に使用する書式を決定します。たとえば、FormatYを「c」に設定すると、[グラフ]フィールドは Y 軸の値が通貨値として書式設定されます。これは、通常のレポートフィールドの Formatプロパティと似ています。
- XMin, XMax, YMin, YMax: これらのプロパティでは、各軸の範囲を指定できます。これらのどれかを -1に設定すると、[グラフ]は範囲を自動的に計算します。たとえば、YMaxプロパティを 100 に設定すると、100 を超える任意の値は切り捨てられ、グラフに表示されません。
これらのプロパティはすべてのグラフタイプに適用されます。円グラフのみに適用するいくつかの追加のプロパティは次のとおりです。
- ShowPercentages: 各円スライスは、スライスの X 値を表示する凡例を持ちます。ShowPercentagesプロパティが true に設定された場合、凡例も円に対するスライスのサイズを示すパーセント値を含みます。パーセントは FormatYプロパティによって指定された値を使用して書式設定されます。たとえば、FormatYを「p2」に設定すると、凡例は X 値と小数点以下2桁のパーセントを含みます(北部(15.23%))。
- RadialLabels: このプロパティは、凡例をグラフの右側に表示せずに、引き出し線付きのラベルを各スライスにアタッチするように指定します。これは、スライスの数が少ない(最大約10個)円の場合に有効です。
[グラフ]フィールドは実質的に、すべてのグラフ作成サービスを提供して独自の非常に機能豊富なオブジェクトを備えた C1Chartコントロールのラッパーです。[グラフ]フィールドをさらにカスタマイズする場合は、ChartControlプロパティを使用し、スクリプトによって内部の C1Chartオブジェクトにアクセスできます。
たとえば、[グラフ]フィールドは凡例の位置を制御するプロパティを持っていません。しかし、C1Chartコントロールが持っており、このプロパティに ChartControlプロパティからアクセスできます。たとえば、下のスクリプトにより、グラフの凡例はグラフの右側ではなく、下側に配置されます。
'凡例をグラフの下側に配置します。
chartField.ChartControl.Legend.Compass = "South"
このスクリプトをレポートの OnLoadプロパティに割り当てると、グラフは下の画像のようになります。
これらのグラフの作成に使用するその他のプロパティは次のとおりです。
ChartType = Pie
FormatY = "p1"
ShowPercentage = true
Palette = "Red;Gold;Orange;Beige;DarkGoldenrod;Goldenrod;"