このトピックでは、FlexGrid for WPF を使用して作成された WPF アプリケーションのターゲットを .NET Framework から .NET に変更する案件において、FlexGrid コントロールを .NET Framework 版から .NET 版に置き換える際に問題となる、動作の違いやその解決方法について紹介します。
FlexGrid の .NET Framework 版と .NET 版は、多彩な表現力と柔軟性を兼ね備えるグリッドコンポーネントという同一コンセプトの下で開発されており、主要な概念や機能を相互に継承しています。異なるターゲット間での移行において、FlexGrid が提供する機能の多くは、移行先においても引き続き利用することができます。
一方で、.NET Framework 版と .NET 版は対象となるターゲットフレームワーク上で最大のパフォーマンスを発揮するようチューニングされており、同一機能であってもターゲットフレームワークに依存した実装が行われているため、メンバーレベルでの 100% 互換が保たれているわけではありません。特定の機能を使用した一部処理においては、その違いを考慮し適切な実装方法に置き換える必要があります。
FlexGrid の .NET 版は、.NET Framework 版との互換性がありません。.NET Framework 版のコンポーネントを .NET 版に置き換えるには、以下で紹介する資料などをご参考いただき、それぞれ対応するメンバーや代替手段に置き換える必要があります。
メンバー比較表
FlexGrid の .NET Framework 版と .NET 版の主な機能に対するメンバー比較表を別資料にまとめております。それぞれ対応するメンバー、および代替機能の詳細についてはこちらをご参考ください。