このトピックでは、ComponentOne の 2021Jv1 以前のバージョン(FlexGrid などの単体製品も含む)で作成された Windows フォームプロジェクトを、ComponentOne の最新バージョン移行する方法を説明します。
以下の製品に含まれる Windows フォーム用コンポーネントへの移行情報を紹介します(いずれも最新バージョン)。
- ComponentOne Enterprise
- ComponentOne for WinForms
移行元 .NET製品 |
移行先コンポーネント |
参考資料 |
ComponentOne(2012J以前) |
コンポーネント対応表で確認 |
- |
FlexGrid for .NET(1.0J/2.0J/3.0J/4.0J) FlexGrid for Windows Forms 5.0J |
FlexGrid |
FlexGrid for WinForms 移行情報 |
True WinChart for .NET(1.0J/2.0J/3.0J/4.0J) TrueChart for Windows Forms 5.0J |
TrueChart ※2016Jv3 まで。後継製品は FlexChart ですが、互換性はありません。 |
- |
移行元 ActiveX 製品 |
移行先コンポーネント |
参考資料 |
VS-FlexGrid Pro(6.0J/7.0J/8.0J) |
FlexGrid |
相違点解説資料とAPI比較表を見る |
True DBGrid Pro(6.0J/7.0J/8.0J) |
TrueDBGrid |
- |
VS-VIEW(7.0J/8.0J) |
Reports ※2016Jv3 まで。後継製品は FlexReport ですが、互換性はありません。 |
定義情報の移行ツールとAPI比較表を見る |
VS-Resizer(6.0J) |
Sizer |
- |
True WinChart(8.0J) |
TrueChart ※2016Jv3 まで。後継製品は FlexChart ですが、互換性はありません。 |
定義情報の移行ツールを見る |
True WebChart(6.0J/8.0J) |
TrueChart ※2016Jv3 まで。後継製品は FlexChart ですが、互換性はありません。 |
定義情報の移行ツールを見る |
ComponentOne に含まれるコントロールは、旧バージョンおよび単体製品に含まれるコントロールとの上位互換が保たれています。そのため、旧バージョンおよび単体製品を使用して作成したプロジェクトを、本製品を使用したプロジェクトへ移行できます。
なお、機能改善や不具合の修正上の都合により、一部のメンバが新たな機能に変更されている場合があります。この場合、ソースコードの修正が必要になりますので、あらかじめご了承ください。変更されたメンバの詳細については、更新履歴または製品ヘルプをご参照ください。
ベースとなるアーキテクチャ(.NET と ActiveX)が異なるため、互換性はありません。移行には作り直しが必要です。
旧バージョンからコンポーネント名が変更されているものがあります。以下の比較表でご確認頂けます。
2008J |
2010J~2012J |
最新版(2013J以降) |
互換性 |
備考 |
FlexGrid for .NET 4.0J |
FlexGrid for Windows Forms 5.0J |
FlexGrid for WinForms |
あり |
移行情報詳細を見る |
True DBGrid for .NET 3.0J |
True DBGrid for Windows Forms 3.0J |
True DBGrid for WinForms |
あり |
- |
True WinChart for .NET 4.0J |
TrueChart for Windows Forms 5.0J |
TrueChart for WinForms ※2016J v3 まで。後継製品は FlexChart ですが、互換性はありません。 |
あり |
- |
Preview for .NET 4.0J |
- |
- |
あり |
ComponentOne Document library for WinForms に移行 |
True WinReports for .NET 4.0J |
Reports for Windows Forms 5.0J |
Reports for WinForms ※2016J v3 まで。後継製品は FlexReport ですが、互換性はありません。 |
あり |
- |
Schedule for .NET 1.0J |
Schedule for Windows Forms 1.0J |
Scheduler for WinForms |
あり |
- |
Menus&Toolbars for .NET 3.0J |
Menus&Toolbars for Windows Forms 3.0J |
Menus and Toolbars for WinForms |
あり |
- |
Ribbon for .NET 1.0J |
Ribbon for Windows Forms 2.0J |
Ribbon for WinForms |
あり |
- |
Sizer for .NET 1.0J |
Sizer for Windows Forms 1.0J |
Sizer for WinForms |
あり |
- |
SuperToolTip for .NET 1.0J |
SuperToolTip for Windows Forms 1.0J |
SuperToolTip for WinForms |
あり |
- |
Flash for .NET 1.0J |
- |
- |
- |
2010Jより収録中止 |
PDF for .NET 1.0J |
PDF for .NET 2.0J |
PDF for .NET |
あり |
.NET Standard 版に移行 |
XLS for .NET 2.0J |
XLS for .NET 3.0J |
Excel for .NET |
あり |
.NET Standard 版に移行 |
ZIP for .NET 1.0J |
ZIP for .NET 1.0J |
Zip for .NET |
あり |
.NET Standard 版に移行 |
プロジェクトの移行は、移行内容によって作業が異なります。下記の1~4のうち、該当する移行内容に記載された手順に従って、移行作業を行ってください。
1. Visual Studio プロジェクトを変換する場合
異なるバージョンの Visual Studio プロジェクトに変換する場合は、下記の情報を参考にして、Visual Studio プロジェクトの変換作業を行います。
「旧バージョンの Visual Studio で作成されたプロジェクトのアップグレード」を見る
2. ターゲットとするフレームワークのバージョンを変更する場合
移行するプロジェクトの対象のフレームワークバージョンを変更する場合は、下記の情報を参考にして、変更作業を行います。
「.NET Framework のバージョンをターゲットにする」を見る
3. 参照している ComponentOne アセンブリを最新バージョンに変更する場合
参照している ComponentOne アセンブリを最新バージョンに変更する場合は、「アセンブリ参照を使用したプロジェクトの移行手順」に従って、DLL の直接参照から NuGet パッケージの参照へ切り替える必要があります。
プロジェクトにて既に NuGet パッケージへの参照を行っている場合は、「NuGet パッケージを使用したプロジェクトの移行手順」に従って、参照する NuGet パッケージバージョンを更新します。
ActiveX から .NET Framework、あるいは .NET Framework から .NET 6+ など、異なるプラットフォームへの移行については、作り直しが必要になるため移行するための手順はありません。「移行対象」項目の情報をもとに新規にプロジェクトを作成する必要があります。
移行先の ComponentOne には、.NET Framework でビルドされたアセンブリ(C1.xxxx.4.6.2.dll、C1.xxxx.4.8.dll など)と、.NET 6+ でビルドされたアセンブリ(C1.xxxx.6.dll、C1.xxxx.8.dll など)が収録されています。同じフレームワーク間のコントロールには完全な互換性があり、アセンブリファイル名のみが異なります。ただし、異なるプラットフォーム間(.NET Framework 版と .NET 6+ 版の間)には互換性はありません。
コンパイル対象のフレームワーク |
アセンブリ |
.NET Framework ビルド |
.NET 6+ ビルド |
.NET Framework 4.6.2 |
◯ |
✕ |
.NET Framework 4.7 |
◯ |
✕ |
.NET Framework 4.7.1 |
◯ |
✕ |
.NET Framework 4.7.2 |
◯ |
✕ |
.NET Framework 4.8 |
◯ |
✕ |
.NET Framework 4.8.1 |
◯ |
✕ |
.NET 6 |
△ |
◯ |
.NET 8 |
△ |
◯ |
※△印の組み合わせは、.NET 6+ プロジェクト上で .NET Framework アセンブリを参照する(.NET Framework 互換モードを使用する)ことを意味します。動作はしますが、使用は推奨しません。
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