次の表で、日時カスタム書式指定子について説明します。
書式指定子 | 説明 |
---|---|
d | 現在の日を 1〜31 で表示します。日が1桁(1〜9)の場合は、1桁で表示されます。他のカスタム書式文字列と組み合わせないで、「d」だけを使用した場合は、標準の短い日付パターンを表す書式指定子として解釈されることに注意してください。書式指定子「d」が他のカスタム書式指定子と組み合わせて渡された場合は、カスタム書式指定子として解釈されます。 |
dd | 現在の日を 1〜31 で表示します。日が1桁(1〜9)の場合は、前に「0」が付加されます(01〜09)。 |
ddd | 指定された DateTime オブジェクトの曜日の名前を省略形で表示します。有効な書式プロバイダ(IFormatProvider と必須のプロパティが実装された Null ではないオブジェクト)が提供されていない場合は、DateTimeFormat オブジェクトの AbbreviatedDayNames プロパティと、現在のスレッドに関連付けられた現在のカルチャが使用されます。提供されている場合は、特定の書式プロバイダの AbbreviatedDayNames プロパティが使用されます。 |
dddd(さらに任意の個数の文字「d」を付加できる) | 指定された DateTime オブジェクトの曜日の名前を完全形で表示します。有効な書式プロバイダ(IFormatProvider と必須のプロパティが実装された Null ではないオブジェクト)が提供されていない場合は、DateTimeFormat オブジェクトの DayNames プロパティと、現在のスレッドに関連付けられた現在のカルチャが使用されます。提供されている場合は、特定の書式プロバイダの DayNames プロパティが使用されます。 |
f | 秒の小数部分を1桁で表示します。他のカスタム書式文字列と組み合わせないで、「f」だけを使用した場合は、完全なパターン(長い日付と短い時刻)を表す書式指定子として解釈されることに注意してください。書式指定子「f」が他のカスタム書式指定子と組み合わせて渡された場合は、カスタム書式指定子として解釈されます。 |
ff | 秒の小数部分を2桁で表示します。 |
fff | 秒の小数部分を3桁で表示します。 |
ffff | 秒の小数部分を4桁で表示します。 |
fffff | 秒の小数部分を5桁で表示します。 |
ffffff | 秒の小数部分を6桁で表示します。 |
fffffff | 秒の小数部分を7桁で表示します。 |
g または gg(さらに任意の個数の文字「g」を付加できる) | 指定された DateTime オブジェクトの年号(A.D. など)を表示します。有効な書式プロバイダ(IFormatProvider と必須のプロパティが実装された Null ではないオブジェクト)が提供されていない場合は、DateTimeFormat オブジェクトに関連付けられたカレンダーと、現在のスレッドに関連付けられた現在のカルチャから、年号が決定されます。他のカスタム書式文字列と組み合わせないで、「g」だけを使用した場合は、標準の汎用書式指定子として解釈されることに注意してください。書式指定子「g」が他のカスタム書式指定子と組み合わせて渡された場合は、カスタム書式指定子として解釈されます。 |
h | 指定された DateTime オブジェクトの時間を 1 〜 12 の範囲で表示します。この時間は、午前0時または午後0時からの経過時間を時間単位で表します。午前0時と午後0時はどちらも「12」と表示されます。この書式だけを使用すると、午前と午後を区別できません。時間が1桁(1〜9)の場合は、1桁で表示されます。表示される時間は切り上げられません。たとえば、DateTime が 5:43 の場合は、5が返されます。 |
hh, hh(さらに任意の個数の文字「h」を付加できる) | 指定された DateTime オブジェクトの時間を 1 〜 12 の範囲で表示します。この時間は、午前0時または午後0時からの経過時間を時間単位で表します。午前0時と午後0時はどちらも「12」と表示されます。この書式だけを使用すると、午前と午後を区別できません。時間が1桁(1〜9)の場合は、前に「0」が付加されて書式設定されます(01〜09)。 |
H | 指定された DateTime オブジェクトの時間を 0 〜 23 の範囲で表示します。この時間は、午前0時からの経過時間を時間単位で表します。午前0時は「0」と表示されます。時間が1桁(0〜9)の場合は、1桁で表示されます。 |
HH, HH(さらに任意の個数の文字「H」を付加できる) | 指定された DateTime オブジェクトの時間を 0 〜 23 の範囲で表示します。この時間は、午前0時からの経過時間を時間単位で表します。午前0時は「0」と表示されます。時間が1桁(0〜9)の場合は、前に「0」が付加されて書式設定されます(01〜09)。 |
m | 指定された DateTime オブジェクトの分を 0 〜 59 の範囲で表示します。これは、直前の時間ちょうどからの経過時間を分単位で表します。分が1桁(0〜9)の場合は、1桁で表示されます。他のカスタム書式文字列と組み合わせないで、「m」だけを使用した場合は、標準の月日パターンを表す書式指定子として解釈されることに注意してください。書式指定子「m」が他のカスタム書式指定子と組み合わせて渡された場合は、カスタム書式指定子として解釈されます。 |
