FlexPivot for WinForms
デフォルトビューの作成
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FlexPivotPage コントロールに追加したデータ(ビューまたはテーブル)は、ビューを作成することで視覚化できます。「実行時のさまざまなビューの作成」トピックで説明したように、実行時にデータフィールドをさまざまなリストにドラッグすることで集約ビューを作成できます。FlexPivot アプリケーションの実行時に自動的に表示されるデフォルトビューを作成するには、いくつかの設計時の設定を実行し、コードで ViewDefinition プロパティを設定する必要があります。

[行]リストに ProductName、[列]リストに Country、[値]リストに ExtendedPrice を設定したデフォルトビューを表示するアプリケーションを作成するには、次の手順を実行します。

  1. Visual Studio で新しい Windows フォームアプリケーションプロジェクトを作成します。
  2. FlexPivotPage コントロールをプロジェクトに追加し、それを c1NWind データソースファイルの Invoices ビューに連結します(「データソースへの FlexPivot の連結」トピックを参照)。
  3. ソリューションエクスプローラーで、プロジェクトを右クリックし、[プロパティ]をクリックしてプロジェクトデザイナを開きます。
  4. プロジェクトデザイナで、[設定]オプションをクリックします。
  5. 新しい設定を作成し、それに「DefaultView」などの名前を付けます。

    デフォルトビューの作成

           
  6. コードビューに切り替え、Form1_Load イベントに次のコードを追加して、デフォルトビューを初期化し、データフィールドを設定します。
    Private Sub Form1_Load(sender As Object, e As EventArgs) Handles MyBase.Load
        ' マシーンで現在のユーザーの動作ために、接続文字列を調整します
                Me.InvoicesTableAdapter.Connection.ConnectionString = GetConnectionString()
    
        'テーブルアダプタでデータをロードします
        Me.InvoicesTableAdapter.Fill(Me.C1NWindDataSet.Invoices)
    
        ' デフォルトのビューを表示します:
        ' 「DefaultView」という文字列型をアプリケーションの設定として前提します
        Dim view = My.Settings.DefaultView
        If Not String.IsNullOrEmpty(view) Then
            c1FlexPivotPage1.ViewDefinition = view
        Else
            ' デフォルトのビューをビルドします
            Dim fp = c1FlexPivotPage1.PivotEngine
            fp.BeginUpdate()
            fp.RowFields.Add("ProductName")
            fp.ColumnFields.Add("Country")
            fp.ValueFields.Add("ExtendedPrice")
            fp.EndUpdate()
        End If
    End Sub
    
    private void Form1_Load(object sender, EventArgs e)
    {
        //このマシンに現在のユーザーのために、接続文字列を変更します。
        this.invoicesTableAdapter.Connection.ConnectionString = GetConnectionString();
        
        //テーブルアダプターにデータを読み込みます。
        this.invoicesTableAdapter.Fill(this.C1NWindDataSet.Invoices);
    
        // デフォルトのビューを表示します。
        // これはのアプリケーションの設定を「DefaultView」と言う文字列型として前提します。
        var view = Properties.Settings.Default.DefaultView;
        if(!string.IsNullOrEmpty(view))
        {
            c1FlexPivotPage1.ViewDefinition = view;
        }
        else
        {
            // デフォルトのビューをビルドします。
            var fp = c1FlexPivotPage1.PivotEngine;
            fp.BeginUpdate();
            fp.RowFields.Add("ProductName");
            fp.ColumnFields.Add("Country");
            fp.ValueFields.Add("ExtendedPrice");
            fp.EndUpdate();
        }
    
    }
    
  7. 使用するデータベースファイルへの標準的な接続文字列を初期化します。
    '接続文字列を初期化します
    Private Shared Function GetConnectionString() As String
        Dim path As String = Environment.GetFolderPath(Environment.SpecialFolder.Personal) 
        + "\ComponentOne Samples\Common"
        Dim conn As String = "provider=microsoft.jet.oledb.4.0;data source={0}\c1nwind.mdb;"
        Return String.Format(conn, path)
    End Function
    
    //接続文字列を初期化します。
    static string GetConnectionString()
    {
        string path = Environment.GetFolderPath(Environment.SpecialFolder.Personal) 
        + @"\ComponentOne Samples\Common";
        string conn = @"provider=microsoft.jet.oledb.4.0;data source={0}\c1nwind.mdb;";
        return string.Format(conn, path);
    }
    
  8. [F5]キーを押してアプリケーションを実行します。 ProductName が[行]リストに、Country が[列]リストに、ExtendedPrice が[値]リストに設定されて、デフォルトビューが表示されます。

    コードで設定したデフォルトビューを表示する FlexPivotPage