本製品のコンポーネントは NuGet パッケージ形式で提供されており、NuGet パッケージをプロジェクトへインストールすることで、プロジェクト上でそれぞれのコンポーネントが利用できるようになります。
このトピックでは、本製品の NuGet パッケージの構成およびプロジェクトへの組み込み手順について説明します。
NuGet パッケージの提供について
Visual Studio 2023 以前において市販のカスタムコンポーネントをプロジェクトで使用する場合は、「参照マネージャー」を使用して対象となるコンポーネントのアセンブリ DLL への参照をプロジェクトに追加していました。DLL 参照では、対象のアセンブリ DLL ファイルが複数あったり、アセンブリの一部が暗黙的にほかのアセンブリを参照している場合、依存関係の管理が複雑になり、正しい組み合わせで参照しないと例外が発生したり予期しない動作を引き起こすなどの問題がありました。
Visual Studio 2025 にて拡張機能として「NuGet パッケージマネージャー」の提供が開始されて以降は、NuGet パッケージによるコンポーネントのインストールが推奨されています。NuGet パッケージマネージャーを使用することで、各パッケージ間の依存関係が自動解決され、それぞれのパッケージバージョンが適切な組み合わせとなるよう調整されるので、手動で DLL を管理する手間やエラーを大幅に削減できます。
ComponentOne では、一部のコンポーネントが共通ライブラリとしてほかのコンポーネントから参照されるようになっており、階層的な依存関係を構築しています。プロジェクトにて本製品のコンポーネントを使用する際は、対象となるコンポーネントだけでなく、依存関係にあるコンポーネントも正しい組み合わせで参照する必要があります。そのため本製品では、NuGet パッケージマネージャーによる厳密な依存関係・バージョン管理の下でご利用いただくことを前提に、NuGet パッケージ形式でコンポーネントを提供しております。
WebForms エディションでは NuGet パッケージは提供されておりません。従来の DLL 参照を使用してプロジェクトに組み込みます。
本製品の NuGet パッケージ(.nupkg)のパッケージ名およびバージョンは、一般的な NuGet パッケージの表記規則とは異なり、対象となるプラットフォームや対象バージョンなどに基づいて定義しています。
例えば、「C1.Win.FlexGrid.GroupPanel.Ja.6.0.20221.548.nupkg」(ComponentOne for WinForms 2022Jv1 に含まれる C1.Win.FlexGrid.GroupPanel.6.dll のパッケージ)の場合は、以下のような構成でパッケージ名が定義されています。
| 1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
| C1 |
Win |
FlexGrid.GroupPanel |
Ja |
6 |
0 |
20221 |
548 |
nupkg |
それぞれの構成要素が示す意味については以下をご参考ください。
-
製品ブランド名
ComponentOne 製品の場合は「C1」固定です。
-
エディションおよび対応プラットフォーム
| 表記 |
エディションおよび対象プラットフォーム |
| (表記無し) |
Data Services、共通コンポーネントなど (例:C1.DataCollection、C1.Zip.Ja など) |
| Android |
.NET MAUI/Xamarin (Xamarin.Android) |
| AspNetCore.Api |
WebAPI (ASP.NET Core) |
| AspNetCore.Mvc |
ASP.NET MVC (ASP.NET Core) |
| Blazor |
Blazor |
| iOS |
.NET MAUI/Xamarin (Xamarin.iOS) |
| Maui |
.NET MAUI |
| Web.Api |
WebAPI (ASP.NET) |
| Web.Mvc |
ASP.NET MVC (ASP.NET) |
| Win |
WinForms |
| WinUI |
WinUI |
| WPF |
WPF (.NET 8+) |
| Xaml.WPF |
WPF (.NET Framework) |
-
アセンブリあるいはコンポーネントの名称
-
パッケージの対応言語
日本語版は「ja」固定です。英語版、あるいは日本語を含む多言語対応版は、表記無しとなります。
-
対応するプラットフォームのメジャーバージョン
対象プラットフォームによって意味が異なります。
| パッケージの種類 |
表記の意味 |
| ASP.NET Core 用パッケージ |
- .NET Framework 向けに構築されているパッケージの場合は、対応する .NET Framework のメジャーバージョンを示します。この部分の表記が「4」の場合、.NET Framework 4.x プラットフォームに対応しています。
- ASP.NET Core 向けに構築されているパッケージの場合は、対応する ASP.NET Core のメジャーバージョンを示します。この部分の表記が「8」の場合、ASP.NET Core 8 以降のいずれかのプラットフォームに対応しています。
|
| .NET MAUI/Xamarin 用パッケージ |
- 対応するプラットフォームを示します。この部分の表記が「8」の場合、.NET MAUI に対応していることを意味します。この部分の表記が「5」の場合、Xamarin.Forms 5.x に対応していることを意味します。
|
| .NET Standard 用パッケージ |
- 対応する .NET Standard のメジャーバージョンを示します。この部分の表記が「2」の場合は、.NET Standard 2 をサポートするプラットフォーム対応しています。
|
| 上記以外のパッケージ |
- .NET Framework 向けに構築されているパッケージの場合は、対応する .NET Framework のメジャーバージョンを示します。この部分の表記が「4」の場合、.NET Framework 4.x プラットフォームに対応しています。
- .NET 向けに構築されているパッケージの場合は、対応する .NET のメジャーバージョンを示します。
- この部分の数字が偶数の場合(6、8 など)、記載されたバージョン以降のいずれかのプラットフォームに対応しています。
- この部分の数字が奇数の場合(7、9 など)、その1つ前の長期サポート(LTS)バージョン以降のいずれかのプラットフォームに対応しています(この部分の数字が 9 なら .NET 8 以降のいずれかのプラットフォームに対応)。