mm, mm(さらに任意の個数の文字「m」を付加できる) | 指定された DateTime オブジェクトの分を 0 〜 59 の範囲で表示します。これは、直前の時間ちょうどからの経過時間を分単位で表します。分が1桁(0〜9)の場合は、前に「0」が付加されて書式設定されます(01〜09)。 |
M | 現在の月を 1〜12 で表示します。月が1桁(1〜9)の場合は、1桁で表示されます。他のカスタム書式文字列と組み合わせないで、「M」だけを使用した場合は、標準の月日パターンを表す書式指定子として解釈されることに注意してください。書式指定子「M」が他のカスタム書式指定子と組み合わせて渡された場合は、カスタム書式指定子として解釈されます。 |
MM | 現在の月を 1〜12 で表示します。月が1桁(1〜9)の場合は、前に「0」が付加されて書式設定されます(01〜09)。 |
MMM | 指定された DateTime オブジェクトの月の名前を省略形で表示します。有効な書式プロバイダ(IFormatProvider と必須のプロパティが実装された Null ではないオブジェクト)が提供されていない場合は、DateTimeFormat オブジェクトの AbbreviatedMonthNames プロパティと、現在のスレッドに関連付けられた現在のカルチャが使用されます。提供されている場合は、特定の書式プロバイダの AbbreviatedMonthNames プロパティが使用されます。 |
MMMM | 指定された DateTime オブジェクトの月の名前を完全形で表示します。有効な書式プロバイダ(IFormatProvider と必須のプロパティが実装された Null ではないオブジェクト)が提供されていない場合は、DateTimeFormat オブジェクトの MonthNames プロパティと、現在のスレッドに関連付けられた現在のカルチャが使用されます。提供されている場合は、特定の書式プロバイダの MonthNames プロパティが使用されます。 |
s | 指定された DateTime オブジェクトの秒を 0 〜 59 の範囲で表示します。これは、直前の分ちょうどからの経過時間を秒単位で表します。秒が1桁(0〜9)の場合は、1桁で表示されます。他のカスタム書式文字列と組み合わせないで、「s」だけを使用した場合は、標準のソート可能な日付/時刻パターンを表す書式指定子として解釈されることに注意してください。書式指定子「s」が他のカスタム書式指定子と組み合わせて渡された場合は、カスタム書式指定子として解釈されます。 |
ss, ss(さらに任意の個数の文字「s」を付加できる) | 指定された DateTime オブジェクトの秒を 0 〜 59 の範囲で表示します。これは、直前の分ちょうどからの経過時間を秒単位で表します。秒が1桁(0〜9)の場合は、前に「0」が付加されて書式設定されます(01〜09)。 |
t | 指定された DateTime オブジェクトの AM/PM 指定子の最初の文字を表示します。有効な書式プロバイダ(IFormatProvider と必須のプロパティが実装された Null ではないオブジェクト)が提供されていない場合は、DateTimeFormat オブジェクトの AMDesignator(または PMDesignator)プロパティと、現在のスレッドに関連付けられた現在のカルチャが使用されます。提供されている場合は、特定の IFormatProvider の AMDesignator(または PMDesignator)プロパティが使用されます。指定された DateTime の経過時間が 12 より小さい場合は、AMDesignator が使用されます。それ以外の場合は、PMDesignator が使用されます。他のカスタム書式文字列と組み合わせないで、「t」だけを使用した場合は、標準の長い時刻パターンを表す書式指定子として解釈されることに注意してください。書式指定子「t」が他のカスタム書式指定子と組み合わせて渡された場合は、カスタム書式指定子として解釈されます。 |
tt, tt(さらに任意の個数の文字「t」を付加できる) | 指定された DateTime オブジェクトの AM/PM 指定子を表示します。有効な書式プロバイダ(IFormatProvider と必須のプロパティが実装された Null ではないオブジェクト)が提供されていない場合は、DateTimeFormat オブジェクトの AMDesignator(または PMDesignator)プロパティと、現在のスレッドに関連付けられた現在のカルチャが使用されます。提供されている場合は、特定の IFormatProvider の AMDesignator(または PMDesignator)プロパティが使用されます。指定された DateTime の経過時間が 12 より小さい場合は、AMDesignator が使用されます。それ以外の場合は、PMDesignator が使用されます。 |
