Silverlight アプリケーションの配布

Silverlight アプリケーションを配布する際に必要な操作は、作成した Silverlight アプリケーションパッケージ(.xap ファイル)を Web サーバーにコピーし、テスト ページ (***TestPage.html など) が Silverlight アプリケーションパッケージを呼び出す場合と同じ方法で Web ページから .xap ファイルを呼び出すことです。

メモ:アプリケーションの配置について、詳しくは MSDN の「 配置とローカリゼーション 」を参照してください。

Silverlight アプリケーションパッケージの作成

Silverlight アプリケーションパッケージは、Silverlight アプリケーションプロジェクトのビルド時に生成されます。アプリケーション パッケージは、.xap という拡張子を持つ、圧縮された zip ファイルです。アプリケーションを起動するために必要なすべてのファイルが、このパッケージに格納されています。

本製品の Silverlight コンポーネントを使用したアプリケーションの場合、プロジェクトのビルド時に、アプリケーションの実行に必要なアセンブリが自動的に抽出され .xap ファイルに格納されるので、ユーザーはどのファイルを .xap ファイルに含めるか調べたり、あるいは手動で .xap ファイルにアセンブリを登録したりする必要がありません。

Silverlight アプリケーションの配置

Web サーバー上にアプリケーションを配置する場合は、xcopy を使用したり、Visual Studio 2010 の Web 発行機能などを使用したりできます。

xcopy を使用して Silverlight アプリケーションを展開するには、以下の手順にしたがいます。

  1. Visual Studio 上で Silverlight のビルドあるいはリビルドを実行します。このとき、以下のファイルが bin\Debug\ もしくは bin\Release\ フォルダに作成されます(「***」はプロジェクトの名前を指します)。

    ファイル

    説明

    AppManifest.xaml

    AppManifest.xml ファイルの Silverlight バージョン。

    ***TestPage.html

    Silverlight アプリケーション (.xap ファイルに含まれています) をブラウザに読み込む Web ページ。

    ***.dll

    プロジェクトのコンテンツファイルでデザインしたアプリケーションのコンパイル済みアセンブリと、Silverlight コンポーネントのアセンブリ。

    ***.pdb

    アプリケーションのデバッグ情報。

    ***.xap

    Silverlight アプリケーションのすべてのコンテンツとリソースを含む圧縮済みアーカイブ。ユーザーはブラウザでこのファイルをダウンロードし、Silverlight プラグインを使用して実行します。

    その他のファイル

    アプリケーションで参照する各種リソースファイル。

  2. .xap ファイルを、Web サイト上のフォルダにコピーします。例えば、インターネットインフォメーションサービス(IIS)がインストールされている場合は、既定のサイトの仮想ディレクトリに .xap ファイルをコピーできます。このディレクトリは、通常、C:\Inetpub\wwwroot にマップされます。

  3. 展開をテストするには、テスト ページ (***TestPage.html) をコピーしたり、テスト ページから Web フォルダ内の既存の Web ページへコードをコピーしたりできます。

  4. Silverlight アプリケーションを呼び出す Web ページを参照して、アプリケーションがどのように表示されるかをテストします。

MIME の設定

Web サーバー上に .xap ファイルを配置した場合は、クライアントからそのファイルに適切にアクセスできるように、以下のような内容で MIME の設定を行う必要があります。

項目

設定値

拡張子

.xap

MIME の種類

application/x-silverlight-app

メモ: MIME の設定方法については、ご利用の Web サーバーのリファレンス等を参照してください。