True DBGrid for WinForms のオブジェクトモデルは、次のような要素からなるリッチなオブジェクト構造を提供します。
True DBGrid for WinForms には、洗練されたデータベースアプリケーションを開発できるように、True DBGrid for WinForms には、豊富なプロパティ、メソッド、およびイベントが用意されています。C1TrueDBGrid のオブジェクトモデルを適用すれば、このように大きな機能セットも簡単に使いこなすことができます。
列などのビジュアルなエンティティを参照するオブジェクトやコレクションは、設計時または実行時にカスタマイズできます。配列やブックマークなどの抽象的なエンティティを参照するオブジェクトやコレクションは、実行時にコード内でのみ利用できます。
.NET のツールボックスから、次の2つのコントロールをプロジェクトに追加できます。
コントロール | 説明 |
---|---|
C1TrueDBGrid | True DBGrid for WinForms 本体コンポーネント |
C1TrueDBDropDown | True DBGrid for WinForms のドロップダウンボックスコンポーネント |
C1TrueDBGrid の名前空間には、次のオブジェクトの定義も含まれます。
オブジェクト | 説明 |
---|---|
C1DataColumn | グリッド内のデータ列を表します。 |
C1DisplayColumn | スプリットに対するデータ列を表します。 |
GridLines | グリッド内のアイテムを分けるグリッド線を表します。 |
HBar | 水平スクロールバーおよびそのプロパティを表します。 |
PrintPreviewWinSettings | 印刷プレビューウィンドウおよびそのプロパティをカプセル化します。 |
PrintInfo | ページ設定と印刷ジョブ設定をカプセル化します。 |
Split | 一体となってスクロールする隣接する行グループを表します。 |
Style | フォント、色、画像、および書式設定情報をカプセル化します。 |
ValueItems | Values コレクションおよび ValueItem のプロパティの両方をカプセル化します。 |
ValueItem | 列の有効な入力値を表します。オプションで変換を行います。 |
VBar | 垂直スクロールバーおよびそのプロパティを表します。 |
コレクションは、グリッド列やスタイルなど、同種のデータアイテムをグループ化するためのオブジェクトです。一般に、C1TrueDBGrid 内の同種のアイテムは、コレクションとして実装されています。コレクションはオブジェクトなので、他のオブジェクトと同様にコード内で操作できます。C1TrueDBGrid では、次のコレクションが公開されています。
コレクション |
説明 |
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C1DataColumnCollection | グリッド内の0個以上の C1DataColumn オブジェクトを保持します。 |
C1DisplayColumnCollection | グリッド内の0個以上の C1DisplayColumn オブジェクトを保持します。 |
GroupedColumnCollection | グループ化領域内の0個以上の C1DataColumn オブジェクトを保持します。 |
SelectedRowCollection | 0個以上の選択された行のブックマークを保持します。 |
SelectedColumnCollection | 0個以上の選択された行のブックマークを保持します。 |
SplitCollection | グリッド内の0個以上の Split オブジェクトを保持します。 |
GridStyleCollection | グリッドに含まれる、組み込みおよびユーザー定義の Style オブジェクトを保持します。 |
ValueItemCollection | 列の0個以上のValueItem オブジェクトを保持します。 |
以降のセクションでは、C1TrueDBGrid のオブジェクトとコレクションの概要について説明します。