Binding Expression for WPF/Silverlight
C1Binding Expression 構文の要素

C1Binding クラスは、C1CalcEngine クラスを使用して、式を解析および評価します。以下に説明する構文要素は、どちらのクラスにも適用されます。

大文字と小文字

すべての式で、大文字と小文字は区別されません。

演算子

式では、次の演算子を使用できます。

演算子の種類 演算子
比較 < > = <= >=
加算/減算 + -
乗算/除算 * /
べき算 ^
グループ化 ( ) , .

これらの演算子は通常の優先順位に従います。したがって、"1 + 2 * 3" は 7 になります。式は、かっこを使用してグループ化できます。たとえば、"(1 + 2) * 3" は 9 になります

関数

式では、次の関数呼び出しを使用できます。

論理関数

名前 説明 構文
AND 引数のすべてが TRUE の場合に、TRUE を返します =AND(logical1[, logical2,…])
FALSE 論理値 FALSE を返します =FALSE
IF 実行する論理テストを指定します =IF(logical_test, value_if_true, value_if_false)
NOT 引数のロジックを反転させます =NOT(logical)
OR いずれかの引数が TRUE の場合に、TRUE を返します =OR(logical1[, logical2,…])
TRUE 論理値 TRUE を返します =TRUE

数学関数

名前 説明 構文
ABS 数値の絶対値を返します =ABS(number)
ACOS 数値の逆余弦を返します =ACOS(number)
ASIN 数値の逆正弦を返します =ASIN(number)
ATAN 数値の逆正接を返します =ATAN(number)
ATAN2 X および Y 座標からの逆正接を返します =ATAN2(x_num, y_num)
CEILING 数値を最も近い整数または最も近い基準値の倍数に切り上げます =CEILING(number)
COS 数値の余弦を返します =COS(number)
COSH 数値の双曲線余弦を返します =COSH(number)
EXP e を底とする数値のべき乗を返します =EXP(number)
FLOOR 数値を 0 に近い方に切り捨てます =FLOOR(number)
INT 数値をより小さな最も近い整数に丸めます =INT(number)
LN 数値の自然対数を返します =LN(number)
LOG 指定された数を底とする数値の対数を返します =LOG(number[, base])
LOG10 10 を底とする数値の対数を返します =LOG10(number)
PI 円周率を返します =PI()
POWER 数値のべき乗を返します =POWER(number, power)
RAND 0 〜 1 の間の乱数を返します =RAND()
RANDBETWEEN 指定された範囲内の整数の乱数を返します =RANDBETWEEN(bottom, top)
SIGN 数値の符号を返します =SIGN(number)
SIN 指定された角度の正弦を返します =SIN(number)
SINH 数値の双曲線正弦を返します =SINH(number)
SQRT 正の平方根を返します =SQRT(number)
SUM 引数を合計します =SUM(number1[, number2, …])
TAN 数値の正接を返します =TAN(number)
TANH 数値の双曲線正接を返します =TANH(number)
TRUNC 数値を整数に切り捨てます =TRUNC(number);

統計関数

名前 説明 構文
AVERAGE 引数の平均値を返します
AVERAGEA 数値、テキスト、論理値を含む引数の平均値を返します =AVERAGE(number1 [, number2, …])
COUNT 引数リストに含まれる数値の個数を返します =AVERAGEA(number1 [, number2, …])
COUNTA 引数リストに含まれる値の個数を返します =COUNT(number1 [, number2, …])
COUNTBLANK 範囲内に含まれる空白セルの個数を返します =COUNTA(number1 [, number2, …])
COUNTIF 範囲内に含まれる特定の基準を満たすセルの個数を返します =COUNTIF(range, criteria)
MAX 引数リスト内の最大値を返します =MAX(number1 [, number2, …])
MAXA 数値、テキスト、論理値を含む引数リスト内の最大値を返します =MAXA(number1 [, number2, …])
MIN 引数リスト内の最小値を返します =MIN(number1 [, number2, …])
MINA 数値、テキスト、論理値を含む引数リスト内の最小値を返します =MINA(number1 [, number2, …])
STDEV 標本標準偏差を返します =STDEV(number1 [, number2, …])
STDEVA 数値、テキスト、論理値を含む標本標準偏差を返します =STDEVA(number1 [, number2, …])
STDEVP 母集団全体の標準偏差を返します =STDEVP(number1 [, number2, …])
STDEVPA 数値、テキスト、論理値を含む母集団全体の標準偏差を返します =STDEVPA(number1 [, number2, …])
実行時に設定 標本分散を返します =VAR(number1 [, number2, …])
VARA 数値、テキスト、論理値を含む標本分散を返します =VARA(number1 [, number2, …])
VARP 母集団全体の分散を返します =VARP(number1 [, number2, …])
VARPA 数値、テキスト、論理値を含む母集団全体の分散を返します =VARPA(number1 [, number2, …])

テキスト関数

名前 説明 構文
CODE テキスト文字列の最初の文字の数値コードを返します =CODE(text)
CONCATENATE 複数のテキスト項目を1つのテキスト項目に結合します =CONCATENATE(text1 [, text2, …])
FIND テキストから別のテキスト値を検索します(大文字と小文字は区別されます) =FIND(find_text, within_text [, start_num])
LEFT テキスト値の先頭から指定された数の文字を返します =LEFT(text[, num_chars])
LEN テキスト文字列の長さ(文字数)を返します =LEN(text)
LOWER テキストを小文字に変換します =LOWER(text)
MID テキスト文字列の指定された位置から、指定された数の文字を返します =MID(text, start_num, num_chars)
PROPER テキスト値の各単語の先頭の文字を大文字に変換します =PROPER(text)
REPLACE テキスト内のいくつかの文字を置き換えます =REPLACE(old_text, stat_num, num_chars, new_text)
REPT テキストを指定された回数だけ繰り返します =REPT(trext, number_times)
RIGHT テキスト値の末尾から指定された数の文字を返します =RIGHT(text[, num_chars])
SEARCH テキストから別のテキスト値を検索します(大文字と小文字は区別されません) =SEARCH(find_text, within_text[, start_num])
SUBSTITUTE テキスト文字列内の指定されたテキストを新しいテキストで置き換えます =SUBSTITUTE(text, old_text, new_text[, instance_num])
T 引数をテキストに変換します =T(value)
TEXT 数値を書式設定し、テキストに変換します =TEXT(value, format_text)
TRIM テキストからスペースを削除します =TRIM(text)
UPPER テキストを大文字に変換します =UPPER(text)
VALUE テキスト引数を数値に変換します =VALUE(text)