FlexGrid の列に表示される生の値は、さまざまな形式に変換できます。FlexGrid は、数値を現地通貨、パーセント、日付などとして表示するために使用される標準の .NET 書式文字列をサポートします。書式設定は、セルの表示値にのみ適用され、基底のデータには影響しません。
列の書式設定は、Format プロパティを有効な文字列に設定することで指定できます。文字列には、既知の書式設定リストにある文字が 1 つ以上含まれる必要があります。最初の文字は書式を指定し(書式指定子)、2 番目の文字はオプションで精度を指定します(精度指定子)。たとえば、次の書式文字列は、生の値を小数点以下最大 2 桁の現地通貨に変換して表示します。
次のコード例は、C#列の形式を指定する方法を示します。この例では、クイックスタートセクションで作成したサンプルを使用します。
| C# |
コードのコピー
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|---|---|
grid.Columns["OrderTotal"].Format = "N2"; |
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次の表は、FlexGrid が現在サポートするすべての数値書式文字列を示します。これらの書式文字列では、大文字小文字は区別されません。
| 書式指定子 | 名前 | 精度指定子 | 例 |
| "C" または "c" | 通貨 | 小数点以下桁数 | 123.4567(C2) → $123.46 |
| "D" または "d" | 10 進数 | 最小桁数 | 1234 (D6) → 001234 |
| "E" または "e" | 指数 | 小数点以下桁数 | 1,234 (E2) → 1.23E3 |
| "F" または "f" | 固定小数点 | 小数点以下桁数 | -1234.56 (F4) → -1234.5600 |
| "G" または "g" | 一般 | 有効桁数 | 123.45 (G4) → 123.5 |
| "N" または "n" | 数値 | 目的の小数点以下桁数 | 1234 (N1) → 1234.0 |
| "P" または "p" | パーセント | 目的の小数点以下桁数 | 1 (P2) → 100.00% |
| "X" または "x" | 16 進数 | 結果の文字列の目的の桁数 | 123 (X2) → 7B |
FlexGrid は、日時の値をさまざまな方法で表示するためのカスタム日時書式文字列もサポートします。たとえば、以下の書式文字列は 2016 年 3 月 31 日を "2016-03" と表示するように変換します。
| C# |
コードのコピー
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|---|---|
grid.Columns["Hired"].Format = "yyyy-MM"; |
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次の表に、カスタム日時文字列を作成するためによく使用される書式指定子を示します。
| 書式指定子 | 説明 | 例 |
| "d" | 月通算日 | 1 |
| "dd" | 月通算日 | 01 |
| "ddd" | 省略形の曜日 | 月 |
| "dddd" | 完全形の曜日 | 月曜日 |
| "h" | 12 時間制の時間 | 1 |
| "hh" | 12 時間制の時間 | 01 |
| "H" | 24 時間制の時間 | 13 |
| "HH" | 24 時間制の時間 | 13 |
| "m" | 分 | 1 |
| "mm" | 分 | 01 |
| "M" | 月番号 | 1 |
| "MM" | 月番号 | 01 |
| "MMM" | 月の省略名 | 3 月 |
| "MMMM" | 月の完全名 | 3 月 |
| "s" | 秒 | 1 |
| "ss" | 秒 | 01 |
| "tt" | 午前/午後 | 午前 |
| "yy" | 省略形の年 | 16 |
| "yyyy" | 完全な年 | 2016 |
| "\" | エスケープ文字 | H\H → 13H |
| その他の文字 | 文字が結果の文字列にコピーされます。 | yyyy-MM → 2016-03 |