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型の書式設定
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デフォルト(FormatType プロパティが DefaultFormat に設定)では、現在の DataType の標準の ToString() メソッドを型付きの Value に適用することで Text が取得されます。また、この型に型コンバータがある場合は、ToString() が使用されます。他の変換と同様に、この変換では、CultureInfo プロパティから提供される地域設定が使用されます。

書式設定は FormatType プロパティによって制御されます。この列挙値により、値を書式設定する方法が定義されます。数値型と日時型の一部のオプションは、標準の書式指定子に対応します。たとえば、StandardNumber や LongDate です。詳細については、.NET Framework ドキュメントの「型の書式設定」を参照してください。CustomFormat はオプションの1つです。これは、.NET Framework のドキュメントで定義されているカスタム書式指定子に対応します。指定子自体は CustomFormat プロパティで指定されます。また、イベント内のコードで書式設定するためのオプションもあります。次の表で、使用できるオプションについて説明します。

書式設定オプション 説明
DefaultFormat TypeConverter.ConvertToString() を使用して変換を行います。
UseEvent Formatting イベント(または Parsing イベント)内のユーザーコードによって変換が行われます。
CustomFormat 書式設定には、CustomFormat プロパティに割り当てられた文字列が使用されます。解析には、NumberStyle、DateTimeStyle、CustomFormat の各プロパティが使用されます。
GeneralNumber 固定小数点または指数表記を使用して、数値が最も簡単な小数形式に変換されます。
Currency 数値は、金額を表す文字列に変換されます。
FixedPoint 数値は、「-ddd.ddd…」形式の文字列に変換されます。「d」はそれぞれ数字(0〜9)を示します。数値が負である場合は、文字列の先頭にマイナス記号(-)が付加されます。数値の精度は、指定されたカルチャの NumberFormatInfo.NumberDecimalDigits プロパティによって決定されます。
StandardNumber 数値は、「-d,ddd,ddd.ddd…」形式の文字列に変換されます。「d」はそれぞれ数字(0〜9)を示します。数値が負である場合は、文字列の先頭にマイナス記号(-)が付加されます。小数点の左側には、3桁ごとに桁区切りが挿入されます。数値の精度は、指定されたカルチャの NumberFormatInfo.NumberDecimalDigits プロパティによって決定されます。
Percent 数値は、NumberFormatInfo.PercentNegativePattern プロパティまたは NumberFormatInfo.PercentPositivePattern プロパティの定義に従って、パーセンテージを表す文字列に変換されます。数値が負の場合、生成される文字列は PercentNegativePattern によって定義され、先頭にマイナス記号(-)が付加されます。変換された数値は 100 倍されて、パーセンテージで示されます。NumberFormatInfo によって指定されるデフォルトの数値精度が使用されます。
Scientific 数値は、「-d.ddd…E+ddd」または「-d.ddd…e+ddd」形式の文字列に変換されます。「d」はそれぞれ数字(0〜9)を示します。数値が負である場合は、文字列の先頭にマイナス記号(-)が付加されます。小数点の前には、常に1桁の数字が置かれます。指数は、常にプラス記号(+)またはマイナス記号(-)と3桁以上の数字で表されます。この形式でない場合は、必要に応じて指数に0が付加されます。
RoundTrip ラウンドトリップ指定子を指定すると、文字列に変換された数値が再度同じ数値に解析されます。この書式は、浮動小数点型でのみサポートされています。
Integer 数値が十進法の数値を含む文字列として表示されます。この書式は、整数型でのみサポートされています。
Hexadecimal 数値が 16 進数字の文字列に変換されます。この書式は、整数型でのみサポートされています。
YesNo ブール値に変換され、False の場合は No、True の場合は Yes と表示されます。
TrueFalse ブール値に変換され、True または False と表示されます。
OnOff ブール値に変換され、False の場合は Off、True の場合は On と表示されます。
GeneralDate 標準の日付/時刻パターン(短い書式)です。
LongDate 指定された CultureInfo の長い日付書式に従って、日付が表示されます。
MediumDate 中間の長さの日付書式(dd-MMM-yy)で日付が表示されます。
ShortDate 指定された CultureInfo の短い日付書式で日付が表示されます。
LongTime ロケールの長い時刻書式(時間、分、秒を含む)で時刻が表示されます。
MediumTime 時間と分から成る 12 時間形式と AM/PM 指定子で、時刻が表示されます(hh:mm tt)。
ShortTime 24 時間形式で時刻が表示されます(「17:45」など)。
LongDateShortTime 指定された CultureInfo の書式に従って、日付が長い書式で、また時刻が短い書式で表示されます。
LongDateLongTime 指定された CultureInfo の書式に従って、日付が長い書式で、また時刻が長い書式で表示されます。
ShortDateShortTime 指定された CultureInfo の書式に従って、日付が短い書式で、また時刻が短い書式で表示されます。
ShortDateLongTime 指定された CultureInfo の書式に従って、日付が短い書式で、また時刻が長い書式で表示されます。
MonthAndDay 日付の月と日が表示されます。
DateAndTimeGMT 日付/時刻がグリニッジ標準時(GMT)として書式設定されます。
DateTimeSortable 日付/時刻がソート可能なインデックスとして書式設定されます。
GMTSortable 日付/時刻が GMT でソート可能なインデックスとして書式設定されます。
LongDateTimeGMT 日付/時刻が長い書式で GMT として書式設定されます。
YearAndMonth 日付が年と月として書式設定されます。