TrueChart for WinForms (C1Chart2D)
スクロールバーのスケール調整
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大量のデータをスクロールして重要なデータを拡大表示するときは、スケール調整を利用できます。

スケール調整は、実行時にスクロールバーのボタンをクリックするか、コードで ScaleMenuItems プロパティを使用することによって実装できます。


Buttons プロパティが ScaleAndScrollButtons(デフォルト)またはScaleButton に設定されていると、組み込みのスケールメニューが表示されます。

次の表に、Buttons プロパティの値の説明を示します。

説明
NoButtons スクロールバーにボタンは表示されません。
ScrollButtons スクロールボタンがスクロールバーに表示されます。
ScaleButton スケールドロップダウンボタンが表示されます。このドロップダウンボタンをクリックすると、組み込みのスケールメニューがデフォルトのスケール項目で表示されます。
ScaleAndScrollButtons デフォルト設定値です。スクロールボタンとスケールドロップダウンボタンの両方がスクロールバーに表示されます。

スケールメニューで独自のメニューを表示する場合は、そのメニューを作成して、ScaleMenu プロパティに割り当てます。

ScaleMenuItem コレクションの個々のメンバには、デザイン時に ScaleMenuItem コレクションエディタを使用するか、コードで ScaleMenuItems プロパティを使用してスケールメニュー項目の新しいコレクションを軸スクロールバーに関連付けることでアクセスできます。

デザイナの使用

デザイン時にスケール項目をスケールメニューに追加するには、以下の手順を実行します。

  1. C1Chart コントロールを右クリックして、そのコンテキストメニューから[プロパティ]を選択します。
  2. プロパティウィンドウで、ChartArea ノードを拡張して AxisX、AxisY、AxisY2 のいずれかのノードを拡張し、ScrollBar を拡張します。
  3. ScaleMenuItems プロパティの横の〈...〉ボタンをクリックします。ScaleMenuItem コレクションエディタが表示されます。
  4. 追加〉をクリックして新しい項目をコレクションに追加して、その Scale プロパティと Text プロパティを目的の値に設定します。
  5. 完了したら〈OK〉をクリックします。

コードの使用

カスタムメニュー項目をスケールメニューに追加するには、次のように既存のコレクションをクリアして、スケール項目をコレクションに追加できます。

Visual Basic コードの書き方

Visual Basic
コードのコピー
With Me.C1Chart1.ChartArea.AxisX.ScrollBar
        .ScaleMenuItems.Clear()
        .ScaleMenuItems.Add(0.1, "1:10")
        .ScaleMenuItems.Add(0.2, "2:10")
        .ScaleMenuItems.Add(0.3, "3:10")
        .ScaleMenuItems.Add(0.4, "4:10")
        .ScaleMenuItems.Add(0.5, "5:10")
        .ScaleMenuItems.Add(0.6, "6:10")
        .ScaleMenuItems.Add(0.7, "7:10")
        .ScaleMenuItems.Add(0.8, "8:10")
        .ScaleMenuItems.Add(0.9, "9:10")
        .ScaleMenuItems.Add(1.0, "10:10")
        .Scale = 0.1'スケールの初期値 
        .Visible = True
        End With

C# コードの書き方

C#
コードのコピー
c1Chart1.ChartArea.AxisX.ScrollBar.ScaleMenuItems.Clear();
        c1Chart1.ChartArea.AxisX.ScrollBar.ScaleMenuItems.Add(0.1, "1:10");
        c1Chart1.ChartArea.AxisX.ScrollBar.ScaleMenuItems.Add(0.2, "2:10");
        c1Chart1.ChartArea.AxisX.ScrollBar.ScaleMenuItems.Add(0.3, "3:10");
        c1Chart1.ChartArea.AxisX.ScrollBar.ScaleMenuItems.Add(0.4, "4:10");
        c1Chart1.ChartArea.AxisX.ScrollBar.ScaleMenuItems.Add(0.5, "5:10");
        c1Chart1.ChartArea.AxisX.ScrollBar.ScaleMenuItems.Add(0.6, "6:10");
        c1Chart1.ChartArea.AxisX.ScrollBar.ScaleMenuItems.Add(0.7, "7:10");
        c1Chart1.ChartArea.AxisX.ScrollBar.ScaleMenuItems.Add(0.8, "8:10");
        c1Chart1.ChartArea.AxisX.ScrollBar.ScaleMenuItems.Add(0.9, "9:10");
        c1Chart1.ChartArea.AxisX.ScrollBar.ScaleMenuItems.Add(1.0, "10:10");
        c1Chart1.ChartArea.AxisX.ScrollBar.Scale = 0.1 ;//スケールの初期値
c1Chart1.ChartArea.AxisX.ScrollBar.Visible = true;

上記のコードで示した例では、既存のコレクションをクリアして、新しいスケールメニュー項目を x 軸のスクロールバーに追加しています。ScaleMenuItems プロパティを使用して、新しいコレクションをグラフ上の軸スクロールバーに関連付けます。Add メソッドへの第1のパラメータはスケールであり、0〜1(0と1を含む)の double 値を指定します。第2のパラメータ(text 値)は、メニューに表示されるテキストです。

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