移動平均は、株価チャートで使用される、移動平均による傾向線です。データセット全体の一部の平均値から系列を作成することで、データポイントを分析します。

FinancialChart では、MovingAverage クラスのインスタンスを作成し、Type プロパティを MovingAverageType 列挙に含まれる次の値のいずれかに設定します。

• Exponential：直近 n 個の値の加重平均で、重み付けは 1 つ前の値と比較して指数関数的に減っていきます。
• Simple：直近 n 個の値の平均。
• Triangular：直近 n 個の値の加重平均で、結果は 2 回の平滑化を行った単純移動平均と同じです。
• Weighted：直近 n 個の値の加重平均で、重み付けは 1 つ前の値と比較して 1 ずつ減っていきます。

ChartType プロパティを設定して、移動平均のチャートタイプを指定できます。このプロパティは、FinancialChartType 列挙に含まれる値を受け取ります。チャートタイプの詳細については、「株価チャートタイプ」を参照してください。

さらに、DataSource および Period プロパティを使用して、移動平均のデータソースと期間をそれぞれ指定できます。これらのプロパティを設定したら、移動平均を Series コレクションに追加します。

' MovingAverageクラスのインスタンスを作成します
Dim ma As New C1.Win.Chart.Finance.MovingAverage()

' 移動平均データソースを設定します
ma.DataSource = dt

' 移動平均のタイプを設定します
ma.Type = C1.Chart.MovingAverageType.Exponential

' 移動平均のチャートタイプを設定します
ma.ChartType = C1.Chart.Finance.FinancialChartType.Line

' 移動平均の期間を設定します
ma.Period = 3

' Financial Chart系列コレクションに移動平均を追加します
FinancialChart1.Series.Add(ma)

// MovingAverageクラスのインスタンスを作成します
C1.Win.Chart.Finance.MovingAverage ma = new C1.Win.Chart.Finance.MovingAverage();

// 移動平均データソースを設定します
ma.DataSource = dt;

// 移動平均のタイプを設定します
ma.Type = C1.Chart.MovingAverageType.Exponential;

// 移動平均のチャートタイプを設定します
ma.ChartType = C1.Chart.Finance.FinancialChartType.Line;

// 移動平均の期間を設定します
ma.Period = 3;

// Financial Chart系列コレクションに移動平均を追加します
financialChart1.Series.Add(ma);