前に説明した組み込みドロップダウンコンボボックスは、許可される値が事前にわかっており、しかも比較的少数である場合に最も役立ちます。ValueItem オブジェクトのコレクションが大きくなると、設計時には管理が難しくなり、実行時には大量のコードの準備が必要になります。その上、組み込みコンボボックスは、データコントロールに連結したり、自動的にデータを挿入することができません。
この章の後半で説明するテクニックを使用すると、別の C1TrueDBGrid コントロールをドロップダウンとして使用するようにセットアップできます。しかし、別のデータソースから一連の値を取得して表示する必要がある場合は、 C1TrueDBDropDown コントロールの方がスマートに問題を解決できます。このコントロールは、この目的のために設計されており、設計時にセットアップを完了できます。.
ドロップダウンコントロールを使用するには、設計時または実行時に、グリッド列のDropDown プロパティを C1TrueDBDropDown コントロールに設定します。実行時にその列のセル内ボタンをクリックすると、C1TrueDBDropDown コントロールがグリッドの現在のセルの下に表示されます。ドロップダウンコントロールからアイテムを選択すると、グリッドの現在のセルが更新されます。
C1TrueDBDropDown コントロールは C1TrueDBGrid のサブセットなので、プロパティ、メソッド、およびイベントの多くを共有します。しかし、次の2つのプロパティは、C1TrueDBDropDown コントロールに固有です。
プロパティ | 説明 |
---|---|
ValueMember | このプロパティは、選択が行われたときに、関連付けられているグリッド列の更新に使用されるドロップダウン列を指定します。 |
DisplayMember | このプロパティは、インクリメンタルサーチに使用されるドロップダウン列の名前を指定します。 |
AllowSizing | このプロパティは、ドロップダウンのサイズ変更を許可するかどうかを示す値を指定します。 |
C1TrueDBDropDown コントロールが表示されると、DropDownOpen イベントが発生します。同様に、ユーザーが選択を行うか、コントロールがフォーカスを失うと、DropDownClose イベントが発生します。