グリッドには、常に左端の列(最初の表示列)の全体が表示されます。反対に、通常、右端の列は部分的に表示されます。この部分的に表示されている右端の列がクリックされた場合の動作は、グリッドのExposeCellMode プロパティで制御します。
ExposeCellMode プロパティのデフォルト値は、ExposeCellModeEnum.ScrollOnSelectです。部分的に表示されている右端の列がクリックされると、この列全体が表示されるようにグリッドが左にスクロールします。部分的に表示されている右端の列をクリックすると、必ずグリッドが左に移動するため、グリッドをクリックして編集を開始することが多い場合、これは好ましい動作ではありません。
ExposeCellMode をExposeCellModeEnum.ScrollOnEditに設定すると、右端に表示されている列をクリックしても、グリッドはスクロールしません。ただし、セルを編集しようとすると、グリッドが左にスクロールして、その列全体が表示されます。Microsoft Excel はこのように動作します。ユーザーにとっては、これが最も使い慣れた設定です。
ExposeCellMode をExposeCellModeEnum.ScrollNeverに設定すると、セルを編集しようとしても、グリッドがスクロールして右端の列が表示されることがありません。列の一部しか表示されていないと、編集作業が難しくなります。この設定を使用するのは、セルの編集に必要な領域が常に十分あることがわかっている場合や編集を許可していない場合に、グリッドが誤って移動しないようにするためです。
ExposeCellMode プロパティは、ユーザーが右端に表示されている列をクリックした場合の動作を制御します。右端の列にコード(グリッドのCol プロパティを設定)やキーボード操作によって移動した場合、グリッドは常にスクロールして、その列全体が表示されます。