ComponentOne WinForms 移行ユーティリティは、既存の ComponentOne WinForms アプリケーションを新しいパッケージ構成へ移行するためのツールです。
ComponentOne WinForms では、2026J v1(ビルド 20261.782)以降、日本語版において .NET Framework 向けパッケージと .NET 向けパッケージの統合に対応しています。これにより、パッケージ名や名前空間が新しい命名規則に変更されるため、既存プロジェクトでは参照やコードの更新が必要になる場合があります。
本トピックでは、ComponentOne WinForms 移行ユーティリティの対象、移行が必要となる背景、更新される項目、および移行手順について説明します。
なお、本ページで記載している旧パッケージと新パッケージの詳細は次の通りです。
- 旧パッケージ(2025Jv1.1 以前の .NET Framework 向けパッケージ)
- 新パッケージ(2026Jv1 以降の .NET / .NET Framework 向け統合パッケージ)
移行ユーティリティの対象
ComponentOne WinForms 移行ユーティリティは、主に次のようなプロジェクトを対象としています。
- .NET Framework 4.x の Windows Forms アプリケーション
- ComponentOne WinForms 2026J v1(ビルド 20261.782)以降へ更新するプロジェクト
- 旧パッケージ名または旧名前空間を使用している既存プロジェクト
- 既存の .NET 8/.NET 9/.NET 10 以降のアプリケーションでも使用できます。ただし、その場合は名前空間の変更がないため主に NuGet パッケージの更新が中心となります。
- 本ユーティリティは、プロジェクトのターゲットフレームワーク自体を変更するものではありません。たとえば、.NET Framework 4.x のプロジェクトを .NET 8 へ変換する機能は含まれていません。
移行ユーティリティが必要な背景
ComponentOne WinForms では、2026J v1(ビルド 20261.782)以降、日本語版において.NET Framework 向け ComponentOne WinForms パッケージが .NET 向けパッケージと統合されました。この変更により、単一の NuGet パッケージで複数の.NETプラットフォームをサポートするマルチターゲット構成になります。
これに伴い、従来の .NET Framework 向けパッケージ名や名前空間は、新しい命名規則に変更されます。そのため、既存プロジェクトを新しいバージョンへ更新する際には、参照しているパッケージ名やコード内の名前空間を更新する必要があります。
ComponentOne WinForms 移行ユーティリティを使用すると、これらの更新作業を効率的に実行できます。
更新が必要な項目
移行時には、主に次の項目が更新対象となります。
- 旧パッケージ名から新パッケージ名への変更
- 旧名前空間から新名前空間への変更
たとえば、次のように旧形式のパッケージ名および名前空間が、新しい形式に変更されます。
| 移行前 |
移行後 |
| C1.Win.C1Command |
C1.Win.Command |
| C1.Win.C1FlexGrid |
C1.Win.FlexGrid |
| C1.Win.C1GanttView |
C1.Win.GanttView |
| C1.Win.C1Gauge |
C1.Win.Gauge |
| C1.Win.C1Input |
C1.Win.C1Input |
| C1.Win.C1InputPanel |
C1.Win.InputPanel |
| C1.Win.C1List |
C1.Win.List |
| C1.Win.C1Schedule |
C1.Win.Schedule |
| C1.Win.C1Sizer |
C1.Win.Sizer |
| C1.Win.C1SpellChecker |
C1.Win.SpellChecker |
| C1.Win.C1SplitContainer |
C1.Win.SplitContainer |
| C1.Win.C1SuperTooltip |
C1.Win.SuperTooltip |
| C1.Win.C1Themes |
C1.Win.Themes |
| C1.Win.C1Tile |
C1.Win.Tile |
| C1.Win.C1TouchToolkit |
C1.Win.TouchToolkit |
| C1.Win.C1TrueDBGrid |
C1.Win.TrueDBGrid |
移行後に、たとえば「C1.Win 名前空間に C1FlexGrid が存在しません」のようなエラーが表示される場合は、旧名前空間や旧パッケージ参照が残っている可能性があります。
ComponentOne WinForms 移行ユーティリティを使用すると、これらのパッケージ参照および名前空間の更新を自動化できます。
プロジェクトの移行時に、移行対象パッケージのほかにいくつかのパッケージが追加される場合があります。例えば C1.Win.Calendar.Ja パッケージを参照している .NET Framework 4.8 プロジェクトを移行した際には、後方互換を確保するため C1.Win.C1Input.Ja と C1.Win.C1Calendar.Ja のパッケージが追加されます。移行後のパッケージの機能のみを使用し、追加されたパッケージの機能を使用しない場合は、それらの追加されたパッケージを手動で削除することができます。
移行ユーティリティの入手
最新の移行ユーティリティは、弊社 Web サイトの[ダウンロード]-[アップデート版]-[ComponentOne インストーラ]ページで公開しています。以下の URL にアクセスし、移行ツールをダウンロードしてご利用ください。
移行手順
ComponentOne WinForms 移行ユーティリティを使用してプロジェクトを移行するには、次の手順を実行します。
- ComponentOne WinForms 移行ユーティリティを実行します。
初回起動の際は 英語版のバージョンがリストに表示されます。移行対象に 日本語版パッケージを使用したプロジェクトを指定すると、日本版パッケージに基づいた移行先バージョンがリストに再設定されます。
- [ブラウズ...]をクリックし、移行対象プロジェクトのソースフォルダを指定します。
- 必要に応じて、移行前にバックアップを作成するオプションを有効にします。
- [対象バージョン]で移行先バージョンを選択します。
- 必要に応じて[分析(ドライラン)]をクリックし、更新対象を確認します。更新される内容のプレビューが表示されます。更新されるソースコードファイル、LICX ファイル、RESX ファイル、およびパッケージ参照の数が表示されます。
- [移行する]をクリックして移行を実行します。

移行後の確認
移行が完了したら、Visual Studio でプロジェクトを開き、次の項目を確認します。
- プロジェクトをリビルドできること
- 名前空間や参照に関するエラーが残っていないこと
- フォームデザイナを開けること
- ライセンス関連ファイルに問題がないこと
- アプリケーションの主要機能が正常に動作すること
移行後にビルドエラーが発生する場合は、エラー内容を確認し、旧名前空間や旧パッケージ参照が残っていないか確認してください。