FlexGrid では、ScrollBars プロパティを使用してスクロールバーの表示を管理できます。このプロパティに ScrollBars 列挙の値を指定して、スクロールバーを水平方向、垂直方向、またはその両方に表示するか、スクロールバーを非表示にするかを選択します。
次のコードは、WinForms FlexGrid に垂直方向と水平方向のスクロールバーを常に表示する方法を示しています。
FlexGrid を特定の位置にスクロールするには、 C1FlexGrid クラスの TopRow プロパティと LeftCol プロパティを設定します。TopRow プロパティはグリッドを垂直方向にスクロールし、LeftCol プロパティはグリッドの水平方向のスクロール位置を設定します。これらのプロパティの最大値は、行や列の合計数と、グリッドに表示可能な行や列の数によって異なります。この機能は、複数のグリッドを同期してスクロールする場合などに特に便利です。
WinForms FlexGrid のスクロール位置を設定するには、次のコードを使用します。
FlexGrid では、ScrollOptions プロパティを使用して、スクロールバーの表示をさらに細かく制御することもできます。このプロパティは、スクロールバーのオプションをカスタマイズするためのScrollFlags 列挙の値を受け取ります(次の表を参照)。
値 | スクロール操作 |
---|---|
AlwaysVisible | スクロールバーが無効になっている場合、またはスクロール可能な領域がない場合でも、スクロールバーを表示します。 |
DelayedScroll | ユーザーがスクロールボックスを放した後にのみ、コンテンツをスクロールします。 |
KeepMergedRangePosition | 結合範囲の最初のセルにスクロール位置を設定できません。 |
None |
デフォルトのスクロール動作を使用します。 |
ScrollByRowColumn | コンテンツをピクセル単位でスクロールするのではなく、行または列の単位でスクロールします。 |
ShowScrollTips | 垂直方向のスクロールバーをスクロールする際に、ShowScrollTip イベントを発生させ、そのバーの横にツールチップを表示します。 |
次のコードは、WinForms FlexGrid を行または列単位でのみスクロールする方法を示しています。