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RangedHistogram
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RangedHistogram は、新しい Excel 形式のヒストグラムで、範囲付き X 軸に対する Y 軸の度数分布を視覚化するために役立ちます。ヒストグラムチャートタイプと同様に、ビンは、生データ値を重複のない連続した間隔に分割することで作成されます。特定のビンに入る値の数に基づき、X 軸に沿った長方形の柱として度数がプロットされます。

RangedHistogram は、提供されたデータの度数分布を非カテゴリモードまたはカテゴリモードでプロットします。

非カテゴリモード

非カテゴリモードでは、元のデータポイントがいくつかの間隔または範囲に分類されます。これらの間隔が X 軸にプロットされ、対応する範囲の度数分布が Y 軸に示されます。FlexChart は、データをグループ化する間隔を自動的に計算します。
ただし、この動作は、BinMode プロパティで HistogramBinning を指定することで制御できます。さらに、BinWidthNumberOfBinsUnderflowBin および OverflowBin の値を設定し、 ShowUnderflowBin と ShowOverflowBin を指定できます。

次の図に、ある小売店の製品販売数の度数分布を非カテゴリモードで示します。

Excel-like histogram

特定のデータの RangedHistogram を非カテゴリモードで作成するには、次のコードスニペットに示すように、RangedHistogram 系列を追加し、ChartType プロパティを RangedHistogram に設定する必要があります。

<Chart:C1FlexChart x:Name="flexChart" 
                       ChartType="RangedHistogram"
                   ItemsSource="{Binding DataContext.Data}"
                   Binding="Value">
    <Chart:RangedHistogram x:Name="RangedhistogramSeries"
                           SeriesName="度数"
                           BinMode="NumberOfBins"
                           NumberOfBins="5"                                   
                           OverflowBin="89"
                           UnderflowBin="20"
                           ShowOverflowBin="True"
                           ShowUnderflowBin="True"/>           
</Chart:C1FlexChart>

カテゴリモード

カテゴリモードでは、度数データが元のデータに基づいて提供されるいくつかのカテゴリに排他的にグループ化され(X 軸にプロット)、対応するカテゴリの累積的度数が Y 軸に描画されます。BindingX プロパティを設定すると、RangedHistogram 系列のカテゴリモードが有効になります。

このモードでは、RangedHistogram 系列の BinModeBinWidthNumberOfBinsOverflowBinUnderflowBin の各プロパティは無視されます。

次の図に、ある小売店の 3 つのカテゴリの製品(文房具、本、おもちゃやゲーム)の販売数の度数分布をカテゴリモードで示します。

Excel-like ranged histogram

特定のデータの RangedHistogram をカテゴリモードで作成するには、次のコードスニペットに示すように、RangedHistogram 系列を追加し、ChartType プロパティを RangedHistogram に設定し、BindingX プロパティを設定する必要があります。

<Chart:C1FlexChart x:Name="flexChart"
                   ChartType="RangedHistogram"
                   ItemsSource="{Binding DataContext.Data}"
                   Binding="Value"
                   BindingX="Name">
  <Chart:RangedHistogram x:Name="RangedhistogramSeries"
                         SeriesName="度数" />
</Chart:C1FlexChart>

従来のヒストグラムとは異なり、RangedHistogram と同じ X 軸を使用して他のチャートタイプをプロットすることはできません。