y | 指定された DateTime オブジェクトの年を最大2桁の数値で表示します。年の最初の2桁は省略されます。年が1桁(1〜9)の場合は、1桁で表示されます。 |
yy | 指定された DateTime オブジェクトの年を最大2桁の数値で表示します。年の最初の2桁は省略されます。年が1桁(1〜9)の場合は、前に「0」が付加されて書式設定されます(01〜09)。 |
yyyy | 指定された DateTime オブジェクトの年を世紀と共に表示します。その年を表す数値が4桁未満の場合は、必要に応じて前に「0」が付加され、4桁で表示されます。 |
z | システムの現在のタイムゾーンのタイムゾーンオフセットを時間だけで表示します。オフセットには常にプラス記号(+)またはマイナス記号(-)が表示されます。つまり、グリニッジ標準時(GMT)より早い場合は「+」、遅い場合は「-」が表示されます。また、0は「+0」と表示されます。値の範囲は、?12 〜 +13 です。オフセットが1桁(0〜9)の場合、数字は1桁で表示され、前に適切な符号が付きます。タイムゾーンの設定は「+X」または「?X」のように指定されます。「X」は、GMT からのオフセット(時間単位)です。表示されるオフセットは夏時間による変更を受けます。 |
zz | システムの現在のタイムゾーンのタイムゾーンオフセットを時間だけで表示します。オフセットには常にプラス記号(+)またはマイナス記号(-)が表示されます。つまり、グリニッジ標準時(GMT)より早い場合は「+」、遅い場合は「-」が表示されます。また、0は「+00」と表示されます。値の範囲は、?12 〜 +13 です。オフセットが1桁(0〜9)の場合、数字の前に「0」が付加され、さらに適切な符号が付きます。タイムゾーンの設定は「+X」または「?X」のように指定されます。「X」は、GMT からのオフセット(時間単位)です。表示されるオフセットは夏時間による変更を受けます。 |
zzz, zzz(さらに任意の個数の文字「z」を付加できる) | システムの現在のタイムゾーンのタイムゾーンオフセットを時間と分で表示します。オフセットには常にプラス記号(+)またはマイナス記号(-)が表示されます。つまり、グリニッジ標準時(GMT)より早い場合は「+」、遅い場合は「-」が表示されます。また、0は「+00:00」と表示されます。値の範囲は、?12 〜 +13 です。オフセットが1桁(0〜9)の場合、数字の前に「0」が付加され、さらに適切な符号が付きます。タイムゾーンの設定は「+X」または「?X」のように指定されます。「X」は、GMT からのオフセット(時間単位)です。表示されるオフセットは夏時間による変更を受けます。 |
: | 時刻区切り文字。 |
/ | 日付区切り文字。 |
" | 引用符で囲まれた文字列。エスケープ文字(/)に続く2つの引用符で囲まれた文字列のリテラル値を表示します。 |
' | 引用符で囲まれた文字列。2つの一重引用符(')で囲まれた文字列のリテラル値を表示します。 |
%c | c は標準の書式文字です。その書式文字に関連付けられた標準書式パターンを表示します。 |
\c | c は任意の文字です。エスケープ文字は、次の文字をリテラルとして表示します。ここでエスケープ文字を使用してエスケープシーケンス(改行を 示す「\n」など)を作成することはできません。 |
| | セクション区切りです。カスタムの日時書式には、「|」で区切って複数の書式文字列を入れることができます。この機能により、日時値の入力形式を複数指定できます。値の書式設定や、日時から文字列への変換には、最初の書式文字列だけが使用されます。文字列から日時に逆変換(解析)する場合は、その文字列が有効な形式であれば認識(解析)されます。 |
その他の文字 | その他の文字は、出力文字列にリテラルとして直接書き込まれます。 |
次の表に、日時カスタム書式指定子の使用例を示します。
書式指定子 | 現在のカルチャ | タイムゾーン | 出力 |
---|---|---|---|
d, M | en-US | GMT | 12, 4 |
d, M | es-MX | GMT | 12, 4 |
d MMMM | en-US | GMT | 12 April |
d MMMM | es-MX | GMT | 12 Abril |
dddd MMMM yy gg | en-US | GMT | Thursday April 01 A.D. |
dddd MMMM yy gg | es-MX | GMT | Jueves Abril 01 DC |
h , m: s | En-US | GMT | 6 , 13: 12 |
hh,mm:ss | En-US | GMT | 06,13:12 |
HH-mm-ss-tt | En-US | GMT | 06-13-12-AM |
hh:mm, G\MT z | En-US | GMT | 05:13 GMT +0 |
hh:mm, G\MT z | En-US | GMT +10:00 | 05:13 GMT +10 |
hh:mm, G\MT zzz | En-US | GMT | 05:13 GMT +00:00 |
hh:mm, G\MT zzz | En-US | GMT ?9:00 | 05:13 GMT -09:00 |