Reports for WinForms 5.0J では、次の新しい機能が追加されました。
Reports for WinForms 5.0J では、True WinReports for .NET 4.0J と Preview for .NET 4.0J のコンポーネントが統合されました。4.0J とは機能的に互換性が保たれていますが、アセンブリ名と名前空間が変更されました。
C1Report アセンブリ名が変更されました。古い C1.Win.C1Report.2 アセンブリの既存の参照は、新しい C1.C1Report.2 アセンブリの参照に置き換える必要があります。
C1Report 名前空間が変更されました。C1.Win.C1Report の代わりに、C1.C1Report を使用してください。たとえば、C1Report コンポーネントの完全名が C1.Win.C1Report.C1Report から C1.C1Report.C1Report に変更されました。
Convert2Report.exe ツールにより、Preview for .NET および True WinReports for .NET を使用するプロジェクトを Reports for WinForms 5.0J に簡単に変換できます。
プレビューフォームを PDF フォームにエクスポートできるようになりました。
以前のバージョンでは、RenderInput* オブジェクト/コントロールは単に画像として PDF にエクスポートされていましたが、今回のビルドから以下のようなフォームフィールドとしてエクスポートされます。
オブジェクト/コントロール | フォームフィールド |
---|---|
RenderInputCheckBox | CHECKBOX |
RenderInputComboBox | COMBO |
RenderInputRadioButton | RADIOBUTTON |
RenderInputText | TEXT |
RenderInputButton | PUSHBUTTON |
表示入力フィールドの現在の値は、対応するフィールドのデフォルト値として PDF に保存されます。利用可能なコンボボックス値のリストは、ラジオボタングループと同様に保存されます。
作成した PDF ファイルでは、PDF フォームに記入した値を保存することはできません。
C1PrintDocument の表示オブジェクトで、丸みのある角の枠線を使用できるようになりました。詳細については、IsRound、RadiusX、および RadiusY の説明を参照してください。
C1Report デザイナの UI がリボン UI を使用して刷新されました。
デザイン画面の拡大/縮小表示
ステータスバーの右側にあるズームスライダを使用して、デザイン画面においてレポートを拡大/縮小して表示できるようになりました。
「ツール」グループのリボンにある「デザイン」タブの「ズーム」ドロップダウンメニューを選択して、指定した値で拡大/縮小して表示することもできます。
デザイナオプションメニューを使用して、主なグリッドとフィールドおよび副次的なグリッドとフィールドの端の色を設定できるようになりました。
アルファベット順の用語索引をドキュメントに挿入できるようになりました。詳細については、「用語索引」セクションと RenderIndex、IndexEntry、および IndexEntryOccurrence クラスの説明を参照してください。
エンドユーザーがC1PrintDocumentの Tags コレクションに含まれているタグのタグ値を入力するフォームを表示できるようになりました。詳細については、「実行時のタグ値の編集」を参照してください。
LineSpacing プロパティで行間隔をパーセントによって取得または設定できるようになりました。デフォルト値は、標準行間隔に相当する 100 です。RTF が True の場合、このプロパティは無視されることに注意してください。新しい動作は、LineSpacing と完全な互換性があります。
プレビュー画面でコンテキストメニューを使用できるようになりました。デフォルトの ContextMenuStrip がC1PreviewPane に追加されました。コンテキストメニューをカスタマイズするには、「コンテキストメニューからの項目の削除」と「コンテキストメニューの無効化」を参照してください。
C1PreviewPane.Error と C1PrintManager.Error イベントでユーザーハンドラが定義されている場合、印刷時に外部例外が発生すると、その例外は捕捉され、代わりにイベントハンドラが呼び出されます。これは、印刷エラーが発生した際のプログラムクラッシュの回避に役立ちます。
新しいスクリプトタグ HyperlinkPageNo が追加されました。生成されるドキュメントでは、ハイパーリンクの対象が存在するページ番号に置き換えられます(オブジェクトは、これを動作させるためにハイパーリンクとする必要があります)。
たとえば、次のコードを参照してください。
Visual Basic コードの書き方
Visual Basic |
コードのコピー
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Dim rt as New RenderText() rt.Text = "(C1LinkTargetDocumentLocation) Goto page: [HyperlinkPageNo]." rt.Hyperlink = New C1Hyperlink(New C1LinkTargetDocumentLocation(rt2)) rt.Style.Borders.All = LineDef.[Default] doc.Body.Children.Add(rt) |
C# コードの書き方
C# |
コードのコピー
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rt = new RenderText(); rt.Text = "(C1LinkTargetDocumentLocation) Goto page: [HyperlinkPageNo]."; rt.Hyperlink = new C1Hyperlink(new C1LinkTargetDocumentLocation(rt2)); rt.Style.Borders.All = LineDef.Default; doc.Body.Children.Add(rt); |
この結果、次のテキストが生成されます。
(C1LinkTargetDocumentLocation) Goto page: 12.
「12」は、ハイパーリンクの対象を含む実際のページ番号に置き換えられます。