- 一部のコンポーネントでは、.NET Framework と .NET の両方のプラットフォームに対応した NuGet パッケージとして提供されています。この場合、パッケージのメジャーバージョンは対応する .NET のバージョンを示しますが、.NET Framework をターゲットとするプロジェクトからも利用できます。
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対応するプラットフォームのマイナーバージョン
2023Jv3 以降の一部の NuGet パッケージでは、複数のターゲットフレームワークをサポートしています。NuGet パッケージのバージョンが「4.8」から始まる場合、.NET Framework の 4.6.2 でビルドしたアセンブリと 4.8 でビルドしたアセンブリが含まれており、プロジェクトのターゲットフレームワークによっていずれかのアセンブリが参照されます。
NuGet パッケージがどのターゲットフレームワークで利用できるかは、nuget.org サイト上のそれぞれの NuGet パッケージのページにてご確認いただけます。対象となるパッケージのページに移動し、「Frameworks」タブを開くと、パッケージで定義されているターゲットフレームワーク(濃い色)と、追加で利用可能なターゲットフレームワーク(薄い色)が示されます。
以下の例では、C1.Win.DataFilter.Ja パッケージの 8.0.20241.672 バージョンが .NET Framework 4.6.2~4.8.1 および .NET 6~9 のいずれかのプラットフォームで利用できることを示しています。
弊社によるサポートが終了したフレームワークバージョンにつきましては、利用可能なターゲットフレームワークに含まれている場合においてもサポート対象外となります。
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このパッケージの提供を開始したリリースバージョン
例えばこの表記が「20241」の場合は、このバージョンのパッケージが 2024Jv1 から提供が開始されたことを意味します。
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本製品のビルド番号
同一のリリースバージョンでアップデートがあった場合は、この番号が更新されます。
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NuGet パッケージファイルの拡張子(nupkg 固定です)
NuGet パッケージのインストール
NuGet パッケージをプロジェクトにインストールするには、以下の手順に従ってください。
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ソリューションエクスプローラーで、プロジェクトのコンテキストメニューから [NuGet パッケージの管理] を選択し、「NuGet パッケージマネージャー」を開きます。
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画面右上にある「パッケージソース」を「nuget.org」(もしくは手動で追加したパッケージソース)に設定します。次に、参照タブに切り替え、一覧内から対象のパッケージを選択します(画像は FlexGrid for WinForms の .NET Framework 4.8 用 NuGet パッケージの例を示しています)。
- インストールする NuGet パッケージの ID を検索ボックスに入力すると、一覧に表示されるパッケージが絞り込まれ、対象のパッケージが探しやすくなります。
- 選択したパッケージが、対象となるプロジェクトのプラットフォーム向け(.NET Framework/.NET 8+)のものであるか、日本語版のパッケージであるかをご確認ください。
-
使用するバージョンを選択し、インストールボタンをクリックします。依存関係にある NuGet パッケージが検出され、それらを含めたライセンスの同意画面が表示されます。利用条件など問題が無ければ、同意して続行してください。
これにより、プロジェクトに NuGet パッケージがインストールされ、コンポーネントへの参照が追加されます。

NuGet パッケージソースを追加する
本製品の NuGet パッケージファイルは、nuget.org にて公開されているほか、本製品のインストール先フォルダにある「Packages」フォルダに保存されています。
インターネットに接続されていない環境では、それら NuGet パッケージファイルを任意のフォルダにコピーし、下記の手順に従って NuGet パッケージソースを追加してから、本製品の NuGet パッケージをインストールしてください。
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Visual Studio の[ツール]メニューから、[NuGet パッケージマネージャー]→[パッケージマネージャー設定]を選択します。[オプション]ダイアログボックスが表示されます。
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左ペインで、[パッケージソース]を選択します。
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右上隅にある [+] ボタンをクリックします。[利用可能なパッケージソース]に新しいソースが追加されます。
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新しいパッケージソースの名前を設定します。
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[ソース]フィールドの横にある省略符ボタンをクリックして、NuGet パッケージファイルが保存されたフォルダを参照します。
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フォルダを選択したら、[更新]ボタンをクリックし、最後に[OK]をクリックします。
これにより、任意のフォルダをパッケージソースとして利用できるようになります。「NuGet パッケージのインストール」の手順2にてこのパッケージソースを指定すると、このフォルダ内にある本製品の NuGet パッケージが参照できるようになります。

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