FlexChart for WinForms
損益分岐チャート
WinForms のチャートタイプ > 特殊チャート > 損益分岐チャート

損益分岐チャートは、費用と売上の関係を表示して、さまざまな数量の損益を損益分岐点と共に示します。このチャートはコスト・販売量・利益(CVP)グラフとも呼ばれます。

損益分岐点(チャートの交差点)は、総売上が総原価と等しくなり、純利益がゼロである売上高を表します。損益分岐点以下の数値は損失で、それを超えた数値は利益になります。このチャートは、売上、固定費、および変動費を垂直軸に、販売量を水平軸に取ります。

会社にとって損益分岐チャートは、利益予測や利益計画の策定にあたり、経営上のさまざまな意思決定の影響を調査するうえでとても便利です。これを使用して、損益分岐点に到達するために必要な単位販売量を把握でき、それに基づいてこの販売量を達成できるかどうかを判断できます。

次の例は、FlexChart コントロールを使用して損益分岐チャートを作成する方法を示します。この例では、与えられたデータを基にすると、10,000 単位販売したときが損益分岐点になります。この分岐点では、売上高と総原価はどちらも同じ 1,200,000 です。チャートは、この分岐点までは損失で、これを超えると利益になることを示しています。

損益分岐チャート

FlexChart の WinForms 損益分岐チャートは、標準の Series クラスを継承する BreakEven クラスによって表されます。まず、新しく BreakEven オブジェクトを作成し、主なプロパティ(SalesPrice、FixedCost、VariableCost)の値を設定します。それを FlexChart.Series コレクションに追加して、時間の経過に伴う利益の推移と、損益分岐点に到達して売上が費用を超えるまでにどの程度の時間がかかるかを表示します。

C#
コードのコピー
flexChart1.Series.Add(new BreakEven() { SalesPrice = 120, FixedCost = 1000000, VariableCost = 20 });
flexChart1.Legend.Position = Position.Right;
flexChart1.AxisX.Title = "Number Of Units";
flexChart1.AxisY.Title = "USD";